共に父系を縄文人に持つグループです。
※これとは別のDNAは
アイヌ民族、琉球人、日本本土は、
違うグループに分かれています。
日本人が単一民族と言うと違和感があります。
大きく見れば北アジアにいるモンゴロイド系。
日本人とは❓と聞かれると
法律上は日本国籍を持つ人ですが
文化、アイデンティティも日本人だと感じます。
（アイヌ民族、琉球人、日本本土人の文化と
アイデンティティは、異なります。）
ここでは、
日本人だけがもつDNA
を紹介したいと思います。
このDNAは近隣の中国、台湾、韓国にはありません。
約10万年ほど前にできた
Y染色体アダム
（男性にしかなく男性に受け継がれる遺伝子）
そこから↓のように分岐していきます。
Y染色体DNAの系統図
・ハプロタイプ
半数体の遺伝子型（haploid genotype）の略称。
複数の対立遺伝子について、
どちらの親から受け継いだ遺伝子かで分けた遺伝子の並び
・YAP (ヤップ、Y-chromosome Alu Polymorphism)
には多様性があり人類などの集団の比較にも用いられています。
ハプロタイプを大きくまとめたものを
●ハプログループといい、これは遺伝的集団を示す
指標として用いられ、地理的なまとまりを見せる
場合が多いので、
人類の移住の歴史を推定するのにも用いられます。
↑
Y染色体ハプログループの分布と
そこから推測される人類の移動
日本人の父系遺伝子Y染色体ハプログループは
D、O、Cが全体の9割をしめています。日本人のハプロタイプにはチベットなどに多いD系統から派生したD2。
東南アジアのO2系統から派生したO2b1、とO2b、中国に多いO3、北アジアに多いCなどのハプロタイプを持つ人々が暮らしてます。
ハプログループD
はY染色体DNAに、
YAP+と呼ばれる余分なDNA配列が挿入されています。
ハプログループD1a2a系統を
日本人では30%～40%
アイヌでは90%
沖縄本島では50％
特に東日本や南九州及びアイヌ、沖縄に多いです。
アイヌ人、沖縄人、日本本土は、
近いハプログループですが、外見は違います。
D1bが日本人
(縄文人、アイヌ人、 沖縄人は
日本人平均より比率が高い)。
彫りの深い顔、濃いひげ、二重まぶたの特徴で
日本固有の系統。
北海道と沖縄は稲作に適していないので、
江南人(倭人)が定着せず縄文系が残りました。
ハプログループDのサブクレード（細分岐）
の一つで、Z3660の子孫の系統になります。
同じZ3660のサブクレードには、
現代のインドのアンダマン諸島に居住する
オンゲ族、ジャラワ族ですがD1aにもD1bにも属しません
Y34637がありますが、外見は、アフリカ時のままに近いです。
日本以外では、D1aのチベットで男性人口の約3割を占めています。
D2と呼ばれるサブグループも日本に主に分布しています。
DとEはDEから分岐
ハプログループO
日本人男性の約半分を占める最大グループ。
20種類以上あるOのサブグループのうち、
日本に主に分布しているのはO2bとO3。
ハプログループOは、東アジア、オセアニアに
広がっていますが、
O2bは主に朝鮮半島や華北地域に
O3は主に華北から華南にかけて分布しています。
ハプログループCは、
日本人男性の約1割を占め、
C1とC3と呼ばれるサブグループが日本に主に分布しています。ハプログループCは、東アジア、オセアニア以外にも、シベリア、南北アメリカ大陸に分布しています。
日本人に多いサブグループC1はインドネシアに、
サブグループC3はロシア極東の先住民やモンゴルに高い頻度で見られることから、C1は南から、C3は北からそれぞれ日本に入ってきたと推測されています。
D、O，Cは系統図の通り系統的に比較的離れています。
近隣国と比べてみると
↓
大きく分ければ北アジアは近しいし。
細かく見れば、違います。
そんな感じの日本人のDNAでした
