翌朝。
娘から、話を聞く。
そっこー寝たから、知らんかったけど、
あの後、娘がばばと話してくれたそう。
「あの三つ折財布は、元々ばばのもの」
説明してくれ、私への誤解は解けたと。
娘、グッジョブ!
ただ、ばばの長女次男に対する怨みは、
消すことができんかった、と。
「子供達が、自分の金を狙ってる」
ばばが勝手に作り上げた被害妄想は、
完全に「記憶」として定着したよう。
長女の連絡先を消去し、次男を無視し、
話し合うのを拒むようになった、ばば。
そのくせ、
「誰も、私の話を聞いてくれない!」
と不満を募らせる。
対応次第で、落ち着くと思ってたが、
どうにかできるものじゃないだろう。
ああもう、限界。