広島に入った後は、最後の目的地、日本遺産に認定された鞆の浦(とものうら)へ。


静かな漁村です。
世界大戦の戦火から免れ、歴史的価値のある建造物が多く残る地域です。まるでタイムスリップしたかのようです。

常夜燈

ここから鞆の浦散策スタート。


こんなに細い路地が入り組んだ古い町並みが現存するなんて、貴重ですね。
火災が怖いですね。



歴史的価値のありそうな重厚な建物発見。

重要文化財太田家住宅

 古い建物の中にモダンなタイルと雛人形が目を引いて見学することに。
入館料400円。

江戸時代に初めて薬草酒を作り始め、幕府に上納し独占を許されて財を成した中村さんという豪商のお屋敷だそうです。この薬草酒の名前は、「命を保つ酒」という意味で『保命酒』(ほうめいしゅ)と言うそうです。今の養命酒の始まりとか⁈

薬草の展示も。



三月の雛祭りに向けて、雛人形展準備中でした。

お座敷にも上がり、一つ一つ丁寧な説明をしていただけます。歴史的にも珍しい工夫が数多く見られる貴重な建物のようです。



とても高い塀に囲まれ、広い中庭もあり、お店の奥には数々の茶室や客間が広がる大豪邸です。江戸時代のままの姿を今に伝えています。


中村さんは江戸時代としては珍しくモダンで、デザイン的センスの高い方だったらしく、あちらこちらにこだわりのデザインを見ることができます。
お風呂の壁には瀬戸焼きのタイルを貼り、土間には白黒の幾何学模様にタイルを敷き詰め、縁側の床の板にさえデザインにこだわるという徹底ぶり。専門家から見てもなかなかの貴重なものらしいです。

裏には、蔵や酒造所も残っています。


外にもこだわりのデザインがラブラブ




チラッと見えたお雛様につられて偶然入った 太田家住宅。なかなか価値のあるものを見ることができラッキーでした。詳しくガイドしてくださるからとても勉強になりました。興味深いお話ばかりです。鞆の浦を訪れたら是非見学すべきでしょう。
その後明治になり没落した中村家は、太田家に引き継がれたそうです。

近くを散策すると、あちらこちらに『保命酒』という看板を掲げた古い建物が目に付きます。その昔はこの保命酒で栄えた町なのだろうと容易に想像できます。





他にも見学できるいろは丸展示館もあります。


何故かここに坂本龍馬。
ここを見学すると詳しく理解できるでしょう。しかし、私たちは時間の関係で見学できませんでした。



近くには、『龍馬の隠れ宿』なる建物もあります。


時間があればもっとゆっくり一つ一つ見学したかった場所です。

そして、1時間の自由時間を終え、再び30分ほどバスに揺られて福山駅へ。


福山駅のホームからはこんなに近くに福山城が見られます。

美しい福山城に見送られて、帰途につきました。
中身の濃い二日間の旅でした。