【「こまん」でなく『しょうまん』😂】


昨日5月20日の
カレンダーを覗くと
『小満』と書いてありますが
『小満』はご存知??😅

「二十四節気」の
ひとつなのですが……

どうもイマイチ
馴染み薄い「小満」😅

今日は『小満』を
掘り下げてみました👍

『小満』とは……

「二十四節気」の
第8番目の節気で
毎年5月21日頃に訪れます……


『小満』の日を含む
新月から、
次の新月までの間が
「旧暦の四月」です……

太陽黄経が
60度のときで、
天文学上では
その瞬間の日を
『小満』としてます……

また次の
「二十四節気」である
6月6日「芒種(ぼうしゅ)」の
前日6月5日までの期間を
『小満』と表すこともあります……

読み方は……
『小満(しょうまん)』😂

「こまん」
ではないからね😅

「こまん」を
人前や街中で連呼するのは……

よい子のみんなは
くれぐれも
してはいけません🈲😱

「こまん」を
人前や街中で
連呼し続けると……

九分九厘
警察に通報され
トラブりますので👮🚨😂

さて……😅
『小満(しょうまん)』の語源は……

「麦の穂が実り、
少し満ちてきた」

これが
本来の意味……

「歴便覧
(こよみびんらん)」には……


「万物盈満(えいまん)すれば、
草木枝葉繁る」
と記されていています……

「盈満(えいまん)」とは
「物事が満ち溢れる」という意味……


生命が
満ち溢れんばかりに
躍動する時期だと、
少し解釈が変わってきました……

全てのものが
満ちあふれると、
草木に枝葉が茂る‥‥

「陽気が良くなり
草木などの生物が
次第に生長して生い茂る」

「全てのものが
次第に成長して、
天地に満ち始める頃」

を表した言葉です‥‥…

日本が昔、
農耕が主だった時代には、
秋に蒔いた「麦の種」などが、
ちょうど穂をつける時期なんです……

穂が出始めた
麦を見て……

「今年は順調に育っている」と、
ホッと
「一安心(少し満足)」
したのだそう……

そんなところから、
『小満(しょうまん)』と
言われるようになった
という説もあります……☝

たしかに……

農耕民族である
日本人にとっては
昔は農作物の
出来、不出来は
生死に関わるほど、
重要なものでしたから‥‥…

もう少しで収穫を迎える
作物を目にすることで、
「良かった‥‥‥」
と胸を撫で下ろす
時期だったのでしょうね‥‥…

ちなみに
「暦便覧(こよみびんらん)」
と言うのは……

江戸時代の
1787(天明7)年に出版された
暦の解説書のこと……

さて……

それでは、
『小満』の頃の日本は、
どんな季節を
迎えるのでしょうか??

「二十四節気」を
さらに細かく分けた
「七十二候」を基にみてみると……

ちなみに
「七十二候
(しちじゅうにこう)」とは……

『ひとつの「節気」を、
初候、次候、末候(5日ずつ)の
3つに分けて気象や
動植物の変化を表したもの』です……
⬇⬇⬇⬇⬇

🔘『小満』の初候「蚕起食桑」
(『小満」の最初の5日間の頃)

「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」


蚕(かいこ)が
桑(くわ)の葉を盛んに食べて、
成長する時期を表しています……

蚕(かいこ)は知ってますよね??

成虫になる前に作る繭(まゆ)が
絹糸(シルク)の原料になります……

蚕を育てて繭を作り、
絹糸を生産することを、
「養蚕(ようさん)業」といいます……

絹織物は、
卑弥呼の時代には
作られていたといいますから、
その歴史もかなり古いものです……

また、
「養蚕業」は
日本を支えてきた
大きな産業のひとつでした……

絹糸の生産が
盛んになると共に、
専業の養蚕農家も
出てきたほどです……

たた元々は、
農家の副業として
行われていました……

繭は、
農家にとって
重要な収入源であり
その繭を作る蚕を
「お蚕(かいこ)さま」
と呼んだほど……

離婚した女房が
長野出身で
その長野の
離婚した女房の
実家のあたりでは
「お蚕さま」って、
「さま」つけて
呼んでましたから‥‥…

蚕の活動が
活発になるこの時期は、
農家の人にとっても
嬉しい時期だったのでしょうね……

🔘『小満』の次候「紅花栄」
(「小満」の中盤の5日間の頃)

