山陽山陰の旅二日目は、あいにくの雨
鳥取の大山の麓にある大山ロイヤルホテルに宿泊したものの、一度も雄大な大山の姿を見ることなく、島根県へ向かって出発。
足立美術館へ向かいました。
足立美術館は、120点を数える横山大観コレクションが自慢です。他にも上村松園、川合玉堂など近代の日本画壇を彩った巨匠たちの作品を中心に2,000点も所蔵しています。年4回の特別展で順次紹介され、横山大観の120点にも及ぶ作品も常時公開されているのは20点前後。観たい絵画がその時公開されているとは限りませんねということは、何度もリピートできる楽しみがあるということでしょう。
そして、足立美術館で日本画以上に有名なのが、絵画のような5万坪にも及ぶ大日本庭園です。米国の日本庭園専門誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』で、2003年からこれまで連続して日本一(全国1,000ヶ所中)に選出されています。
苔庭
大きく開かれた窓枠がそのまま額縁となり、美しい庭園を絵画のように演出しています。
枯山水庭をベンチに座ってゆっくり鑑賞できるロビー。
創設者足立全康の銅像がお出迎え
生の額絵
本当に自然の絵画のようです。
枯山水庭
前方の山々(かつての古戦場)が借景となり、庭園を一層ダイナミックに見せています。
枯山水庭の後方に目を凝らすと、一筋の滝が見えます。
亀鶴の滝(きかくのたき)(高さ15m)
昭和53年に、横山大観『那智の滝』をイメージして造られた人工の滝です。
池庭
池には鮮やかな鯉たちが泳いでいて、見る人々を和ませてくれます。
この池庭に面した場所には喫茶室大観があります。
生の額縁絵
生の掛け軸
床の間をくり抜いて、あたかも一幅の山水画の掛け軸が掛かっているかのような演出です。
白砂青松庭
横山大観の名作『白砂青松』をイメージして造られた庭園です。
白砂の丘陵には、右に黒松、左に赤松と対照的な調和美を演出しているそうです。
本館一階は素晴らしい庭園を鑑賞するための場所、日本画の展示室は二階になります。
絵画の撮影は禁止なのでありません
ちなみに、今回の冬の横山大観コレクション展は以下の通りです。
足立美術館は、素晴らしい日本一の日本庭園と、日本画の巨匠たちの名作と両方を堪能できる稀有な美術館ですね。
また、雪の庭園、春の庭園、新緑の庭園、紅葉の庭園と、四季折々で異なる姿を見せてくれるので、またリピートの楽しみありますね。
日本的なものがお好きなら一見の価値ありです。