僕は、その日はいつもより少し早く会社を出た。
いつもとは反対側のホームで、電車を待つ。
向かいのホームの乗客の方が圧倒的に多い。
そろそろ一月も半ばをすぎようとしている。
彼女から約一年ぶりに連絡があったのは、去年の年の瀬だった。
僕は最初にかける言葉を探しつつ、
彼女の待つ駅の改札を出た。
ひとまず元気ではいるようだ。
雰囲気は以前と変わらないままだろうか?
待ち合わせの場所に着いた。
冬の乾いた空気に、僕は少し緊張した。
やはり、隅っこにいた。彼女らしい。
気の利いた言葉は見つからないままだった。
つづきます。