【Christmasの朝に素敵なお話🎅】


✨Merry Christmas & Happy Holidays✨

聖夜が明けて
Christmasの朝🎁


プレゼント届きました??🎁

僕は子供はいませんが
「サンタっていないよね??」
と子供に尋ねられたら……

「サンタさんを
信じている心の中には、
必ずサンタさんはいるんだよ」
と答えたい……✨

でも……本当に……
『希望を抱く人の心には、
必ず希望は存在するし……
希望を抱かない人の中には
希望は存在しない』

それと
同様ですよね……

見えないものってのは
絶対に存在しない??

本当ですか??

見えてないだけなのでは??

サンタを信じる
心の中には、
必ずサンタは
存在しますから……☝

今日は
そんなChristmas✨🎄✨

Christmasにまつわる
僕のお気に入りの
「感動する素敵なお話」を
昨年見付けた3話と、
昨年以前に投稿した2話の
合計5話を投稿しますね……

知っているお話も
あるかとは思いますが……

毎度の
長い長い投稿ですが……

ご興味ある方は是非、
お読みください……

クリスマス
「感動する素敵なお話」の
1話目は……… 

 
【クリスマスプレゼントの
本当の意味とは……】

うちには6才の
双子の男の子がいます。

当時、彼等は
4才で幼稚園の年中でした。

我が家では
クリスマスイヴの夜に、
彼等が寝静まった
枕もとにおもちゃを置いて、
次の日の朝、
彼等が目を覚まして、
おもちゃを見つけて
「わ、サンタが来た」と、
おもちゃで遊ぶ事を
年中行事にしていました。

その年も
また同じように、
彼等の枕もとに
おもちゃを置きました。
寝静まってから。

次の朝、起きてから
「わ、サンタが来た」と、
いつもと同じ光景が
起こると思っていました。

そう信じていました。

弟に買ったおもちゃは、
ヒーロー戦隊ものの、
ロボットでした。

これは
良かったんですが……

兄に買ったおもちゃが、
子供用のコンピューターでした。

そのコンピューターの
電源を入れた時に、
事件が起こりました。

電源を幾ら入れても
つかないんですね。
壊れていたんです。

お昼になるのを待って、
買ったおもちゃ屋さんに、
うちの妻が、電話を入れました。

責任者の方が出てこられて、
こんな対応をされました。

「あー故障ですか。
それは申し訳ないですねー。

でもね、それは作った
メーカー側の責任なんです。

メーカーのお客様相談室に
電話をしてください。
電話番号言いますんで」と。

少しね
「んんー」と思いながらも、
おもちゃメーカーに
電話をしたんです。

クリスマスの日に、
おもちゃメーカーに
電話してみると分かりますが、
繋がらないんですよね。

一時間に4回くらいの割合で、
夕方位までかけたんです。

タイミングも
悪かったとも思うんですが……。
その日はとうとう
繋がらなかったんです。

昼をすぎた頃、
兄は泣き始めました。

弟は新しいおもちゃで遊んでる、
自分は新しいおもちゃで遊べない。

泣く気持ちも分かるんだけど、
その泣く兄を見て、妻は
「あんた、ちょっとくらい
我慢しなさいよ」と。

これはサンタさんからの
プレゼントだから、
「俺らが我慢しろよってのも
おかしいだろ」と
取り乱す一幕もあったんですが。

しびれをきらして、
夕方4時を回って、
もう一度買った
おもちゃ屋さんに電話をしました。

同じ人が出てきて、
同じ対応をされました。

そこで、
僕はちょっと
腹が立つのをこらえて、
僕は電話を変わりました。

そうして
こう言いました。

「クリスマスの日、
お忙しいのに、
故障の電話なんかして
申し訳ありません。

もう修理は結構です。
もういいんです。

今電話を変わったのは、
一つだけ、
お伝えしたい事があったんです」

「はあ??」

相手の人は、
警戒心を強められました。

「何、言うんだろうな
電話を変わってまで」と
思ったんでしょう。

僕はかまわず、
こう言いました。

「僕がそちらの
お店で買ったもの、
なんだか解りますか??

