【お盆の時期のひとつの風物詩……】
夏の夜空に浮かぶ「大文字焼き」🔥
日本各地で行われるお盆の伝統行事です☺
特に有名なのは今日8月16日の
旧のお盆明けの送り日に行われる
京都の『五山送り火』ですよね🔥
今日は京都の
『五山送り火』について
掘り下げてみました👍
毎年8月16日に、
お盆に帰ってきていた
ご先祖様を再びあの世へ
送り出すために……
「大」という字を
松明(たいまつ)の炎で描く行事
「大文字焼き」……
京都以外でも
「お盆の送り火」として
行う地域が数多くあります……
京都では、
ご先祖様を送るために
灯す厳かな火であり、
宗教行事でもあり……
単なる
「山焼き」ではないことを
強調するために
「大文字焼き」とは呼ばずに……
「五山送り火」や
「大文字の送り火」と呼ぶそう……
また、
1571年に織田信長によって行われた
比叡山の焼き討ちを連想するため
「焼き」という言葉を
使わないという人もいるそう……
ところで……
何故に
「大」の文字なのか??
🔘「大」という字は、
魔除けの象徴でもある
「五芒星(ごぼうせい)」の
意味があるという説
🔘一年を通して位置が変わらない
「北極星(神の化身とみなされている)」
を象(かたど)っているという説
🔘弘法大師空海が大の字に
「護摩壇(ごまだん)という
護摩を焚く炉を据える壇」を
組んでいたから大の字にしたという説
護摩とは供物や願い事を書いた木を
焼いて祈願する儀式のこと……
🔘密教での教えでは
『五山の送り火』は
弘法大師「空海」による
護摩供とされています……
平安時代、京の都に
疫病が流行りました……
そこで「空海」は都全体を
浄化するため、護摩焚きしようと
思いつきました……
「空海」は東寺にいて御所の位置を
「護摩壇」に見立てました……
銀閣寺の上方にある
「大」は胎蔵界の大日如来……
金閣寺の「大」が金剛界の
大日如来を表しています……
🔘「大」という漢字は
「一」と「人」という漢字に
分解することができる……
これを一人の
人間(人形・ひとがた)と見立てて、
無病息災を願う目的が
あったという説
などなど……
このように諸説ありますが、
正確なことはわかっていません……
『五山送り火』が
いつから行われているのか、
誰が始めたのか、公式な記録が
残っておらず不明のままなのです……
「雍州府志(ようしゅうふし)」という、
1682年~1686年に記された山城国、
現在の京都南部に関する地誌には……
「大文字焼き」は
「盂蘭盆会(うらぼんえ・お盆のこと)」
「施餓鬼(せがき・お盆に行われた
行事)」の行事として
行われていたとあることから、
江戸時代(1608年~1868年)前期頃には
すでにあったと考えられています……
それ以前、
平安時代(794年~1185年)や
室町時代(1336年~1573年)には
行われていたという方もいるよう
ですが、定かではありません……
『五山の送り火』は
宗教的行事ではありますが……
地元の人たちが行い、
受け継いできたことから、
正式な記録として
残らなかったのではないか……
という考えもあるそうです……
『五山の送り火』は、
その名の通り
「五つの山」で灯されます……
①東山如意ヶ嶽(別名、大文字山)
「大」
(右大文字)
②松ヶ崎西山・東山
「妙・法」
(二山二文字ですが、
一山一字として扱われる)
③西賀茂船山の「船形」
④金閣寺付近大北山
「大」(左大文字)
⑤嵯峨仙翁寺山(別名、曼荼羅山)
「鳥居型」
の五山五文字です……
ほかにも
「い」「一」「竹の先に鈴」
「蛇」「長刀(なぎなた)」
という文字も送り火として
灯されていた時代があるそうですが……
明治時代(1868年~1912年)から
昭和(1926年~1989年)初期にかけて
徐々に数が減り……
現在の五山となり
「五山送り火」という呼称が
定着したといわれています……
お盆に行われる
『五山の送り火』は
とても有名ですが……
その起源や由来は
不明のままなのですね……
記録には残っていなくても、
人々の間で長い年月
受け継がれてきたものです……
そこには、
ご先祖様を想う気持ちが
今も昔も変わらずに
あるものだと思います……
『五山の送り火』は
毎年今日8月16日の20時から
始まります……
東から西方向に向かい、
5分ごとに送り火が灯ります……
毎年8月16日、
午後8時になると
京都市内のネオンが一斉に消灯……
暗闇に包まれた中、
夏の夜空を焦がす
五山で点火される
5つの文字の順番は以下の通り……
⬇⬇⬇⬇⬇
■午後8時00分
大文字(東山如意ヶ嶽)
■午後8時05分
妙・法(妙は松ヶ崎西山-万灯籠山、
法は松ヶ崎東山-大黒天山)
■午後8時10分
船形(西賀茂船山)
■午後8時15分
左大文字(大北山)
■午後8時20分
鳥居形(嵯峨鳥居本曼荼羅山)
このように、
「大」→「妙・法」→「船形」→
「左大文字」→「鳥居型」
という文字・形にかたどられた
送り火が順番に点灯……
よほどの悪天候ではない限り、
延期や中止はしないそう……
ここまで『五山送り火』を
語っておきながら……
まだ、
僕は実物を拝見したこと
一度もありませんが……😅
一度、
実物を拝見したいものです……
昨日は日本が
「けじめ」をつけた……
「終戦記念日」……
世界中の多くの生きたくても、
生きれなかった数多くの犠牲者……
その数多くの
犠牲者がいたことで……
今の僕らが生きていること……
その事を忘れずに
この先も生き続けていきたいです……
素敵な一日をお過ごしください✨