【長きに渡るこの問題の行方は??😓】
今日2月7日は
『北方領土の日』🗾
1855年2月7日伊豆・下田で
「日魯(にちろ)通好条約」が調印され、
日露両国の国境が定められ、
北方四島が日本領土として、
国際的にも明確にされたはず
なんですけどね……😰
そんな
「日魯(にちろ=日露)通好条約」 が
調印された日に由来して……
2月7日
『北方領土の日』として制定🗾
皆さんも、
『北方領土問題』と言う言葉は、
良く耳にはするものの……
どんな問題??
と尋ねられると……
えっ??って方も
多いのでは??😅
振り返ると……
『北方領土問題』をめぐる
安倍総理大臣と
プーチン大統領の交渉において
大きな転換点を迎えたのは……
2016年12月15日、
日本とロシアとの間で……
プーチン大統領、
安倍総理大臣の
仰々しい首脳会談が
行われましたことは、
比較的ご記憶に新しいかと……
期待をしていたものの……
結果は……
日本にとって、
『北方領土問題』の
早急な解決が全く感じられる
内容ではなかった……😓
今日はそんな
『北方領土の日』なので……
『北方領土問題』の
知っておきたい点を
簡単に掘り下げてみました☝
簡単にとは
いいながらも……
いつも通りに……
それなりに……
文面は長いですので……😅
日本とロシアが
なかなか真の友好的な
関係になれない原因は……
やはり
『北方領土問題』……
『北方領土』とは、
北海道の北東にある島々のうち、
以下の4つの島々のこと……
⬇⬇⬇⬇
●歯舞群島(はぼまいぐんとう)
98.2平方キロメートル
(歯舞群島の島々を合わせて)
ハボマイの語源は
アイヌ語「アプ・オマ・イ」で
「流氷のあるところ」という意味
●色丹島(しこたんとう)
253平方キロメートル
ロシア名はシコタン島
島名の由来はアイヌ語の
「シ・コタン(大きな村)」から
●国後島(くなしりとう)
1,499平方キロメートル
ロシア名はクナシル島
島名はアイヌ語で
「クナシル
(キナ・シル:草の島)」から
●択捉島(えとろふとう)
3,184平方キロメートル
島名の由来はアイヌ語の
「エトゥ・オロ・プ
(岬の・ある・所)」
ロシア名はイトゥルップ島
各島々の大きさは、
それぞれだいぶ違います……
日本とロシアは、
戦後半世紀以上も経つのに、
平和条約が結べていない状態……
「戦争が終わったことだし、
色々なことを精算して、
これからはお互いに
平和的に仲良く
頑張っていきましょう」
という平和条約が……
結論、
日本とロシアでは
結べていないのです……😰
原因は……
日本固有の領土である
『北方領土』をロシアが
実効支配しているため……
そのため、
経済や政治の分野で、
もっと交流しようよ🎶って……
日露間の動きが出ても
領土問題が暗い影を落とし……
一向に活発に
なってはいません……
これが
『北方領土問題』なんです……😱
ではなぜ??
『北方領土』をロシアが
実効支配しているのでしょうか??
『北方領土』が
占拠された当時、
日本とロシア(当時ソ連)は、
日ソ中立条約を結んでいました……
日ソ中立条約とは、
「有事の際はお互い中立で、
侵略行為は行いませんよ」
という約束事……
これをソ連は、
一方的に破棄した上で
攻め込んできました……
ただし……
ソ連(ロシア)は、
日本が先に条約を
破棄したと主張してます……
その日にちは、
太平洋戦争(第二次世界大戦)
が終わる直前のこと……
日本が敗戦を認め……
無条件降伏の意図を
はっきりと表明したあと……
ソ連は8月8日に
日本へ宣戦布告を行い……
8月28日にソ連軍は
北方四島に侵攻しました……
終戦記念日
8月15日の
2週間近く後の話です……
日本に2つの
原爆投下され、
ズタボロの時のこと……
上記の
2つの状況から……
日本としては、
不正に奪われた印象が強く、
「北方四島とも返還されるべき」
という意見が根強くあります……
それぞれ
日本とロシアの
主張は以下の通りです……
⬇⬇⬇⬇
まず
日本ですが……
上記に書いた通り、
「不正に占拠された
領土を全て返してほしい」です☝
過去に、
アメリカからの要求や、
国内事情から
「2島返還」や
「4島返還」など、
日本の主張が確かに
コロコロと変わったという
問題点はありますが……
次に
ロシア側の主張は……
ロシアとしても、
日本と協力する必要性を
感じている点と……
不正に占拠した
認識があるためか……
島の一部は
返還しようとしています……
返還の内容は、
1956年に結ばれた
日ソ共同宣言で決まった
『歯舞と色丹の2島を
「平和条約締結後に」
日本に返還する』……
これが
ロシア側の主張☝
しかし、
この2島返還は
全くもって
不平等なんです……
それは面積です……
日本に返還される
「歯舞」「色丹」で合わせて、
351平方キロメートル……
ロシアに残る、
「国後」「択捉」を合わせると、
4,683平方キロメートル……
その差は13倍以上!!
