最近、図書館で借りてきた村山由佳さんの話題作読み終わりました。
放蕩記
¥1,680
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これ、村山さんの半自伝的小説だと言われています。

以前、何かの番組で村山さんが性同一性障害であるようなことを見たことがあるのですが、

この本によると、両性を持っている女性ということになりますね。




母親との確執、

どこまでも女でついぞ母親にはなれなかった哀れな母。

そして、彼女は老い、忘れてゆく。

大人になりもう恐れることはないはず。

あの時の復讐をしたくても、母はこの世の別にある世界の住人になってしまった。

許すころとなどできないはずなのに、

子どものように無邪気に喜ぶ母に

「だっておかあちゃんの娘やもん」と言ってしまう主人公の言葉に涙が止まりませんでした。


母ってなんだろう。

女ってなんだろう。

性ってなんだろう。

沢山考えさせられた一冊でした。


やっぱり、彼女の書くものは大好きです。