ロバート・デニーロって役者さんは凄いと思う。
かつては「タクシー・ドライバー」で巷のヒーローを演じ、「ディア・ハンター」でも・・・えっとなんだっけ? その他いっぱいの名作があった。そんな凄い人が何のてらいも外連味もなく、こんなおっさん役を演じられるなんて・・・っていいつつもデニーロだから出せた味が紛々。これの前にロバート・ロドリゲス監督の「MACHETE」でひどい悪党の知事役で出てたもんだから余計にギャップを感じた。

4人の子を持つ父親が妻に先立たれて、久々に子供達と会話がしたくて旅に出る。親子とは、やはりここまでよそよそしくなるかね? わからないでもないけど、ウチも一人の息子は故郷を遠く離れて暮らしている。いつまでたっても親にとっては子供は子供。可愛いまんまの姿が蘇る(映画でもそうしたシーンが多い)。子供は5歳くらいまでの姿が親にとっての幸せな時期なのだそうで、そんな折りに見せてくれる子供らしい仕草や笑顔・泣き顔は一生物です。

だから、こうした映画は若い人が見るとどういう印象なのかしらと思う。私は身につまされる思いで見てしまった。そうだよ、子供たちがいつまでも元気でいてくれる。それだけで親は幸せなんだ。

みんな元気? 子供たちは親にとっては、あの頃の可愛い姿のまんまに映る。とっくに死んでしまった私の両親もそのように映っていたのだろうか? そうだと少しは安心できる。少しは親孝行をしてたんだと・・・。 


無実の罪で突然逮捕された愛する妻のために奔走する国語教師。
この普通のおじさんが凄い。フランス映画は違うね、やっぱり。
この作品はハリウッドでラッセル・クロウ主演でリメイクされたらしい。
オリジナルの雰囲気からすれば、やはりオリジナルの勝ち。
ラッセル・クロウだと、すぐに強さがわかってしまう。
普通のおじさんが妻を救うために法律に頼らず、自らの力のみで強引に
刑務所から救出(ここまで書けば、ほぼネタばれ)するのが凄い。
徐々に暗黒街に染まっていくおじさん。
自ら傷つきながらもチャンスを伺う執念とラッキーさ。

はっきりいって私はこんなマネできません。

おうち映画でヨイショ!-ラスト3デイズ
『シスターマイルド ドミニクの歌』(フランス・ベルギー合作 2010)
ビデオレンタルショップの棚で何度か手を伸ばして、さっとジャケットタイトルを見て頭によぎる「なんでいまさらドミニクなんだ」私としては、このヒット曲は、すっかり過去で消費しきったもの。
日本でも大ヒットした曲で毎日のようにラジオやテレビでこの歌が流れた。ザ・ピーナッツやペギー葉山が歌っていたらしいが私には歌手まで記憶はないものの、当時のヒットラジオ番組「電話リクエスト」では、スー・スーリールのオリジナル曲が流れていた。そんなものだからジャケットを見て、ああまた古くさいミュージックムービーかと思いこんで何度も棚に戻したことがある。以前にも確か映画があったよなと思いつつ・・・。
ところが、何度かの遭遇の時に「フランス」の文字を見て関心度が急激にアップ。

さて、内容は何らかの形で人の役に立ちたいと願う娘が自分探しに悩む。そして、何かと母親と衝突して家出し、唐突に修道院入りする。修道院でも何かとはみ出し、自己主張を繰り返す。ギターと歌が得意な娘は、やがてマスコミ進出のチャンスをつかみ自作自演の「ドミニク」が世界的に大ヒット。このあたりまでは、よくあるお話での成功物語。ここから先が一発屋の悲哀を味わうことになる暗いトーンへ。当時のニュースは知らなかったが、結末は哀しいものであった。映画のエンディングは慈愛が育まれることを未来に託して終わっている。

いやあ、思っていたよりしんどい心に残るある種の愛の映画でした。
「ドミニク」の歌への思いが新たになりました。日本語で歌われた歌詞があくまでも日本向けの軽いものだったのだと知りました。