今回はその後編となります。
もう一つの point ! 『問題の根本原因は実は(家族のメンバーではなく)自分の中にある』についてです。
ここでA子さんの不満とは(前回の記事『不満だらけの奥に隠れている本当の願望』に書かれているものを再び紹介)
①ご主人の仕事に行き詰まり感があり、家計のやりくりがたいへんである。一方、義両親がA子さんへ渡してくれている毎月の生活費が少ない。(困っているのだからもっと出してくれてもいいのに!)
②ご主人の弟が定期的に家を訪ねてきて、義両親は年金から弟へお小遣いをあげている。
③高齢のお義父さんは足が悪くなっていて、通院の送り迎えをA子さんが車で行っていて、手間がかかる。このように介護が必要なのに、お義父さん本人は、介護認定を『特に必要ないから』と言って受けようとしない。(A子さんの手間を気遣ってくれていない!)
④A子さんは高齢出産であったため、育ち盛りの子供たちの世話が体力的にもたいへん。
⑤A子さん自身、医者からあと10年くらいしか生きられないと言われている。(子供が成人するまで生きられないかもしれない!)
⑥お義母さんとの家事分担が難しく不満あり。
といったものでした。
実は、これら①~⑥で、理由もなくA子さんにふりかかっている問題は、実は無いのです。
すべての出来事は偶然に起きているのではない。大切な事を気づかせるために起きている。

こんな言葉を聞かれたことがある人も多いとおもいます。
A子さん本人にしてみれば、『これらの問題が一つづつなくなってしまえば自分は不満ではなくなるのに』、と思ってしまうでしょう。
非常に手をかけて一つ一つ不満を排除するのは、頭上に次々と頭上にふりかかってくる雲を払いのけるようなもので、ほとんど効果を期待できないものです。
そして、こうした不満の中に、A子さんなりのパターンがみえてきます。
同様の思考がぐるぐる頭のなかで回っている状態では、その意識へ本人かまけてしまっていてなかなか本当の気持ちや願望に気づかない傾向があります。
本当は自分の中に『答え』はある。
だけど、なかなか見出せない。
しかし、たくさん人に話し、たくさんの感情を吐き出すことで、ふいに『答え』が見出せたりすることもあります。
またその時、そうした感情にちょっと突っ込みをいれてみるとよいのです!
何に気づくために、こうした事が起こっているのか? と。
たとえば、
『義弟が家を訪れてきては、義両親が年金からお小遣いをあげている』
⇩
(問)どんな気持ち?
⇩
怒り! 自分の家のように訪ねてくる義弟がずうずうしく見える。親が大の大人である子どもへ年金からお小遣いを手渡すなんて、おかしい。義両親の態度も義弟の態度も気にいらない。
⇩
(問)この状況を見た時に、さらにどんな感情がわいてくる?
⇩
『また、こんな事をしている!』という義弟や義両親への腹立たしさのようなもの。
自分自身(A子さん)への配慮や遠慮が足りない気がする。
経済的に大変な夫と自分たちがないがしろにされている感じ。
⇩
(問)その感情をもっと見つめると…?
⇩
自分は体に鞭打って頑張っているのに、自分の努力が正常に評価されていない。
ちょっと悲しい。
このように、①怒りの奥に、本当は『自分の努力が正常に評価されていない』悲しさといったものが見えてきたりします。
また、こういった方法は、カウンセリングを受けることで隠れた感情を引き出す手助けとなります。
他にも、このA子さんの場合、
②八方美人になっていて、本当の気持ちを封じ込めてしまう癖がある。
③自分らしく生きれていないことで、抑圧感がある。
また、自分らしく生きれていない
⇩
生活上でいろいろな摩擦が起こる
⇩
ストレスがたまり不満が出てくる
と、いった具合に、気持ちや感情を探ってゆくと、イライラの奥から表面からはわからなかったA子さんの本当の心の叫びが見えてきます。
A子さん自身は、非常に頑張り屋さんです。ほんとは同居も不本意だったけれど、夫や義両親の願いをかなえるべく、自分の気持ちを抑え伝えないまま受け入れて、相手のために自分を犠牲にしてしまったのかもしれないです。
しかし、そのわりには、『自分はいつも頑張っているのに、十分な評価を家族からされていない』といった具合です。
では、A子さんの気持ちとは逆に、今度は『義両親の立場からではどんな思考が存在』するでしょう?
家は将来、長男が継ぐわけだから、次男にたまにお小遣いをあげることで、兄弟へのバランスがとれる。
自分たちの家に長男家族が住んでいるのだから、車を運転する嫁が通院の面倒くらいみてくれるのが共に暮らす家族として普通のことではないか?
といったことが想像できそうです。
本来、親名義の家での同居となると、お嫁さんの立場は一般的に、いえ、どうみたって大変です。
外から入ってきたA子さんの立場まで義両親が気遣うことはなかなか望めませんよね。
そこで、A子さんの解決策は、
(1)自分で自分の事を十分にねぎらってあげる。
本人の大変さは、なかなか本人でなければわからないものです。
他人にねぎらってもらうことを期待するよりの評価を気にするより、まずは自分を褒めて認めてあげることです。
また、『もっといたわってもらいたい!』といった願望も見えますね。
高齢で、子どもを二人授かったことだって、すごいことです。
じゃんじゃん褒めてください。
よく頑張ったね、と。
そして、自分の体にもいたわりと感謝の言葉をかけてあげてください。
そうすることで、それまで封じ込めてきた辛かった感情を見つめて解放してあげることもできますし、ネガティブな気持ちもゆっくり癒されてゆきます。
(2)自分自身の気持ちを明確に相手へ伝える習慣をつける
これは、子どもの頃の出来事の中で、ちょっとした心の傷から、気持ちを十分に伝えることができない、っていうことがよくみられるようです。
(これは私自身、『気持ちをきちんと伝えることはとても大事だな~』、とよく実感する部分です。つい、相手にちゃんと伝えないでうやむやにしてしまう癖があり、後で嫌な気分になったりします。(_ _。))
こうした問題は、幼児期や子ども時代などを振り返って、感じ方を修正したりすることでも解消されてゆきます。
(3)人と適度な距離を置く
いっそ、『経済的に家計が厳しいから、パートへ出る』と宣言してみる。
この事を実行できれば、大きな解決策となります。
これは『自分の気持ちをはっきり伝える』という自分自身の軌道修正ともなります。
家族といえども、適度な距離を置くことは重要です。
A子さんの立場からすると、朝、昼、晩と義両親とともに食事を摂るとなれば、何かと気を使うことも多くストレスがたまるものです。
こうしたストレスは思い病気にもつながってしまいます。
さいわい、お義母さんは元気な様子ですので、家事や育児ももうちょっとたくさんお願いしてはどうでしょう?
自分の感じ方、行動が少し変わることで、まわりの風景がちょっと変わってくるという不思議な現象が起きてきます。
A子さんが働きに出ることは、義両親にとっても考える時間がでてよいのです。
家事、育児などのA子さん負担の大変さを見直すことにもつながりやすくなります。
ああ、こんなに家事をやってもらってたんだ、と。
うまくゆくと…、『あと10年も保たない体』と言われながら外で働くほど大変な様子なのに、次男へお小遣いをあげるというのはどうだろうか?』とか。
たまには通院にタクシーなども使ってみるとか。
こういった具合に、A子さんのことをいたわる気持ちへと変化するかもしれないのです。
そして、
こうした変化はさらにご主人や子どもたちとA子さんとの関わりにも良い影響を与えてくれるかもしれないのです。
お読みいただきありがとうございました。


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