「紅花栄(べにばなさかう)」


紅花(べにばな)の花が
咲きほこる頃を表しています……

紅花は
エジプトが原産とされており、
日本へは、
飛鳥時代に渡来しました……

紅花は、
その花びらは染料となり
種子からは、
油を採る事ができます……

「紅花染め」や
「紅花油」というと
ピンとくるかと思います……

また……

紅花の赤い色素は
「紅(べに)」と呼ばれ、
そう「口紅」の原料にもなりました……


古くから
女性を魅了してきた
紅(べに)の口紅は、
今も伝統製法が受け継がれ、
作り続けられています……

もし……

ご興味がおありでしたら、
「伊勢半本店」のホームページを
ご覧になってみてください……

「キスミー化粧品」で知名度高い
日本で初めて口紅を作った
老舗の大手化粧品メーカーです……

余談ですが……

僕がウェルシュ・コーギーの
ブリーダーしていた頃……

この「伊勢半」の
会長・社長ご夫妻と
ご縁あって……

僕の愛犬の
『クーパー&ヴィヴィアン』の
仔犬を譲り受けて頂きました🐶

🔘『小満』の末候「麦秋至」
(『小満』の最後の5日間の頃)

「麦秋至(むぎのときいたる)」


麦の穂が熟し金色に輝く、
麦の収穫期の頃を表しています……

ところで
「麦秋至」の
「秋」の文字が
気になりませんか??

秋の季節になるのは、
まだまだ先なんですが‥‥…

この「秋」の文字は、
収穫期を意味するもの……

「麦秋」で、
麦の収穫期を表現しています……

梅雨が近づくこの時期は、
二毛作の農家にとって、
麦の刈入れに追われる
忙しい時期でもありましたからね‥‥…

では……

『小満』の頃に
旬を迎える「食べ物」ですが……

・とろろ芋・アスパラガス
・グリーンピース・さやえんどう
・山椒・じゃがいも・ぜんまい
・空豆・にんにく・夏みかん
・鯵(あじ)・いさき・鰹・きびなご
・めばる・甲イカ・ホタルイカ
・ウニ・さざえ・とりがい
・真ダコ etc…

『小満』の頃の
「植物」はというと……

・バラ・梅花藻(ばいかも)
・花菖蒲・百合などの
花が盛りを迎えます……
                                                         

また『小満』の頃の
「行事」や「祭」は……

・衣替え(6月1日・旧暦では4月1日)


・さっぽろライラックまつり


・横浜開港祭


などが有名ですよね……
                                                         

『二十四節気』は
実は「旧暦」のものですから……

「新暦」に変わった後、
日付だけ無理やりに
当てはめているので、
旬の食材や花など、
実際とは多少の
ズレがありますよね……

まあ、
1か月ほど季節を
先取りしていると思って、
活用したらいいのかも知れません……

今日の『小満』は、
「二十四節気」の中では、
馴染みの薄いものだと思います‥‥…

「七十二候」で
表されているような
麦の収穫や養蚕業も……

時代の流れとともに、
衰退しているのも
悲しいかな事実‥‥…

しかし、現在も
受け継がれているものは、
確実にありますから☝

日本の素晴らしい
伝統や伝承が
途切れない事を
切に願っております……

日本には
四季があり……

その季節の流れの
自然現象と共存する
知識としての
「二十四節気」や
「七十二候」などがあります‥‥

先人たちが培った
知恵や風習など
大切にしたいものです……

せっかく
「四季」のある美しい国、
『日本』で生活してるのですから……

素敵な一日をお過ごしください🎶