2020年、新型ウイルスの世界的流行によって日常が奪われた。


緊急事態宣言が発令され、学校は一斉に休校になった。


休校が明けたあとも今までと同じというわけにはいかなくて、亜紗が通う高校でも修学旅行は行けなくなったし、所属する天文部でも夏の合宿は中止になった。


製作予定の望遠鏡も、部品を発注していた工場が稼働できず、製作の目処が立たなくなった。


このまま高校2年生は、コロナのせいで自粛や我慢とかで過ぎていくだけなのかな。


顧問の綿引先生には、何ができるのか考えてみてって言われた。


こんな状況で、一体、何ができるというのだろう。





知ってます!?


望遠鏡って手作りできるんですって。


このお話を読んで、まずそこにびっくりしました。


ホームセンターに塩ビの配管売ってますよね。


アレ切ってレンズをはめたらできるとか。


それを作中の高校生や中学生が作って、星を探すスターキャッチコンテストをするんです。


星を捕まえるってひらめき


地学も天文学も全く興味ないんだけど、望遠鏡をのぞいたこともないんだけど、手作り望遠鏡で星を見てみたいなって思いました。


作中では、茨城、東京、長崎五島の高校生中学生が、オンラインで繋がって、望遠鏡作りの相談やコンテストの練習をして、そして事前に決めた日にスターキャッチコンテストをオンライン開催します。


条件は全く同じとは行かないけど、同じ時間に同じ空を見上げて同じ星を探す。


すごーく、すごーーく、凄い!!左矢印語彙力笑い泣き



ほんで、スターキャッチコンテストって実際にやってることらしいんです。


それ知っちゃったらもうワクワクしちゃって、そんなことできる学生さんっていいな〜っておばちゃん羨ましくて!!



スポーツだったり音楽だったり科学だったり。


若い時に友達と協力したり、競ったり、思いっきり楽しんだり。


そういう経験は、その後の進路の役に立たないとしても生きていく上での楽しみだったり彩りになったりするんだよってこのお話が教えてくれました。


中学生、高校生に読んでもらいたい一冊です。