5年位前、青森出張の際、
居酒屋「いぶし銀」さん
に行った時の事。
その店は青森市内の繁華街にある。
「せっかく青森に来たんだから、旨い刺身でも食べたい」
とゴク単純な動機で入った。
しばらくすると、
「これから三味線の演奏を行います。」
と店員さんに告げられた。
「シャミセン?」「ゲイシャ?」「フジヤマ?」
と無知な僕の頭は偏見に満ちた連想をした。
しかし、演奏が始まってドギモを抜かれた!
ド迫力!
津軽三味線のアップテンポなビートが
ビンビンと心地よく入ってくる!
たちまちその空間のトリコとなり、
しばらく箸も止まったままフリーズしていた・・。
今日、近所の会館で津軽三味線の中継を見た。
演奏は、葛西 頼之(かさいよしゆき)さん。
<2006年>
津軽三味線全国大会IN神戸にてチャンピオンを獲得し、
日本一に。
併せて「文部科学大臣賞」を受賞。
それ以外にも数々の功績を残しておられる。
(上記は引用文)
東北の、日本の誇り
世界に誇れる方だ。
葛西さんはお若いのに
相当な苦難を乗り越えてきた方のようだ。
曲は「津軽じょんがら節」
心の芯のピンポイントを突かれるような衝撃が走った。
なぜか、涙目になってしまった。
北島三郎さん「風雪ながれ旅」の
イントロを彷彿させてくれた。
「風雪ながれ旅」は
三味線で有名な高橋竹山さんの生涯を元にした作品。
竹山さんは津軽三味線を全国に広めた第一人者である。
過酷な状況下で生き抜く・・。
生命力溢れた三味線を弾き続けた。
竹山さんは昭和三陸地震も体験しておられる。
ご自身の苦難、環境の苦難を乗り越えた方の音色は
違う。
僕は口ではシャミセンを弾く
(相手の言うことに合わせて適当に対応するといった意味)
本物の三味線は当然弾けない。
しかし、音楽は鼓膜ではなく心に伝わるものと
今日またつくづく思わせていただいた。