僕が買ったものは、
本当はいるはずのない、
サンタクロースが、
子供の心の中だけには
いますよね。
 
彼等はイヴの夜、
サンタに会おうと、
夜更かしをするんです、
一時間経っても
二時間経っても
現れる様子はないんです。
そして睡魔には勝てず、
寝てしまいます。

次の朝には、
枕もとには
おもちゃが置かれている。
そのおもちゃを見て、

「あー、サンタさんは
本当にいたんだ」

そう思って、
心踊らされて、遊ぶ。

その夢と子供たちの感動に、
僕はお金を払ったんです。

僕がそちらの
お店で買ったもの、
それはおもちゃでは
無いんですよ。

その夢と感動です。

だから
このクリスマスイヴに、
このおもちゃで遊べる事が、
どれ程大切か、と言う事を
それだけは理解して
頂きたいと思うんです。

また、余裕がある時に
修理の方をお願いします」

そう言いました。

そして
電話を切ろうとした瞬間。
何が起こったと思いますか??

その人は、
しばらく黙っていました。
その後こう言われました。

「お客様、
時間をいただけますか。」

今度は僕が
びっくりしました。

「お客様がお買いになった
子供用のコンピューター。
超人気商品で、この店には
在庫はございません」

それを聞いてね、
調べてくれたんだなぁと思って、
胸が「ぐっ」となりました。

「でも支店を探してみれば、
一つくらいあるかも知れません。
もしあれば、今日中に
届けさせていただきたいと思います。
ちょっと時間をいただけますか」

僕は、

「えっ、本当ですか??
本当にあれば
子供は凄く喜びます。
お願いします」っていって
電話を切りました。

電話を切った後、
僕の胸は、
期待に張り裂けんばかりに
「頼む。あってくれよ」
そして心待ちにして
ピンポンが鳴るのを待ちました。

夜の8時になっても、
誰も来る気配はありません。

子供達は、
すっかり寝支度ができて、
そして彼等は
布団の中に入りました。

「間に合わなかったな。
なかったんだな。
今年のクリスマスは
がっかりだなと。
でもこんな時もあるよな」
と諦めていた、

その時です。
9時頃です。

「ピンポン」なりました。

「よし、来た」
小さくガッツポーズを
しながらも、
僕は何食わぬ顔で
子供達を部屋に残し,
玄関に行きました。

ドアを開け、
そしたら、
その人が
コンピューターを
抱えて立っていました。

サンタクロースの服を着て。

僕は驚きました。

「えっ、サンタ??
思わず言いました」

そして、
その人は言いました。

「サンタクロースです。
お子さんをお呼び下さい」

僕は、漠然と
スーツ姿の人を、
想像していました。
 
スーツ姿で、
代わりの
コンピューターを
持ってくる、
そう思っていました。

でも、
僕の前に立っていたのは
サンタでした。
僕は興奮して、
子供達を呼びに行きました。

「早く降りておいで」
子供達は、
何事かとどたどた
階段を下りてきました。

そして、
その人の姿を見た瞬間
「サンター。サンタだ」
驚きながらも、
次の瞬間には
「ぴょんぴょん」していました。

そして、
その人がしゃがんで、
子供達の目線に合わせてね、
こう言いました

「ごめんね、
サンタのおじさん忙しくてね、
壊れたおもちゃを
持ってきてしまったんだ。ごめんね。
はい、これはちゃんと動くからね」

「お利口にしていたら、
来年もまた来るからね」

そう言って、
頭を撫でてくれました。

僕は、
子供達を部屋に戻して、
その人にお礼を言いました。

「ありがとうございました。
本当に子供の
夢をつないでくれました。
サンタにまでなっていただいて、
本当にありがとうございました」

その人はこう言いました。
 
「私たちが売っている物は
おもちゃではないんです、
夢と感動なんです。

忙しさにかまけて、
大切な物を忘れていました。
それを教えてくれて、
ありがとうございます」と

「とんでもないです。
こちらこそ本当に
ありがとうございます。
こんなことをしていただけるなんて、
これから僕は一生あなたの店から
おもちゃを買います。
いい社員さんがいる会社ですねー」

