ラジエターの事でHWLabsの社長にちょこっと教えてもらったので、その豆知識を皆さんにもお裾分けと言う事で。
一つのメーカーの見解ですので他社と比べてどうか?と言う事は有りませんし偏った??見解かもですのでその辺は含み置いて下さい。
HWLabsのBlack Iceで使われている材料は真鍮と銅です。
銅は放熱フィンにのみ使用されていて、その他のフラットチューブやチャンバー、フィッティング部分は真鍮になっています。
銅はご存じの通り真鍮と比べて段違いに熱伝導率が高いのですが、真鍮と比べてとても柔らかいと言う特徴があります。
銅の熱伝導率は真鍮の3.8倍だそうです。強度を持たせた銅合金は熱伝導率が無酸素銅より落ちます。
Black Iceの真鍮フラットチューブの材料の肉厚は0.18ミリ以下ととても薄く、これを熱伝導率が高い銅に置き換える場合、組立工程でフィン接合時に必要な強度を保つ為には約5倍の厚さが必要になるそうです、銅の熱伝導率は真鍮の約3.8倍ですが、厚みを加味すると銅のフラットチューブより真鍮の方が遙かに薄いのでフィンに熱を伝える最終的な熱伝導率は真鍮の方が良いと言う事になります。
これがHWLabsが全銅のラジエターを作らない理由だそうです、またチャンバーに銅を使った場合も強度を保つ為にはチューブと同様に肉厚が必要です。銅は比重が高く重いのでラジエターがとても重くなります。
基本的に性能は取り付けるファンによってかわりますがやフィンピッチ、フィンの形状、チューブが何列有るか等のラジエターの容量で基本的に決まります。
フィンピッチ(FPIはFin per Inchの略で1インチのチューブにどれ位のフィンが付いているかを示しています)は大きいほどフィンの間隔が狭く静圧の高いファンが必要で、小さいと風の通りが良くなります、ただ放熱面積は小さくなりますので放熱容量は小さくなります。
この辺のバランスをどの位にするかが難しい処ですね。
Black Ice GTX系の様フィンピッチが大きいラジエターは高速ファンで音は関係無いぜとガンガン風を押し込むのに特化された極端なラジエターです。それからフィンにルーバーを設けて放熱効率を良くする様にして有る芸の細かい物も有ります、SR系のラジエターにはルーバーが付いています。
次にフィンの列を多くして物理的な放熱容量を上げる事です、現行ラジエターは厚さによってFPIが違うので単純比較しにくいのですがコアの容量で言えば倍になっても実際にテストすると倍冷えてる事は無いと言う事です、表面積が増えれば増える程効率良く冷やせます。
それからたまにですがラジエターの中が錆びてるとクレームが入る事が有ります、中が茶色くて鉄の錆とほぼ同じ色なのでそう仰るのは判るのですが錆ではありませんと説明しても中々理解してもらえず苦労する事が有ります、
ラエジエターの製造工程ではブレージング溶接で熱が加わるので薄板の真鍮は熱によって簡単に赤茶色に変色します、これが鉄の錆とよく似た色なのですよね、みなさんも良く覚えておいて下さいね~
口で言って手で図を書きながら説明すると解りやすいのですが、文字で書くと滅茶苦茶説明しにくいですね。そのうちYouTubeで見苦しい自分が出演して蘊蓄話でもするかなw