【ところでお歳暮はお済みですか??😅】


12月師走の
風物詩のひとつ『お歳暮』🎁

皆さん
『お歳暮』の由来はご存知??☝

今日は『お歳暮』についての
あれやこれやを掘り下げてみました👍

お歳暮は……

年越しの
「御霊祭(みたままつり)」で……

塩鮭、するめ、
数の子、塩ぶり、
魚介類の干物(かんぶつ)など
「なまぐさもの(生もの)」を
祖先の霊に供えた名残りなんです☝


こうした
供物(そなえもの)を
嫁いだ娘や分家の者が
本家に持ち寄ったことに始まります……

その後、
年末に帰省できない子どもや……

遠方に住む親戚が、
祖先の霊や年神様(新年の神様)に
供える供物を本家に贈るようになり……

やがて、
日頃お世話になっている
親類や上司などにも
贈られるようになりました……

もともと
「歳暮(せいぼ)」は
年の暮れを意味する言葉……

こうした
年末の贈り物の
呼び名として
定着していったのです……

『お歳暮』は
12月上旬から
12月25日頃までに、
相手に届くようにします……

地方によっては
12月13日から贈り始めます……

これはお歳暮が
正月のお供えものだった名残り……

先日投稿した
「正月事始め(12月13日)」から
お正月準備を始め「すす払い」で
家や仏壇がきれいになってから
届けると考えたからなんです……

そして
年末に近づくほど
正月準備も進むので、
25日までが目安となります……

年を越してしまいそうな場合には
「御年賀」として、
松の内である1月7日まで……

関西地方では15日までとし、
それ以降は「寒中御見舞」
「寒中御伺い」として、
大寒が終わる
2月3日頃までに贈ります……

ところで……

『お歳暮』に付きものとして、
「のし」がありますよね……


「熨斗(のし)」のルーツは
「鮑(あわび)」なんです……

冒頭にもお話しした
古来より吉事には
魚や鳥肉のような
「なまぐさもの(生もの)」
が欠かせなかったため、
海産物を贈る風習がありました……

伊勢神宮では、
約2000年もの太古から
「鮑」をお供えするように……

やがて日持ちのする
「干した鮑」である
「のしあわび(熨斗鮑)」が
奉納されるようになりました ……


今でも伊勢神宮では
本物の「熨斗鮑」を奉納しています……

日本では古くから、
乾物の製法
「熨す(のす)」ことは、
押し伸ばしを何度も行うことから、
延寿に通ずるとされ……

また鮑は貴重で
栄養価が高いことから、
長寿をもたらす
食べ物と考えられていて、
お供え物に用いられてたのです……

江戸時代に入ると、
「のしあわび」が不老長寿や
長寿延命に効く薬としても
珍重されるようになり……

さらに縁をのばす、
命をのばす、
慶びをのばすなど、
めでたい物の象徴として
贈答品に添えるように……

そもそも「あわび」は
とても貴重でしたから、
贈り手のお祝いの気持ちや
誠意を伝える最高の贈り物……

ただ……
そんな貴重な高価な
「のしあわび」を手軽に
贈ることはできません……

そこで代用として
「のし飾り」が
作られるようになり、
さらに簡略して
奉書に印刷されるように……

これが
「のし紙」になりました……

あくまでも、
「のし」そのものが
「なまぐさもの(生もの)」
の代用なので……

魚介類を贈る際には、
「のし」を付けないのが、
しきたりですからね……👍


あと……
「熨斗(のし)」は、
東日本と西日本によって
異なってます……

東日本の「熨斗」は、
濃紺色に黄色の
松竹梅を簡素化したデザインで、
江戸の粋(いき)の流れを
汲んだものであるのに比べ……

西日本の「熨斗」は、
松竹梅と鶴亀をモチーフに
多色刷になっているのが特徴……

京の華ぎ(はなやぎ)の流れを
汲んだデザインとなっています……

また「熨斗」の配置箇所も、
東西で異なっており、
東日本は「熨斗」が、
水引に掛かっているのに比べ……

西日本の場合は、
水引から離れた位置に
「熨斗」がデザインされています……

東日本と
西日本での「熨斗」の
デザインや配置の違いが
あるなんて知りませんでした😅

さて……
寒くもなり、
忙しくもなるこの時期
体調万全に
年末を過ごしたいものです☝

素敵な一日をお過ごしください🎵