その人は泣かれました。
僕も思わず泣いてしまいました。

その夜は
とても不思議な気分でした。
眠れませんでした。
眠らなくてもいい、
そう思いました。

なぜ、あの人は
サンタの服できたんだろう。
そう考えると
ズーっと思いがよぎりました。

いきついた言葉、
それは感動でした。

僕はそれ以来、
そこのおもちゃ屋、
必ずおもちゃを買っています。

 ~end~ 


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 クリスマス
「感動する素敵なお話」の
2話目は……… 

【サンタさんのおくすり】

6歳の娘が
クリスマスの数日前から
欲しいものを手紙に書いて
窓際に置いておいたから、

早速何が欲しいのかなぁ??
と夫とキティちゃんの
便箋を破らないようにして
手紙を覗いてみたら、

こう書いてあった。

 「サンタさんへ 
おとうさんのガンがなおる
くすりをください!!
おねがいします」

夫と顔を見合わせて
苦笑いしたけれど、

私だんだん
悲しくなって
少しメソメソしちゃったよw

昨日の夜、
娘が眠ったあと、
夫は娘が好きな
プリキュアの
キャラクター人形と
「ガンがなおるおくすり」と
普通の粉薬の袋に
書いたものを置いておいた。

朝、娘が起きると
プリキュアの人形もだけれど、
それ以上に薬を喜んで
「ギャーっ!」って
嬉しい叫びを上げてた。

早速
朝食を食べる夫の元に
どたばたと行って

「ねえ!!サンタさんから
お父さんのガンが治る薬貰ったの!!
早く飲んでみて!!」

っていって、
夫に薬を飲ませた。

夫が
「おっ!!体の調子がだんだんと
良くなってきたみたいだ」

と言うと娘が、

「ああ!!良かった〜。
これでお父さんとまた、
山にハイキングに行ったり、
動物園に行ったり、
運動会に参加したりできるね〜」

……っていうと

夫がだんだんと
顔を悲しく歪めて、
それから声を
押し殺すようにして
「ぐっ、ぐうっ」って泣き始めた。

私も貰い泣きしそうに
なったけれど……

なんとか
泣かないように
鍋の味噌汁を
オタマで掬って
無理やり飲み込んで
態勢を整えた。

夫は娘には
「薬の効き目で
涙が出てるんだ」
と言い訳をしてた。

その後、
娘が近所の子に家に
プリキュアの人形を持って
遊びに行った後、

夫が
「来年はお前が
サンタさんだな……。
しっかり頼むぞ」

と言ったので、
つい私の涙腺が緩んで、
わあわあ泣き続けた。

お椀の味噌汁に
涙がいくつも混ざった。

 ~end~ 


*・゜゜・*:.。..。.:*・゜・*:.。. .。.:*・゜゜・ 

 クリスマス
「感動する素敵なお話 」の
3話目は………
 
【シークレットサンタのお話】

アメリカで
クリスマスになると、
貧しく困っている人々に
現金をプレゼントする男性がいた。

彼はいつしか
「シークレットサンタ」と
呼ばれるようになった。 

1971年11月、
23歳のラリー・スチュワートは
会社が倒産し路頭に迷っていた。
 
あまりの
空腹に耐えきれず、
ついレストランに入って
取り憑かれたように
注文してしまった。
 
請求書を出され
ようやく我に返り、
お金を持っていないことに気づいた。 

そしてなんとか、
その場を取り繕おうと
ポケットの中を探す
フリをしながらも、
警察に突き出されても
仕方が無いと思っていた時だった。 

一人の男性店員が
ラリーの横でしゃがんで、
20ドル札が落ちていたと
渡してくれたお陰で、
彼は会計を済ませることができた。 

だが
この人生最大の苦境に
偶然手に入れた20ドルが、
後に彼の運命を変える
重大な鍵となる。 

1972年、
運良く拾った
20ドルの残りを
旅費にカンザスシティに
移り住んだラリーは、
警備関係の会社を
起こして懸命に働いた。 
 
結婚し子供も生まれた
ラリーは幸せな生活を
手に入れたかに見えた。 
 
だが1977年12月、
不況で会社が倒産し
その日の食事代にも
