すっかりご無沙汰してる間に世の中大変な事になってしまったな。
この俺も自粛中は外出もせず家に人も入れずじっとしてたぞ。
俺も女房も基礎疾患があるから感染したらイチコロだ。
喧嘩では今でも負ける気はしないが今回のヤツは油断出来ない。
皆もまだまだ気をつけろよ。
さて
今回のテーマは
俺と女
だそうだ。
だが先に言っておく、「俺は女房しか知らない」
生涯、女性は女房だけなんだよ。
ん?何だその顔は?「嘘つけ~」って顔してるな。
ぶっ飛ばすぞこの野郎。
俺はどっかの馬鹿みたいにあの女と寝た、この女とやったとかアホな自慢話をしたくないんだよ。
そういうのをダサいと思うしクールじゃねぇだろ?
だいたいもう当時の女性は皆お婆ちゃんになって白髪になり孫がいる。俺がこんなところでロマンチックな話をしたところで何になる?
そりゃいろいろ思い出すこともある。
懐かしい音楽を聴いたり、出会った場所に行けばノスタルジックな気持ちにもなる。
でもそれをペラペラ喋ったり書いたりするのは絶対にしない。
それが男が女を守るって事だと思うんだよ。
だから東北連合の鈴木さんの色恋の話を期待してコレを見てたら申し訳ない。諦めて違うの見てくれ。
俺の女は生涯女房だけなんだ。
で、
女房との付き合いは中学からだ。
そう言うと皆驚くな。
だから傍にいるのは当たり前だし何も言わなくてもお互いの気持ちを理解している。
中学生だからまだ東北連合の前。当時公会堂の下にあった図書館で初めて出会った。
というのも俺のダチがアルコールの飲みすぎでぶっ倒れてしまって大変な事になった。
ダチから散々美人だ良い女だと聞いていたのでてっきり付き合ってると思ったんだよ。
ところがその図書館に呼び出してみたら「何で私が行かなければいけないんですか」と来たもんだ。
ダチはただ憧れてただけでつきあってはいなかったんだ。
そうとわかれば俺も男だ。ちょっとモーションかけてみようって思って何度か会うようになった。
それが中三の春。もうすぐ高校へ行くって時だった。
そして正式につきあうようになったのは7月。
その間の数ヶ月は何もしなかった。ほんとだ、手も握ってない。
良い女だし連れて歩いては鼻高々で闊歩した。
そして東北連合へ俺は参加する。
当然女房はいい顔しなかったが「絶対やめて」とも言わなかった。
後で知った事だが女房は俺と会う前から俺の事を知ってて、何というかお嬢様だからか不良の俺に憧れに似た気持ちがあったようだ。
まぁ惚れられてたってわけだ。
ところが東北連合の活動が活発になるにつれ様々なトラブルが周りで起きるようになる。
そして暴れん坊だった俺は一日で5回も警察のお世話になることもあった。
そんなだから女房の友達は勿論、両親まで俺とのつきあいを反対していた。
「あんな人と一緒にいたらいつか巻き添え食うよ」
「絶対後悔するよ」
女房は口には出さないが俺が彼氏だって事で離れて行った友達もいただろう。
そして
俺は少年院へ・・・
それを知った時、女房は半狂乱になった。
我慢して我慢して頑張って来ただけに爆発したのだろう。
別れ話にもなった。
そりゃそうだ。周りからは「それ見たことか」ってなもんだ。
これを機会に別れても不思議ではなかったが結局そうしなかった。
出てきた時は本当に嬉しそうだったし待っていてくれた事に「やっぱり俺にはこの女しかいない」とさえ思った。
当時の俺は虚勢を張っていたので女房といる時が本当の自分に戻れる時間、安らぎと信頼を与えてくれるかけがえのない存在。
そして24歳で結婚。
結婚式はそりゃ盛大にやった。
ところが!
またしても警察のお世話になり
服役する事になった。
女房のおやじさんから電話が入った。
「とうとう人殺ししたんだな」
第二章へ つづく