これでは日本は
納得できませんよね……
そのため、
なかなか領土問題は
解決に向けて進みません……
また、
ロシアの主張として……
日ソ中立条約を
先に破ったのは日本であり、
非難されるいわれはない
というものがあります……
実は日本も、
第二次世界大戦の当時……
ソ連とドイツが
モメている時に……
満州で演習という名目で
軍事行動を行い……
ソ連軍を満州付近に
引き付けました……
その間、
ソ連は対ドイツ向けに、
兵隊を割きにくい状態が発生……
日本も
それなりに
当時はかなり、
したたかだったんです……
ここで
重要ポイントなのですが……☝
日本と
連合国側での
第二次世界大戦の
後始末である……
昭和27年の
日本と連合国の
平和条約である
「サンフランシスコ条約」では、
日本の各種権利の
放棄が決められ、
国土が決定されました……
そこには、
第二次世界大戦前に
日本が領有していた、
朝鮮半島や台湾などの
領有権の放棄に加え……
「千島列島
(ちしまれっとう)」の
権利も放棄しているのです……
「千島列島」には、
一般的には、
北方4島の内の大きな島2つ、
択捉島と国後島も
含まれています……
日本政府は
含まれていないとしていて、
北海道の属島としています……
つまり日本政府は、
「サンフランシスコ条約」で
「千島列島」を
放棄したじゃないか!!
という点も
ロシアの言い分
としてあるのです……
たしかに
それを言われると…
日本としても
苦しい部分なんです……
それでは……
『北方領土問題』が解決すると、
どんなメリットがあるのか??
それは、
喉から手が出るほど
欲しいものが、
日本とロシアそれぞれの
手に入る可能性があります……
ロシアの欲しいものは
「産業と日本の技術力」……
ロシアは、
石油・ガス以外の産業を
活発化させようとしています……
なぜなら、
ロシアはGDPの多くを、
石油・ガス産業に
頼っている状態なので……
石油とガスが
安定して高値で
取引されている場合は、
右肩上がりの成長が続きます……
しかし、
リーマンショック
のような不況や……
石油・ガスの価格を、
中東が戦略的に増産して
値下げした場合、
経済が大打撃を
受けてしまいます……
そのため、
ロシア政府は、
日本の技術力や、
経済力を呼び込み、
石油ガスに依存した
脆弱な経済状況を
立て直したいと考えています……
そして、
日本の欲しいものは……
「石油とガス」
なんたって、
ロシアは天然ガスの
埋蔵量世界一!!
今、日本は高い価格で
世界各国から
ガスを購入しています……
そのため、
ロシアから安い価格で
購入したいんですね……
ロシア側も米国の
シェールガス革命の煽りで、
天然ガスの輸出が減少していて、
大量消費してくれる日本には、
沢山のガスを売りたいと……
これが叶えば、
お互いに
「win-winの関係」に……
現時点で日露は、
お互い求めあっている
部分があるわけです……
ただ残念ながら、
冒頭でお話しした……
2016年12月15日の
日露首脳の会談の
「成果??」は以下の通り
⬇⬇⬇⬇
●日本がロシアに
3,000億円の経済協力を行う
●経済協力の分野は様々な分野に
●島の共同開発は
ロシアの法律の元で行われる
●元島民のビザなしでの
交流(お墓参りなど)の実現を検討する
ビザなし交流は
素晴らしいことですが……
ただし、
肝心の領土問題や
平和条約に関する進展は
特にありませんでした……😰
ロシア側の意見は、
経済協力で進展し始めてから……
領土問題や平和問題を
解決することができる
というものです……
つまり悪く言えば……
「先に金を出せ!!
