ロックンロールは少年院の中で 第2章 | 男道 〜鈴木康之物語〜

男道 〜鈴木康之物語〜

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世の中には無駄な事ていうのはないように思う。
さすがの俺も少年院に入るのは嫌だったし生まれ変わっても二度と御免だ。
しかしあの時に入ってた奴との付き合いが後々役にたち後の東北連合が大きな組織になるきっかけにもなった。




 
仙台の少年院は山の中にある。
窓を開けるとポプラ並木が見えた。
「ポプラの木はマッチ棒になる。お前らより世の中の役にたってるぞ」とおやじ(看守)に言われたのを覚えてる。
 
6時に起床し朝食の前に寒風摩擦をする。あれは寝ボケた頭と体をシャキッとさせるし慣れると気持ち良い。
たまに寒風摩擦を日課としてる人を見ると「こいつは年少に行ったのか?」と思ってしまう。何故なら普通の人は何かよほどのきっかけがない限り朝の寒い日に裸になろうなんて思わないだろ?
たぶん何割かの人は少年院で覚えたと思うぞ。
 
煙草はもちろん吸えない。でも差し入れか何かでこっそり吸う奴もいる。そんな時は決まって館内が停電になるんだよ。何故だかわかるか?それは煙草に火をつけるためだ。
部屋にある埃や畳のカスを集め電気の+と-をぶつけてショートさせ火をおこす。
だから停電すると「また誰かが煙草吸ってるな」と思ったもんだった。
 
不定期で芸能人が慰問に来るんだが覚えてるのは八代亜紀と天童よしみ。
いくぶん八代亜紀は少年院や刑務所での慰問がビジネス的な匂いを感じた。
で、問題は天童よしみだ。 まだ若かったけど酷いブスでデブ。ただしピタッと体に張り付いたズボンを履いてて
何と言うか・・・ 股間に目が行ってしまう。
そんなだから皆そこばかり見て想像してた。
もはや女ってだけで性の対象だ。
 
みんな若いヤリたい盛りの少年達だ。
当然ヌキたい。
でも部屋は相部屋だしおやじ達に見つかったら違反行為で罰せられる。
皆寝静まった頃、静かに布団の中でゴソゴソやる。でもすぐ周りにバレる。
「あいつまた今夜もやってるな」とすぐ気づく。好きな奴は毎晩だ。
カニと呼ばれた看守がいた。こいつはカニのように横歩きしてオナニーしてる奴はいねぇか見つけるんだ。
それでそう呼ばれた。
「あっ、カニ来た」というと皆慌てて動きを止めてたよ。
ん?俺か?ノーコメントだ!


 
テレビは見れたが決まった番組しか見れない。
ただしボクシングとかプロレスは見せてもらえない。


意外かも知れないが喧嘩はそんなに多くなかった。
2回ぐらいだけだったと思う。まぁ少しだけ俺も関わったが…
とにかく早く出たいから喧嘩する気にもならないのかも知れないな。
 
 
まる1年 少年院で過ごして
こんな俺でも少しは変わったと思う。
特に社会的弱者に対する意識が変わったように思う。
入ってた頃に筋ジストロフィー症になった少女の本を読んだのも大きい。
暴れん坊ではあるけどそこらの連中よりは優しい男になったと思うぞ。
ただし少年院に行った事でハクがついたのは間違いなくある。
東北連合のトップになったのもその辺の事もあるんじゃないかな。
それとあのまま少年院に入らず街で暴れまわってたら恐らくもっとヤバい世界の人になってたと思う。いや間違いなくなってたな。
そういう意味ではあの1年は無駄ではなかったしおやじ達には感謝もしている。
 


 
しかし
 
数年後
成人した俺はもっと強烈な塀のある場所に行く事になる。