プロローグ | 妄想小説☆

プロローグ

~プロローグ~



「おっきろぉ~♪」

どしんっ!

「いってぇーーー!!なんだぁ??」

鈍い痛みと共に可愛らしい少女の声で俺のいつもの朝は始まった。

「やっと起きたよ・・・今何時だと思ってんのぉ?」

びしっ!とその少女は真っ白い壁にかかっている時計を指差す。

「なんだ神子かよ・・・ってうわっもうこんな時間!!!なんで母さんは起こしてくれなかったんだよっ!」

むすっと神子はむくれる

「なんだとはなによー!私じゃ不満ってわけ?!こ~んなかわいい女の子が起こしに来たってのに」

「くそっ飯食ってる暇はないな・・・・俺の大事なエネルギー源がぁぁあ・・」

「ちょっと人の話聞きなさいよ!」

神子がなにやらギャーギャーいってるのを無視して俺は着替えを始めた。

「ちょ・・ちょっと!いきなり脱がないでよ!」

さらに神子が騒がしくなったがお構い無しに着替えを高速ですませ下の階に下りて顔

を洗って髪型を整える。

「うしっ!今日もイケテルぜ」

「何がイケテルよ。さっさといくわよ」

くすくすと神子が鏡越しにわらってくる。

「わかってるよ」

ダイニングに戻ると母さんがお弁当を渡してくれた。

「はい、これお弁当。いってらっしゃい渉。神子ちゃんも渉をよろしくね」

「まかせてくださいおばさん。私が責任をもってお届けしますから」

えっへんとばかりに胸を張る神子。俺は荷物か何かかよ。

「へいへい。無事届けてくださ~い」

「バカいってないで行くわよ!おばさんいってきま~っす」

「いってきま・・・・おわっ!」

神子に首根っこをつかまれ、いってきますの挨拶もできないまま俺は登校するのだった。


紹介が遅れたが俺は如月渉。譜代高校に通うごくごく普通の高校生だ。

そして隣にいるこいつが御伽神子といって俺ん家のお隣さんで同級生。

俺は高校になってこの家に引っ越してきたから別に幼馴染ってわけではないのだが

なにやらお隣さんとウチの家族は仲良くなってしまって家族ぐるみの付き合いをしているってワケ。

コイツがほぼ毎日俺を起こしに来るもんだから俺は正直めんどくさいんだけどね。

ちなみに俺の女の子のタイプはおしとやか~な子なのだ。いわゆる大和撫子ってやつだなウンウン。

決してがさつで乱暴なコイツなどではない。

長い黒髪に憂いを秘めた瞳、清楚で可憐な装い・・・・・・ビバ日本女性!!!!

まぁ現実にはそんな子はいまや絶滅したとも言われてるが・・・・俺は信じてるぜ!

「・・・・・・たる?渉聞いてるの?」

「へ?」

「ふ~ん・・・聞いてなかったんだぁ・・・・私のありがた~いお話を。」

あはは・・・やべ~・・神子のうしろになんかゴゴゴゴっていう字が見えるんですけど;

「人の話はききましょ~って先生に教わらなかったわけぇぇぇ!?」

あ・・・ちょ・・・やめ・・・きゃぁぁぁぁ!

こうして俺の体には学校に着く前に48のサブミッションが刻まれていくのだった・・・・


「あ、こうしてる場合じゃなかったわ遅刻しちゃう!」

「そ、そんなことよりこのキャメルクラッチをやめてくだしゃい・・・」

「・・・まぁいいわ。ゆるしてあげる」

ふぅ・・ようやく開放されたぜ・・・いろいろ関節が変な音奏でてるがまぁ心配ないだろう!

「さぁ急ぐわよ!」

と言って神子は猛烈なスピードで走り去っていった。

・・・・・・はえぇ・・・・

「ま、待てよ~」

一応追いかけるしかないか・・・はぁ・・

もう何分走っただろうか・・・こんなに走ってるのにアイツなんで息も切れてないんだよ・・

「ほらぁ~置いてくぞぉ?」

「はぁ・・・はぁ・・ちょっと・・・休ませて・・くれ・・」

「んもう・・・しょうがない・・・・・ん?」

神子が振り返るとそこには真っ黒いフードをかぶったおじさんが立っていた。

「どうしたんですか?道にでもまよったんですか?」

「・・・・・」

神子の問いにおじさんは答えない。

「?」

おじさんに反応がないので神子は首を傾げる。

・・・なんだ?胸騒ぎがする・・・

「お、おい!神子!」

するとフードのおじさんが手を掲げ、その瞬間ものすごい光が俺たちを包んで

視界を塞ぎ、なにも見えなくなってしまった。

「きゃぁぁぁぁ」

「うわぁぁぁ」


・・・・・・ん・・・いったい何が起きたんだ?・・・

俺が起きた時にはすでにもうあのおっさんの姿はなかった。

そうだ!神子!神子は無事なのか?!

「おーい!神子~!!」

・・・・・・・?あれ?俺の声なんか変だぞ・・・・くそっ!どうかしちまったか・・・

とかなんとか考えてるとうしろから声がした。

「あれ?」

・・・・・・・振り返った俺の脳はしばらく思考停止していた、それはそうだろうな

その声に振り返ってみると俺がいたんだ。

「どうして俺がいるんだ?」

「どうして私がいるの?」

そういえばなんか下半身がスースーするなぁ・・・・と下を見下ろしてみると

可愛らしいスカートがゆれていた。

・・・・・・は?・・・・・なんで俺スカートはいてんの?俺は間違いなく征服のズボンを

着てきたはずだ・・・・女装癖なんてないし。俺が好きなのは女の子であって男などでは

断じてない。

「な、なんで私男の子の征服きてるのぉ?;」

目の前の俺?らしき人物からも同じような反応・・・しかも女口調・・・・

まさか・・・・・

「お、お前神子か?」

「え?渉?渉なの?」


えええええええええ!!!!!

「俺たち・・・」

「私たち・・・」

「入れ替わっちゃった・・・・・」

「みたいね・・・・あはは・・・」