困るほど追いつめられた。 
 
貧しさのせいで
ラリーは我を忘れ、
銃を手に銀行に入り、
強盗を働きそうになった。 
 
だが、
20ドル札を見て
ふと我に返り
銀行強盗をすんでの所で
思いとどまった。 

改心したラリーは
1978年妻の兄からの
援助を受けて
セールスマンとして
懸命に働いた。

だが彼は
またしても
試練を与えられる。 
 
1979年12月、
会社の経営が
思わしくないということで、
ラリーは解雇されてしまったのだ。 
 
もう助けてもらう
あてがないと
途方に暮れていた時だった。

ふと目についた
売店に立寄り、
ポップコーンを注文した。

店員の女性は暗い表情で、
違う商品と
おつりをラリーに渡した。 

ラリーは彼女が
困っているのだと思い、
おつりの中から
20ドル札をプレゼントした。

彼女は
受け取れないと言ったが、
ラリーは
クリスマスプレゼントだと
言って手渡した。 

この日は
クリスマスだった。 
女性は嬉しそうに
礼を言った。 

その笑顔が
ラリーを明るくし、
彼は思いも寄らない
行動をすることになった。 

そのまま
ラリーは銀行に行くと
なけなしの貯金を引き出し、
白いオーバーオールに
赤い服とベレー帽という姿で
町に繰り出した。

そして
困っているような人や
貧しい人に20ドル札を
クリスマスプレゼントとして
手渡したのだ。 

シークレットサンタが
誕生した瞬間だった。 

20ドルは
大金ではなかったが、
困っている人々にとっては
大きな助けとなり
喜んで受け取ってもらえた。

それが
ラリーの人生にも
思わぬ影響を
及ぼすことになる。

家に戻ると、
妻から銀行にお金が
残っていなかった、と聞かれた。 

ラリーは
落としてしまったと答えた。 

すると
妻は怒るどころか、
仕方がないわね、
でもあなたは幸せそうね、
と微笑むだけで
文句を言わなかった。 

翌年の1980年、
ラリーは友人と
長距離電話の会社を設立し、
懸命に働いた。
 
そして
その年のクリスマスにも
道に立って人々に
現金をプレゼントする
活動を続けた。 

そしてその金額は
少しずつ多くなっていった。 

不思議なことに
シークレットサンタとなって
施しをすればするほど

会社の業績が上がり、
長年の切り詰めた生活から
抜け出し家族のために
家や新しい車を
買えるまでになった。 

ラリーの妻も町中で
シークレットサンタの噂を
耳にするようになった。

彼は家族にも
言っていなかったのだ。 

彼はそれからも
一年も休むことなく
シークレットサンタの活動を
続けたのだが……

9年目の1987年12月、
ついに妻に
シークレットサンタが
ラリーであることが
わかってしまった。 

すまないと
謝るラリーに、
妻は
「素敵なことじゃない。
これからはもっと節約して
たくさんの人を
助けられるように協力するわ」
と答えた。

以後、
家族もラリーの活動を知って
陰から支えることになった。 

1995年、
地元では
すっかり有名になっていた
ラリーは匿名を条件に
取材に応じた。 
 
カンザスシティ・スター紙の
マクガイヤー記者は、
彼も家族も一切
表舞台に出ようと
しなかったと話す。 
 
しかし
報道されてから、
シークレットサンタの
正体への関心は
さらに高くなった。 

一方ラリーは
多くの人に感謝されるにつれて、
ある人物に会いたいという
思いが募っていった。

そして1999年12月、
ミシシッピ州のトゥペロという
小さな町のある男性宅を訪れた。 
 
その男性とは、
シークレットサンタの
生みの親だった。 

28年前の1971年、
一文無しだったラリーが
落ちていた20ドルに
救われた日のこと。
 
本当の落とし主が
現れたら困るので逃げるように
店を後にしたラリーは、
我に返って真実に気づいた。 

20ドルは、
落ちていたものとして
男性店員が彼に
くれたものだったことに。 

男性店員は
テッド・ホーンといい、
当時のことを思い出した。 

