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「世界一素朴な大統領」と呼ばれた
ホセ・ムヒカ氏の人生と言葉を振り返る
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こんにちは!
コパイバ公式オンラインストア店長ひかるです。

5月13日、とても悲しいニュースが世界に
向け報じられました。
「ぺぺ」の愛称で親しまれた元ウルグアイ
大統領、ホセ・ムヒカ氏逝去の一報です。

今回のブログでは、コパイバ店長もお世話に
なったムヒカ氏を偲び、その人生を振り返り
ながら、彼が遺した言葉を改めて噛みしめる
機会とさせていただきます。

‥∴‥∴‥∵≪ムヒカ氏の歩み・青年期≫∵‥∴∴‥∵‥∴‥

1935年、ぺぺ少年は南米・ウルグアイの田舎町
にある小さな牧場を経営する家庭の長男として
生まれました。

4歳のころに父親を亡くし苦しい経済事情にありながら、
母親と共に花を育て売り歩き、逞しく育ちました。

大学在学中に政治活動に意欲的になったムヒカ
氏は、当時の独裁軍事政権と戦っていたトゥパ
マロス民族解放運動という、ゲリラ組織に参加
します。

ムヒカはこのゲリラ所属期間中に6発の弾丸を
浴び、4度の投獄と2度の脱獄を経験しています。

のべ15年にわたる獄中生活を彼は、
「孤独こそが最も辛い拷問であった」と伝えています。
気の遠くなるような投獄期間、他者と一言の
会話さえ禁じられていた彼は、常人には耐え
がたい試練と困難を乗り越えてきたのです。

∴‥∵≪ムヒカ氏の歩み・政治家≫∵‥∴∴‥∵‥∴‥

独裁軍事政権崩壊後、ムヒカ氏はかつてのゲリラ仲間たちと政党を結成し、
95年に下院議員として初当選を果たしました。
そこから15年の時を経て、氏は晴れて75歳で
第40代ウルグアイ大統領へと上り詰めたのです。

国会議員となった後はゲリラ活動家であった
過去を振り払い、非暴力を貫きながら一般国民の生活水準を超えない
素朴な生活を送りました。
「国民の大半に選ばれたのだから、大半の国民と同じ生活を送るべきだ」
というスタンスのもと、彼が大統領在籍中、大統領官邸に住まずエコノミークラスの飛行機に乗り、給与のほぼ全てを寄付し続けたことは有名です。
そのような彼を人々は尊敬の念と共に
『世界で最も素朴な大統領』と呼んだのです。

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■ムヒカ氏は、“貧しい”大統領ではない
時に彼は、日本メディアを通じて
『最も貧しい大統領』と呼ばれることがあり
ますが、これは明らかな誤りです。

彼は貧しさを、「満ち足りること無き精神」
と定義するからです。
ムヒカ氏は貧しいのではなく、必要以上を欲しないのです。

■ムヒカ氏が遺した言葉
一昨年前、わたくし店長は共通の知人を介し
ウルグアイでムヒカ氏に面会させていただいたことがあります。
彼は地元でオーガニック農園を営みながら、
近隣の子どもたちに園を解放し、農業を教えていました。

ご高齢であったにも関わらず、忙しい合間を
ぬって笑顔で迎えていただき、15分ほどの
時間をご一緒させていただきました。
そこで彼が伝えてくださった一節を、皆さまに共有させていただきます。

「私たち人類は今、必死になってゴミを作っているように思える。
30年は走る車を、3年で乗り換える暮らしが必要だろうか。
貧しくあれと言っているのではない。無限の消費と発展を望むうちにいつしか逆に消費と発展のために人生の大半を使って、家族や友人、大切な人との大事な時間を失っている。
幸せになる為に我々は生まれてきたのだろう?
誰しも天に召されるときは、愛しか持ってゆけないのに。」

こう仰りチャーミングな笑顔でほほ笑むムヒカ氏のことを、
今でも私の人生の教訓として胸に刻んでいます。

ぺぺ・ムヒカさんのご冥福を、心よりお祈りします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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