【『年の瀬』の言葉の意味は??😅】


気がつけば
今年もあと残りわずか……

「年末」「暮れ」
の言葉が聴こえる頃✨

年の終わりの言葉は
いくつもあれど……

ひときわ異彩を放つ
『年の瀬』という言葉☺

素敵な響きの
言葉ではあるのですが……

『年の瀬』の言葉の
本来の意味は??😅

今日は
『年の瀬(としのせ)』の
意味についてあれこれ
掘り下げてみました👍

『年の瀬(としのせ)』とは……

「暮れ」「年末」という
言葉と同様に
12月全般で使われますが……

特に……
12月の後半の時期を
指しますよね……

この辺は皆さんも、
共通の認識だと思います……

では……
もともと、
『年の瀬』とは、
どういう意味で使われ
始めたのでしょうか??☝

まず……
『年の瀬』の「瀬」とは……

流れている「川」の
「瀬」のことを指します……

「川の瀬」というのは、
川の岸に近く浅いけど、
流れが速い箇所のことを言います……


急流なため、
船で通るのが困難な場所のこと……

そこから転じて
「立つ瀬が無い」などの
言葉があるように……

「場所」「拠(よ)り所」
「機会」などの意味でも
使われるようになりました……

さらに、
「拠り所」という
ところから……

『年の瀬』は
一年最後の
一番忙しい年末の時期をことを
呼ぶようになったと言われています……

江戸時代、
庶民にとっては
年を越えるのも
大変な苦労であったため……

また、
これを越えなければ、
死さえも待っている……

そんな思いから……
「川の瀬」に喩えている
ということらしいです……

具体的にいうと……

江戸時代の庶民は
大半が農民でしたから、
年末にツケ払いがほとんど……

農作物の収穫が終わり、
それを売って、
お金が入った時に
それまでの支払いを
まとめて支払う
ということが普通でした……

そのため、
年内には、
未払いであるものを
清算しないといけない……

また、
ツケを年内に払って、
まっさらな状態で
新年を迎えたい……

そんな時期なので、
溜まった支払いを行う
困難さを「川の瀬」に
喩えて表しました……

これは、
江戸庶民の生活習慣に、
庶民の普段の買い物は
「通い帳(かよいちょう)」という
「掛買い」の覚え書帳に記帳して、
月末に払うというのが一般的……


現在の
クレジット支払いです……

よく見掛ける
信楽焼などの
「たぬきの置物」も、
信用を失わない
願いを込めて「通い帳」を
手にしてますよね……



ところが、
この「通い帳」の
ツケを溜めた庶民にとっての
年越しは生きるか死ぬかの
重大事だったのです……

年末にこのツケを
支払えなければ……

もう今後、
この「通い帳」では
物が買えなくなります……

そうなったら……

炭や薪(まき)が
買えなくなって、
凍え死んだり……

米代がなければ
飢えて、
死んだりするかも
しれないのです……

その大変さを表わすのに、
急流・激流を意味する
「瀬」の字で表わしました……

「瀬」は浅くて、
歩いて渡れますが、
流れが速く、
足をすくわれれば、
命を落とすのです……

庶民の身に
つまされるというか、
切実な言葉だったのです……😢

「早いもんだね
もう、年の瀬だよ」などと、
のん気な言葉ではないのです……😰

また
『年の瀬』の
エンディングに食べる
「年越し蕎麦」の由来は
諸説ありますが……

集金で忙しくて、
食事をする暇がなかったとか……

借金を払って……
お金がなく、
16文の蕎麦しか
食べることが出来なかった
という説もあります……


溜まった
支払いをしないと
年を越せないけど……

支払いをすると、
食事代がなくなる……

暖をとる
薪(まき)代がなくなる……

死んでしまうといった
鬼気迫る状況を表しています……

「金銭調達が難しい」=
「一番動きが速い」=
「慌ただしい年末」ということで……

年越し蕎麦は
『年の瀬』の最後の最後に
食べられたようです……


江戸時代は、
天候不順による凶作・飢饉、
そして年貢の取り立てと……

庶民には厳しい
暮らしであったことは
間違いないですから……

それに加えて
年末の支払い……

『年の瀬』という言葉は……

そうした
生活の中で生まれた
言葉であったようです……

使い方としては……

「年の瀬が迫る」や
「越すに越せない年の瀬」
などといった使い方をします……

「年の瀬」は
「暮れ」よりも……

もっと押し詰まった
慌ただしいような感じで
使います……

「年の瀬を越す」というような
言い方もするとのこと……

ではいつから
『年の瀬』なのか??

冒頭で触れたように……

12月後半……

なんなら12月に入った
時点で用いてもいい言葉……

元々は、
資金繰りが苦しいという
苦境を「瀬」という言葉で
表したものだったんですね……😅


年末の
懐(ふところ)具合の厳しさは
お歳暮、忘年会、クリスマス、
お正月、新年会と続きます……

江戸庶民と
現代庶民と年末の事情は
そうは変わらなかったようですね😅

江戸時代などと
遠い昔の話でしたが……

『年の瀬』という言葉を通じて
少し親近感が涌きました😍

今日は
今年の年の瀬に……

『年の瀬』という言葉の
意味について
掘り下げてみました👍 

素敵な一日をお過ごしください🎵