
子供の頃、替え歌のほうを先に覚え、
なんのことやらわからず歌った歌。ブルーシャトー。
元歌はどうだったのだろうと思って今改めて歌詞を検索してみたら、
替え歌以上の情報があんまりなかったのでかなり驚きました。
ヨーロッパの古城のようなロマンチックな風情のイメージが提示され、
そこに悲恋を連想させる耽美的情緒が絡められ、
静かに眠る、ブルーシャトー
暗くて寂しいブルーシャトー
これで終わりなんです。
なんじゃこりゃ。
これが150万枚もヒットしたのだという。
まぁ、暗ぁい階調でモロ日本の歌謡曲らしい感じ。
4ビート、8ビート、16ビートと一節あたりのビート数が多くなるにつれ、
歌詞もどんどん長くなり
歌というかRAPに近いまでに情報量が多くメッセージ性も高くなり
聴き手も細分化されていった今の音楽シーンと比べ、
この「最大公約数的」な最少限度の歌詞は
音楽って奴に「国民性」を求められていた頃の時代のニーズにマッチしていたのでしょう。
でもこれを聞いて「素敵ねぇ!」と思うのかなぁ。
わっかんねぇ。
すでにその時代は半世紀近く前に過ぎてしまったのでもはや検証のしようもありません。
でまぁ、この理解だけでは物足りないから、wikiってみたの。ブルーシャトー
そしたら、「カッコイイ洋楽を作りたかった」製作者にも葛藤があったみたいなのね。
>しかし後年(1987年)、井上自身はこの曲が大ヒットしたことを、もともと洋楽っぽく格好いいもの、ひいては新しいものを目指してきたグループ・サウンズ(GS)というジャンルにとっては「悲劇だった」と振り返っている。
「でも実は(『ブルー・シャトウ』を作ったことは)ジレンマでね。目標としてきた洋楽とは正反対のものを作っちゃったんだから。他のGSがそのまねをさせられ始めたのもつらかった。あの曲からGSの悲劇は始まったと思う」(井上)
さらに井上は「新しい音楽をつくるつもりだったのに、結局は歌謡曲に飲み込まれてしまった」と、当時の悔いを口にしている。
そしてこの曲はもともと女性歌手のものとして作られながら、
「主語」の関係上男性歌手のものとして発表されたという、作り手の迷いもみられます。
赤いバラの香りにそっと泣いた「あなた」とは誰なのか。
その「あなた」が待っている「僕」とは誰なのか。
そもそも、ブルーシャトーとはどこにあるのか、
「僕」と「あなた」はどのくらい離れた位置にいるのか。
結局それらすべて謎、
日本国民すべてがそれをイメージで補っていたのでしょうか。
調べてはみたけれど「なんのことやらわからない」のは今も変わっておりません。
やはり、替え歌の一つくらい作りたくなるってもんです。