トップが正しい意思決定(判断)を下すために、正確な情報や的確なアドバイスをして、トップを補佐するのが、経営参謀の役割である。
また、トップの主たる役割であるビジョンをトップが策定し、それを組織内に理解/浸透させていくのもナンバー2たる経営参謀の重要な役割である。
つまり、経営参謀は、トップの意思や思考を伝達し、また実行させていかなければならない。
経営参謀には、そのタイプや能力により、下記の6タイプに分類されるので、自分がどういった分類に入るのかを認識しておくことは重要である。
①書記官型(側近型)
トップの意思を部下に伝えるだけで、自らは判断しない。トップの知的/肉体的ロスを最小限に減らす役割。
②代理指導型(分身型)
トップと同じ立場で自分でも判断し、適切な指導/調整を行い、トップを補佐する役割。
③専門担当型(独立型)
トップを補佐するが、同時に自分の専門分野に関しては、独自に判断し、指導。
④準指揮官型(方針具体化型)
自分自ら権限を持って振る舞い、時にはトップを乗り越えてトップとしての役割を果たす。
⑤長期構想型(戦略型)
独自の構想の下、長期的な戦略展望に取り組む思索派。
⑥政略担当型(政治型)
経営の中枢にいて、各部門長やトップ層との折衝に特殊な能力を発揮する。
自分のタイプ(性格/能力/資質)とまたトップのタイプにより、うまくバランスを取らなければ
組織はうまく回していけない。
自分のタイプを知ることも大事だが、自分に求められている、必要とされる役割を認識し、
実行することが大事である。