ラリーは
彼がしてくれたことを
いつか誰かにしようと
思ったのだと話した。

そして、
テッドの20ドルがなかったら
刑務所に入っていただろうという。 

自分の人生を正しい方向に
導いてくれたお礼にと、

ラリーはテッドに
1万ドルの入った封筒を渡した。

受け取れないという
テッドにラリーは
自分が今あるのは
あなたのおかげだと
引かなかった。
 
当時テッドは、
警察に突き出すのではなく、
自らの過ちに気づき、
他人への優しさを知って欲しい
と思って20ドルを差し出した。

それを
ずっと覚えていて、
サンタ活動を続けたことには
頭が下がると
テッドは話している。 

テッドさんは
ラリーさんから渡された
1万ドルを近所の病気で
困っている人たちや
生活に苦しい人たちのために
使ったという。

人を思いやる気持ちは
健在だった。 

そして
ラリーのサンタ活動は
全米に広がった。 

2001年には
世界貿易センタービル
爆破事件のあった
ニューヨークに行き、
ホームレスや
職を失った人を中心に
2万5千ドルを配った。 

2005年には
ハリケーンで
壊滅的な被害を被った
ミシシッピ州を中心に
7万5千ドルを配り、
27年間で配った総額は
150万ドルになった。 

だが2006年、
シークレットサンタが
ついにカメラの前に現れ
正体を明かした。

彼は2006年4月、
食道ガンのため治療しなければ
1ヶ月生きられないと
宣告されたのだ。

正体を明かしたのは、
自らの命の宣告を受け、
身近な人への思いやりを
広げて欲しいというメッセージを
送りたかったからだろうと、
マクガイヤー記者は話す。 

その反響は大きかった。 

2日間で7000通もの
手紙やメールが
彼のもとに届いた。 

大半は自分も
シークレットサンタに
なりたいというものだった。

その年のクリスマスも
彼は病気を押して
サンタの活動を行った。

そのお陰で多くの人が
笑顔でクリスマスを迎えられた。 

2007年1月12日、
ラリーは58歳で
静かにこの世を去った。

 ~end~ 


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 クリスマス
「感動する素敵なお話」の
4話目は………

【ミルトン・エリクソンという
有名な心理学者と
あるお金持ちの老婦人との実話】

ある時、
エリクソン博士の旅行先に、 
お金持ちの老婦人が
訪ねてきました……

「私はお金に不自由はなく、
大邸宅に住んでいます……

イタリアから取り寄せた
家具に囲まれて……

コックが毎日、
素晴らしい料理を
作ってくれます……

私は庭仕事が好きで
自分でしますが……

ほかのことは
全部メイドが
やってくれます……

けれども……

私ほど
不幸な者はいません……

寂しくて……
寂しくてたまりません」 

とお金持ちの
老婦人は訴えました……

エリクソン博士は
その話を黙って
聞いていました……

『わかりました……
あなたは教会に行きますか??』 

「時々行きます」 

『では……
あなたが行っている
その教会に属している人の
リストをもらいなさい……

そのリストに誕生日を
書き入れてもらいなさい』 

と言いました……

『あなたは
庭仕事が好きと
言ったけれども……

園芸の中で
何をするのが
一番お好きなのですか??』 

「すみれを育てるのが
いちばん好きです……

水やりも大変ですし、
そう簡単には増えません……

でも私はそれが上手にできます」 

とお金持ちの
老婦人は答えました……

『では家に帰ったら、
教会の人のリストを
誕生日の順に並べなさい……

そして、
誕生日が来た人の所に、 
あなたが育てた花に
カードを添えて
置いてきなさい……

誰にも
見つからないように……

そして
誰から届いたかも
わからないように
するのですよ……

これが宿題です……

そのうちに、 
あなたが一番幸せな人に
なることを請け負います……

