いろいろな作品のネタバレが含まれるので、これ以降は納得の上読まれたし。
年をとると物忘れがひどくなるというのは、まあ当たり前のことだ。
残念ながらわしの場合にもそれは当てはまる。
図書館で五冊ほど借りてくると、その中に必ずといっていいほど既読のものが含まれておる。
読み始めるまで気づかない。
冒頭で気づけばいいほうで、中には半ばまで進んでやっと、「これは前に読んだことがある」という気がしてくるものまである。
作品名はもう忘れたが、二度目はおろか、三度目だったものまである。
しかし時には、これははたして全部わしだけのせいだろうか?などと思い直したりもする。
印象にまったく残らない本を濫造している作者のほうに問題はないのか?などと責任を転嫁してみる。
ここ数年のうちに読んだ中でも、くっきりとした印象を残しているものだってあるのだ。
優秀で魅力的な女性ホテルウーマンが出てくる「マスカレードホテル」、オートバイをかっ飛ばすおばあさんに唖然とさせられる「伽羅の橋」、写楽の謎を明快な推理で解き明かし、その意外性にうならされた「写楽 閉じた国の幻」、博覧強記に圧倒される「図書館の魔女」などなど。
タイトルの「ドラゴンフライ」もそんな忘れがたい一作
迷い込んだ山道に現れる東京の自宅、絶滅した巨大トンボを目撃する子供たち、盲目の少女の枕元に現れる幽霊、すべての不思議な出来事が見事な伏線となって不可解な殺人事件の真相につながっていく。
ふふふ、見てくれ、物忘れの激しい爺だろうと、一回読んだだけでこれほどはっきりと物語の輪郭を描けるのだ。
こういう作品なら二度と忘れることはない。
ついでにいうなら、はみ出し捜査班の刑事それぞれのキャラもよく立っていて、楽しく読める。
この手のちょっと甘い人物造詣に批判的な向きもあるかもしれないが、個人的な趣味でいえば、あまり深刻ぶったものよりこういうのが好きじゃ。
年をとると物忘れがひどくなるというのは、まあ当たり前のことだ。
残念ながらわしの場合にもそれは当てはまる。
図書館で五冊ほど借りてくると、その中に必ずといっていいほど既読のものが含まれておる。
読み始めるまで気づかない。
冒頭で気づけばいいほうで、中には半ばまで進んでやっと、「これは前に読んだことがある」という気がしてくるものまである。
作品名はもう忘れたが、二度目はおろか、三度目だったものまである。
しかし時には、これははたして全部わしだけのせいだろうか?などと思い直したりもする。
印象にまったく残らない本を濫造している作者のほうに問題はないのか?などと責任を転嫁してみる。
ここ数年のうちに読んだ中でも、くっきりとした印象を残しているものだってあるのだ。
優秀で魅力的な女性ホテルウーマンが出てくる「マスカレードホテル」、オートバイをかっ飛ばすおばあさんに唖然とさせられる「伽羅の橋」、写楽の謎を明快な推理で解き明かし、その意外性にうならされた「写楽 閉じた国の幻」、博覧強記に圧倒される「図書館の魔女」などなど。
タイトルの「ドラゴンフライ」もそんな忘れがたい一作
迷い込んだ山道に現れる東京の自宅、絶滅した巨大トンボを目撃する子供たち、盲目の少女の枕元に現れる幽霊、すべての不思議な出来事が見事な伏線となって不可解な殺人事件の真相につながっていく。
ふふふ、見てくれ、物忘れの激しい爺だろうと、一回読んだだけでこれほどはっきりと物語の輪郭を描けるのだ。
こういう作品なら二度と忘れることはない。
ついでにいうなら、はみ出し捜査班の刑事それぞれのキャラもよく立っていて、楽しく読める。
この手のちょっと甘い人物造詣に批判的な向きもあるかもしれないが、個人的な趣味でいえば、あまり深刻ぶったものよりこういうのが好きじゃ。