っていうか、もう現代社会の生物兵器レベルで普通にいる。
こういう人、説明する時に、まず大前提として言っときますけど、彼ら、別に頭が悪いわけじゃないんですよ。
むしろ、ある意味で頭がいい。悪知恵が働くというか、サボる才能だけは宇宙規模。
でも才能の方向性を間違えてるだけで、人生全体としては地雷原を裸足で歩いてるようなもんです。
で、このタイプの人、特徴的なのが、まず**「言い訳のバリエーション」が豊富なこと。
・「まだ時間あるから」
・「今日は調子悪いから」
・「本気出すタイミングを見極めてる」
……いや、全部ウソ。
全部、自分に甘いだけ。
この甘さ、砂糖どころか蜂蜜、いやメープルシロップで固めたケーキくらい甘い。
そしてその甘さで、自分の将来をデコレーションケーキごと燃やしてる**んです。
期限ギリギリ型の人って、だいたい**「現実逃避マスター」です。
現実を直視する代わりに、枝葉末節に全力投球する。
例えば、資料作りなら表紙にこだわりすぎて中身が空っぽとか、プログラミングならコードのインデントだけ美しくてバグ祭りとか。
もうね、「本丸には手を付けず、城門で宴会してる」**状態です。
戦わずして勝った気になる…いや、勝ってないから。
で、締切3日前くらいから空気が変わります。
普段、ソファに沈みながらスマホで無限スクロールしてる人が、急に心ここにあらずでソワソワ。
「時間がない…ヤバい…」
……いや、知ってたでしょ、っていう話。
今までの自分の行動、完全に他人事モードだったじゃないですか。
その結果が今ここにあるんです。
言い訳は全部、砂上の楼閣。
見栄えは良いけど、一歩間違えたら全部崩れる。
そして前日。ここでようやく覚醒モード。
カフェインを水のように流し込み、目を血走らせ、無理やり脳みそをフル回転させる。
でも、冷静に考えてください。
焦って出した成果物、過去にクオリティ高かったことあるんですか?
だいたい、荒い、浅い、間違いだらけ。
そして本人は満足する。
「ギリギリでもできた俺すごい」
……いや、それ、事故をラッキーって言ってるだけだから。
ここが一番タチが悪い。
一度でも「ギリギリで間に合った」経験があると、脳は勝手に学習するんです。
「俺はギリギリでもできる天才」
……いや、天才じゃなくて、単なる運任せの火遊びです。
毎回うまくいく保証なんてゼロなのに、本人は次回もいけると信じ込む。
もうね、自分を神と勘違いした愚か者そのもの。
さらに厄介なのが、このタイプの人って、未来の自分に責任丸投げしてるんですよ。
今の自分は楽。明日の自分が地獄。
過去の自分が撒いた種を、未来の自分が刈り取る構図。
そして未来の自分は、確実に恨みます。
「なんで俺だけ地獄を見なきゃいけないんだ!」
でも今の自分は、過去の自分=他人の声が聞こえない。
これ、完全に自己破壊型ループ。
で、締切当日。
ここで最大の見せ場。
普段はテレビ見ながら寝落ちしてる人が、深夜にキーボード叩きながら、
「今日はいける気がする!」
とか言う。
いや、いける気がするじゃなくて、いくしかないだけ。
背水の陣。やけくそ。
全力を出すんじゃなくて、出さざるを得ないだけ。
そしてできたものは、やっぱり粗い。荒い。雑。
でも本人はドヤ顔。「俺、追い込み型で強い」
……いや、ただの自爆マニアだから。
そして翌日。
「いやー、次からはちゃんとやるよ」
……いや、絶対やらない。
人間の心理的パターンとして、次は来ないんです。
「明日やろう」は永遠に来ない。
これは経験則。科学的にも、精神的にも、火を見るより明らか。
結局、期限ギリギリ型の人は、自分の人生をずっとギリギリ地獄に置いてるだけ。
美学でも才能でもなく、ただの自爆癖です。
まとめるとこうです。
◆期限ギリギリ型の人間の現実リスト◆
★ 期限ギリギリ型 = 自作自演の地雷原
→ 今の自分は楽、未来の自分が炎上。逃げ場なし。
★ 本気 = 火事場の馬鹿力じゃなくて背水の陣
→ 強制フルパワー。楽して成果はゼロ。
★ 成果物 = 粗製乱造の偽勝利
→ 見た目だけ、内容はスカスカ。第三者は秒で気付く。
★ 成功体験 = 薄氷の奇跡
→ 再現性ゼロ。偶然に依存するだけ。
★ 言い訳 = 蜃気楼
→ 見えるだけで実体なし。時間もクオリティも消える。
★ 脳内自己評価 = 天才 / 現実 = 運任せの愚者
→ ギャップがヤバい。自己幻想で生きてるだけ。
★ 「明日から本気出す」 = 永遠に来ない幻
→ 心理的ループに捕まり、未来は地獄確定。
★ 結論 = 逃げ続ける限り人生はギリギリ地獄
→ 手を付けずに言い訳を繰り返す限り、後悔しか残らない。
★ 時間感覚 = 完全にバグ
→ 3日前まで「余裕」→前日には「死亡フラグ」。
★ 集中力 = 条件付きギャンブル
→ 締切が迫らないと出ない。再現性ゼロ。
★ 計画性 = 空想科学
→ 立派な計画書でも、ほぼ机の引き出しの肥やし。
★ 他人の迷惑 = 無限ループ
→ 自分のギリギリ本気で巻き込まれる周囲。謝罪も手遅れ。
★ 反省 = 謎の自己肯定感に置換
→ 「次はちゃんとやる」と言いながら、全員騙される。
★ 焦り = 視野狭窄のブラックホール
→ 最重要事項よりも枝葉に全力。成果は死。
★ 成功の定義 = 運頼み
→ たまたま間に合えば勝利、毎回は絶対無理。
★ 人生設計 = サバイバルゲーム未経験者の迷子
→ 締切のたびに初級マップで死亡。経験値ゼロ。
★ 自己評価と現実の乖離 = ブラックコメディ
→ 脳内シナリオ:英雄/現実:歩く爆弾。
結論としては、もうシンプル。
「本気を出すタイミングを早めろ」
これだけです。
別に全力でやらなくていい。雑でいい。
とりあえず手を付けろ。
歩かずして道は開けない。石橋を叩きすぎて壊すくらいなら、まず渡れ。
でも多分、今日も誰かがこう言うんでしょうね。
「明日から本気出す」
……うん、知ってます。
その「明日」、永遠に来ません。
期限ギリギリ型の人間は、今日も静かに、でも確実に、自分で撒いた地雷を踏みながら進んでいるわけです。
読んでるあなたも、もし心当たりがあるなら、そろそろ目を覚ましたほうがいい。
でないと、人生の締切に追いかけられて、笑えないほど痛い目を見ることになりますよ。