自己関連付けという

心の悪いクセとのこと


他の人が褒められても

あなたには関係ない

先入観


人と自分を比較しない

比較すべきは昨日の自分

心の悪いクセに気づく

自分をもつ


シャーデンフロイデの根幹には、オキシトシンという脳内物質が関わっています。一般には、オキシトシンはリラックスをもたらす『幸せホルモン』、あるいは人と人との愛着を形成する『愛情ホルモン』として知られています。脳科学でオキシトシンに言及している論文でも、その多くはオキシトシンのリラックス効果などに注目しています。

しかし、オキシトシンにはネガティブエフェクトもあります。妬みを強くしたり、不公平を許せない、制裁を加えたいという感情を強化したり、さらには排外的な行動を誘発することもわかっています。

では、オキシトシンのネガティブエフェクトはよくないものなのかというと、そうではありません。たしかに、妬みという感情は私たちにとってイヤなものではありますが、生存のための行動を誘発するのに必要だから存在するのです。オキシトシンが妬みを強くする効果も、共同体を守るためには必要なものです。だからこそ、オキシトシンなどホルモンの量は増えすぎないようにできているのです。ポジティブな効果しかなければ、どんどん分泌させればいいのですから。

ビジネス心理学の本によく登場する『やる気ホルモン』のドーパミンは、その働きを活性化する薬物が統合失調症に似た幻覚や妄想を引き起こすことがあります。ストレスを和らげるセロトニンも、多すぎれば頭痛の原因になる。心理学や脳科学の知見に触れるときには、何事も両面の効果がある、ということを忘れないようにしたほうがいいでしょう」