格闘技オタクとしてオリンピックは毎回、柔道とレスリングは注目させてもらっています。

明け方、女子3選手が揃って金メダルという素晴らしい結果!!

登坂絵莉選手、伊調馨選手、土性沙羅選手

しかも、全て終了間際の逆転勝ち。伊調選手に至っては4連覇達成の偉業付き。ほんっとに感嘆させて頂きました。南半球に向かって正座したい心境です。

そして、オリンピックの度に格闘技オタクが思うのが総合格闘技とレスリングの関係。

総合にレスリングの技術が欠かせないというのは太陽が東から登るのと同じくらい当たり前の事ですが、一言でレスリングと言ってもざっくり三種類ありまして、それぞれ総合に活かすテクニックに特徴が表れます。
少し詳しくなってきたらその辺りを注目するともっと面白く観れるという余計なお世話です。

〈フリースタイル〉
女子はこの種目しかありません。攻めと守りに全身を使う事が出来るので腰下への低空タックルが見られます。
有名出身者は

桜庭和志選手
代名詞の低空片足タックルは総合の歴史の中でも随一だと思います。

マーク・コールマン選手

交通事故みたいな両足タックルです。

〈グレコローマンスタイル〉
攻防に上半身しか使えないので、スープレックス系の派手な投げ技が見られます。
代表的な選手は

ランディ・クートォア選手

UFCレジェンド。組んだ上体で相手をコントロールしてのアッパーが強烈でした。

ダン・ヘンダーソン選手

この人もUFCレジェンド。やはりクリンチアッパーが得意。グレコ出身者の特徴のようです。

〈カレッジレスリング〉
オリンピックの種目にはありませんが、北米では先の2つより人気があるようです。基本はフリースタイルですが、倒されてから起き上がるなど不利な情況を覆すとポイントが入るという面白いルールのお陰で寝技の状態が長く続きますので、総合でも存分に効果を発揮するようです。
アメリカの選手は大なり小なり皆このルールを経験しているみたいです。

選手のバックボーンを知ると試合の攻防に深みが出て面白いですねというお話でした。