もし……
幸せになれなかったら、 
飛行機に4時間乗って、
私のところにいらっしゃい』 

と博士は言いました……

そのお金持ちの老婦人は
心が虚ろで
たまらなかったので、
さっそく試してみました……

博士から言われたとおりに、 
今月は誰が誕生日か調べ、
きれいな鉢を作りました……

そして……
誰にも見つからないように……

朝3時に起きてこっそり
すみれの鉢を届けました……

そのうちに、
そのことが町で
評判になりました……

この町は素晴らしい町で、 
天使が誕生日にすみれの鉢を
お祝いに持って来てくれる、 
という噂がたちました……

なぜなら贈り主が
わからなかったからです……

そのお金持ちの老婦人は
エリクソン博士に電話をかけて……

「誰にも気づかれないで
宿題は成功しています」 

と報告しました……

博士は 
『あなたはどうですか、
まだ不幸ですか??』

と聞きました……

お金持ちの老婦人は
「えっ、私が不幸だなんて…」
と答えました……

『あなたは半年前に
私のところに来て……

「私ほど
不幸な者はおりません……
お金もあるし、
立派な家もあるけれど……
心の中は空っぽです」 

と私に話したでは
ありませんか??』 

とエリクソン博士が言いました……

お金持ちの老婦人は 
「そうでしたね。
すっかり忘れていました」
と答えました……

3ヶ月が経って
クリスマスがきました……

クリスマスの夜に、
そのお金持ちの老婦人から
エリクソン博士に
また電話がかかってきました……

「先生、
今日のクリスマスほど
不思議なクリスマスは
ありませんでした……

家の庭師が
大きな門のそばに
クリスマスツリーを飾りました……

なんと今朝、
そのツリーの下に、
クリスマスプレゼントが
たくさん置かれていました……

その贈り物には
名前もなんにも
書かれていません……

でも、
どれも私が
欲しいようなもの
ばかりでした……

いつも
私がかぶっているような
帽子だとか、 
いつもしている手袋と
ピッタリ合うスカーフなどが
並んでいました……

花の種や
新しい誕生日カードも
たくさんありました……

いったい誰から
贈られたのかわかりません」 

さて……

その町に住む
一人のおばあさんが、 
明日は85歳になるから
老人ホームに入ろうと
家族で相談していました……

そして、
我が家で
最後の誕生日を向かえ、
皆に祝ってもらいました……

テーブルの上に
綺麗なすみれの鉢が
置いてありました……

おばあさんが 
「これは誰からのプレゼント??」

と聞きました……

「天使から」
と家族の皆が答えました……

おばあさんは、
本当に天使からの
プレゼントだと思いました……

自分のことを
思ってくれる人が
家族以外にいる、
ということがとても
嬉しかったのです……

老人ホームに行くのは
とても寂しかったけれど……

老人ホームに移っていく
勇気が湧いてきました……

この家族が、
老人ホームに行くことを
寂しがっていたおばあさんの
気持ちを変えるような
贈り物をしてくれた人は
誰だろうと調べました……

それが大邸宅の
お金持ちの
老婦人だとわかりました……

何も不自由はしていない
だろうけれども……

自分たちも
同じことをしようと思い……

町中の人たちで相談して
お金持ちの老婦人に
先ほどの
クリスマスツリーの下に
置かれたあった
プレゼントを贈ったのです……

「自分の人生の中で、
こんなにうれしいクリスマスを
迎えたことはありません」 

とお金持ちの
老婦人は言いました……

エリクソン博士は 
『“おたがいさま”という
言葉があるように……

あなたは喜んで
今日のプレゼントを
もらっていいのですよ……

あなたが庭に種を蒔くと、
その種は花になって
あなたの所に返ってきます……

あなたは小さい種を
いっぱい蒔いたから……

立派な花になって
クリスマスに返ってきて
くれたのですよ』 

と言いました……

~end~ 


