駿府城の続きです。


次の目的地、久能山東照宮を目指しました。


久能山東照宮は静岡市と清水市の間の海沿いにありますが、車では上まで上がれません。海側から1000段以上の石段を登ってくるか、もしくは富士山や三保の松原までが一望できる絶景の日本平の駐車場からロープウェイで久能山まで移動するか、そのどちらかしか方法がありません。


私たちはもちろん日本平ロープウェイへ。


海が見えるところまで上がってきました。


日本平展望台日本平ロープウェイの間に、広い駐車場があります。





ロープウェイ乗り場に向かうと、結婚式でしょうか、文金高島田に白無垢姿の花嫁さんと紋付袴姿の新郎さんたちもロープウェイ乗り場へ。



ロープウェイ往復&久能山東照宮拝観&東照宮博物館入場の3点セット券購入。1,950円也。




この日は、久能山東照宮で2組の結婚式があるとかで、ロープウェイも尾籠仕様で前には寿のお祝いの文字。お祝いムードで、私もハッピーな気分に。


終点地点の先には海しかありません。


久能山駅に到着。


久能山には、古く平安時代初期に開創された久能寺があり、多くの僧坊が建てられていました。南に太平洋、周囲を断崖絶壁に囲まれた自然の要塞の地にふさわしいこの地は、幾度か戦いの時に兵が立て籠もるようになり、次第に寺院城郭としての一面を持つようになっていったそうです。


その後、駿府に攻め入った武田信玄が1569年に寺院を移して、この要害の地に本格的な山城を築いたそうです。


1616年に駿府城で他界した大御所徳川家康公は、遺言によりここ久能山に埋葬されました。そして二代将軍秀忠がここ久能山城を廃して、久能山東照宮を創建しました。




楼門(ろうもん)


前面上部に『東照宮大権現』とある額縁は、後水尾天皇の御宸筆(ごしんぴつ)によるものなので、勅額御門(ちょくがくごもん)とも称されるそうです。




門の先にもまた石段が続きます。


神楽殿



やっと国宝拝殿に到着。




家康公の肖像画も外から見えます。




拝殿に向かって左側の屋根の庇の中に並ぶ『三つ葉葵』の御紋には、逆さ葵があります。

一番左端の御紋だけ、ひっくり返っています。


これは説明によると、『建物の未完成であることを表し、さらなる発展への願いが込められている』とか。宮大工さんのうっかりミスではない?





それにしても色鮮やかな装飾が見事です。

やはり日光東照宮とも共通しますね。


拝殿前の門




拝殿の裏に御廟所(ごびょうしょ)(徳川家康公墓所)があるので、さらに奥へと進みます。







さらに門をくぐって石段を上がります。



上から振り返ると、ご覧の通りかなり急な石段です。

徳川家康公のお近くには、そんなに容易には近づけないということなんでしょうか?


石造りの鳥居。この先に神となられた家康公がいらっしゃるのですね。


さらに石垣が積み上げられていてその上に、御廟所はあります。


御廟所(徳川家康公墓所)

この中に家康公のご遺体が納められています。

これは西向きだそうです。西から攻めてこないか、いまだに睨みをきかせているようです。


もと来た道を下っていくと、下記のような説明書きがあるのに気付きました↓


御祭神は徳川家康公、そして、織田信長公と豊臣秀吉公の名前が⁉️

本殿には徳川家康公を挟んで左右に織田信長公と豊臣秀吉公が祀られているようです。

見落としてしまいましたあせる


これも徳川家康公の遺言によるものなのでしょうか?



と、ここで、、、

徳川家康公が祀られているのは、日光東照宮なのでは?という疑問が湧いてきませんか?

その疑問については、ロープウェイ乗り場横にある博物館で学ぶことができます。


一通り見学して、もと来た道を戻っていくと、こんな案内版が、、、


東照宮博物館へとつづきます、、、