おかあさんの木


もうすぐ劇場公開されます。

原作は、以前、教科書にも掲載されていたそうです。

おかあさんの木 [ 大川悦生 ]
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昭和の初め頃、7人の息子をもつおかあさんがいました。

息子を戦地へ送るたびに、家の裏にキリの木を植え、一郎、二郎と名前をつけ、毎日話しかけました。

戦争はどんどん激しくなり、とうとう末の七郎まで全員、戦争へ行ってしまいました。

ある日、おかあさんのもとに長男一郎の戦死の知らせが届きました。

二郎も三郎も…七郎まで

誰ひとり帰ってきませんでした。



日本は戦争に負けました。



おかあさんはキリの木たちに話しかけます。

「なにも、おまえたちのせいではないぞえ。日本じゅうの、とうさんやかあさんがよわかったんじゃ。

みんなして、むすこをへいたいにはやられん、せんそうはいやだと、いっしょうけんめいいうておったら、

こうはならんかったでなあ。」



みこさんに読みながら私が号泣。

みこにはちょっと婉曲的すぎて分からなかったようです。

2年生には早いかな(^_^;)




私たちの頃の教科書には

ちいちゃんのかげおくり [ あまんきみこ ]
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このお話が載ってました。

これも少し婉曲的に表現してあるので、子ども心に悲しい話だとは分かったのですが、戦争は悲惨だなぁという感情までは持たなかったです。

教科書に載る戦争の話は、こういった傾向があるのかもしれませんね。





安保法制か何か知らんけど、あん人たちは自分の息子を「戦地」に送り込んでもいいと思っとるんかな。

解釈としては、そこは「戦地」じゃないかもしれんけど…そんな理屈は相手にも爆弾にも…通用せんよ。

もっと、日本中のお父さんやお母さんが一生懸命、戦争はしたらいけんって言わないけんとやないかな。