*・゜゜・*:.。..。.:*・゜・*:.。. .。.:*・゜゜・

クリスマス
「感動する素敵なお話」の
5話目は……

【『理想の兄』ダン・クラーク】

 これは僕の友だち、
ポールの話である……

ある年の
クリスマスイブのこと……

ポールは、
兄さんからクリスマスに
新車をプレゼントしてもらった……

ポールが
オフィスから出てくると、
街でよく見かける少年が、
そのピカピカの新車のまわりを
歩き回っていた……

よほど
その車が気に入ったらしく、
ポールに話しかけてきた……
 
「この車、
おじさんのかい??」
 
「ああ、兄貴からの
クリスマスプレゼントさ!!」

うなずきながら
ポールは答えた……
 
少年はそれを聞いて
ひどく驚いた様子だった……
 
「えっ??おじさんの
兄さんがくれたって??

おじさんは全然お金を
払わなくてよかったの??
うわあっ!!すごいな??僕………」

と少年は何かを
言いかけたが……

そのまま口を
つぐんでしまった……

多分、少年は……

 「僕にも、
こんな兄さんがいたらなあ!!」

 と言いたかったのだろう……
とポールは思った……
 
ところが、
少年の口から出た言葉に
ポールは耳を疑った……

 「僕ね、
おじさんの兄さんみたいに
なりたいなって思ったんだ!!」
 
ポールはまじまじと
少年の顔を見つめていたが……

自分でも
思いがけない言葉が
口をついて出ていた……

「この車に乗ってみるかい??」

「本当??うん!!」
 
車を走らせてまもなく、
少年の目は
キラキラと輝き始めた……
 
「おじさん、
僕の家の前まで乗せてくれる??」
 
ポールは思わず
ニヤッとした……

きっと、
こんな大きな車で
帰ってくるところを
近所の人たちに見せて、
自慢したいんだなと思った……

しかし、
その憶測はまたもや
外れました……
 
「あそこに
階段がついている家が見えるだろ??
そこでちょっと待っててくれる??」
 
少年は車を降り、
駆け足で家に入っていった……

しばらくすると
家の中からゆっくりとした
足音が聞こえてきた……

少年が
身体の不自由な弟を
背負って出てきたのだった……

弟を階段の一番下に座らせ、
車がよく見えるように
弟の身体を支えた……
 
「ほらバディー、
見てごらん。
さっき言ったとおり、
すごい車だろ!!

そこにいる
おじさんの兄さんが
クリスマスプレゼントに
くれたんだって!!

それも、まるっきり
タダでくれたんだって!!
 
お前も、待ってなよ!!

兄ちゃんが、
いつかきっと
あんな車をお前に
買ってやるからね!!

そしたら、
いつも話してる
クリスマスのきれいな飾りを、
その車に乗って見に行こうね!!」
 
それを聞いたポールは
何も言わずに車を降りると、
少年の弟を抱き上げ、
新車の助手席に座らせた……

目をキラキラ輝かせた少年も
その横に乗り込むと、
三人はドライブに出かけた……
 
本当に素晴らしい
クリスマスのドライブだった……
 
このクリスマスの日……

ポールは聖書の御言葉を
しみじみ感じたのである……
 
「受けるよりは
与えるほうが幸いである」

~end~
 


*・゜゜・*:.。..。.:*・゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*

1話目は、
お客様の期待を超越した
マニュアルにもないサービスとは……
と百貨店の仕事をしてる
僕にとっても教本のようなお話……

2話目は、
ある家族の
あるクリスマスの朝の
家族愛のお話……

涙腺崩壊しました……

3話、4話、5話は、
与えることで得られる喜び……
世界中の人がそれに気づくと……
世界中の人が与え始める……
そんな幸せのスパイラルのお話……

いかがでしたか??

さて、
昨日24日の日没から
今日25日の日没までが
Christmas🎄🎅🎁✨

ご家族、恋人など
「愛あふれる日」💖

素敵なChristmasを
お過ごしください🎶