コロナ禍の規制がなくなり、夏休み中ということもあり、国内にとどまらずインバウンドも急拡大中ですね。


そんな中、押し寄せる外国人観光客の方々により日本文化の魅力を伝えようと、上野公園内の東京国立博物館の敷地内庭園にある1742年築の平屋日本家屋応挙館を『カフェTOHAKU茶館』としてオープンしました。取り敢えず試験的に来年1月28日までの期間限定だそうです。


こちらは、江戸時代の絵師円山応挙が描いた襖絵で知られています。普段は有料で茶会などに使用されるのみだそうです。

それなら是非いま行ってみましょうと、友人に誘われて行ってきました。



東京国立博物館


ただ今特別展『古代メキシコ展』開催中です。

私たちは古代メキシコには全く興味ないので、券売機で¥1000の入場券のみ購入して入場。


平成館


特別展開催中の平成館へ向かう途中に庭園入り口があります。


池を取り囲むように、いくつかの茶室や日本家屋があります。



しばらく行くと目的の『応挙館』、

『TOHAKU茶館』があります。




縁側にも多くのお客様が。外国人の観光客の方々も目につきます。


入り口で靴を脱いで上がります。

広々とした二間続きの和室が広がっています。



墨で描かれた鴨が襖絵のあちらこちらに飛んでいます。



開け放たれた障子の向こうにはお庭も見渡せます。



私たちは縁側の廊下の突き当たりまで進み、奥の床の間の席に着きました。



正面の一段高くなった床の壁一面にも円山応挙の描いた墨絵が。

最近は都会暮らしではとんと見なくなった伝統的な日本家屋の床の間です。

床の左側には付書院、右側には違い棚。

懐かしい造りです。



円山応挙の絵は、現在は作品保護のため複製画が展示されています。








床の間の手前の座敷の襖には、様々な姿の鴨の姿が描かれています。



動きのある情景なので、想像力が掻き立てられます。





墨の濃淡が美しいですね。


こちらのカフェでは、お蕎麦やおにぎりなど簡単な和食や和菓子とお抹茶などの他、秋田の造り酒屋の日本酒、国産ウィスキーのイチローズ・モルツ、日本のクラフトビールなど日本製のアルコールもあります。

私たちはあまりの暑さの中誘惑に負けてしまい、日本のクラフトビール飲んじゃいましたー。よなよなビール生ビール


またカフェ内にある座布団やうちわなども日本各地の工芸品で、こちらで購入も可能とか。


ここでは、着付け、禅の呼吸法、盆栽の体験など、総合的に日本文化を味わえる場を目指してオープンしたそうです。

日本人でもなかなか自国の文化を体験したりする機会も少ないから、こういう場所が増えるのは嬉しいですね。


カフェで応挙の襖絵に囲まれて、クラフトビールを楽しんだ後、庭園内を散策。



巨木に覆われた庭園、都心にこんな場所残っているんですね。この辺りは東京空襲で焼かれなかったのでしょうか、、、



徳川綱吉が法隆寺に奉納した銅製の五重の塔。


春草盧



池には蓮が大きな花をつけています。


博物館の本館の裏からも、この蓮池が見渡せる場所に出られます。




並ばずにすぐ入れましたし、庭園内も人が少なく静かでのんびり時間を過ごすことができました。特別展の方は混んでいるのでしょうが、、、