話はそれからだ!!」という内容……😱
しかし……
良い面としては、
今すぐには解決の道筋は
見えませんでしたが………
今後は経済協力で
「日露お互いが儲かれば……」
お互いの信頼感はアップし、
儲かり続けている間は、
仲良くできるでしょうね………
また中国に対する
牽制という意味では、
大きな一歩とだったのかも??
今後の
『北方領土問題』の解決策ですが……
どのようにして
解決すれば良いのでしょうか??
過去に出た解決策には、
次の案があります……
⬇⬇⬇⬇
●2島先行返還
●3島返還
●共同統治
●面積2等分
それぞれの解決策の
内容は以下の通りです……
⬇⬇⬇⬇
【2島先行返還】
日ソ共同宣言の通り、
歯舞・色丹を返還する……
ただし、
これも返還の後で
さらに分かれます……
ロシアの主張は、
「ハイ、これで領土問題終了」
日本の主張は、
2島返還後に………
「で、あと2島(国後と択捉)は
いつ返してくれるの継続協議しよね」
ただ、
この2016年12月の
日露首脳会談で、
衝撃的な事実が
プーチン大統領から
示されました……
『安倍晋三首相は
17日のインタビューで、
ロシアのプーチン大統領が
北方領土問題を含む
平和条約交渉で、
1956年の日ソ共同宣言を
起点に据えていること
を明らかにした
同宣言は
平和条約締結後の
色丹島と歯舞群島の
日本への引き渡しを
明記しているものの
「主権を返すとは書いていない」
というのがプーチン氏の理解で
日本側と齟齬(そご)があると語った』
出典：日経新聞HPより
2島は引き渡すけど……
主権を返すとは
言ってないぜ!!
だってさ……
ガッカリですね……😢
振り出しというか、
マイナスになったようにすら
感じられたお話でした……😰
しかし、
これには理由が……
ロシアは、
返還した島に
米軍基地ができることを
非常に懸念しているのですが……
当たり前ですよね……
2016年11月に
谷内正太郎・国家安全保障局長が、
ロシアに行った時に
こうロシア側に聞かれました……
「歯舞、色丹を
引き渡したら、米軍基地を
置くことってある??」と……
普通なら……
「あるわけないっしょ🎵」
なのに………
そこでなんと、
「可能性はあるよ」
と答えてしまったのです……
やっちまったなぁ……😱
そんなことを言えば……
ロシア側が態度を
急変させるのもわかる気が……😅
ちなみに、
2000年に当時の
森首相ですら……😅
同じ質問をされた時は、
「米軍基地をおくことはないよ」
と答えているのにね……😅
【3島返還】
歯舞・色丹・国後を日本領、
択捉をロシア領とするものです……
面積的には、
バランスが良いのですが、
法的な根拠はありませんし……
ロシアにとっては
損なだけですので、
まず通らないでしょうね……
【共同統治】
2島返還後、
国後・択捉を
日露両国で共同統治するもの……
日本としてはまあまあ、
でもロシアが条件を飲むには、
相応の見返りが
要求されるでしょうね……
【面積2等分】
歯舞、色丹、国後の三島と、
択捉の25%を日本領、
択捉の75%をロシア領とするもの……
こちらは
3島返還よりも
さらに面積的に
ツッコんだ内容ですが……
これもロシアが
了承することはないでしょうね……
ざっと以上の
解決策の可能性が現在あります……
日本としては、
面積2等分が一番メリットが
あるような気がしますけどね……
「4島返還」は、
現実的に実現しない
可能性が非常に高いから、
いや、ハッキリ言って、
絶対にムリでしょうから……
ここでは、
取り上げませんでしたけど……
領土(国土)は
「国の命」みたいな考えが
両国にありますから……
しかし、
大変ですよね……
日本もロシアも、
経済協力や安全保障の分野で
協力したことが
大きなプラスになると
わかっていても……
やはり、
国民が許してくれません……
判断を謝ると、
首相でも大統領でも
かなり国民に叩かれますし……
日本の国民も、
いまさら北方4島が
全部返ってくることは
まずあり得ないということが
世論調査でも出ていますので……
2島返還での
日本国民からの
ブーイングも、
昔よりはずっと
減ることでしょうし……
しかし何より
日本のキーマンだった
安倍元首相は凶弾に倒れ……
ロシアの
ウクライナへの侵攻の
平和的解決の先行きが
見えない今は
『北方領土問題』の解決は
まだまだ当分は
先延ばしでしょう😥
今日も話は
長くはなりましたが……😅
そんな
『北方領土問題』のお話でした……
素敵な一日をお過ごしください🎶