男の料理。本日はマーボー豆腐。
イラストは包丁さばきの練習をする料理人の図だ。
今日は妻からの指令で豆腐を使うことが求められた。
しかもマーボー豆腐。
魚介のダシの残りがあるので、
それを有効活用せよとのことだ。
難題
難題
ひき肉が無いが、
あるもので中華っぽいもの
を探す。
茄子、チンゲンサイ、豆腐。
完璧だ。
野菜に火を通す。
この手順が正しいかどうかは
知らないし分からない。
調べることはしない。
なぜなら面倒だから。
豆腐はあらかじめ茹でて、水が出ないようにする。そんなん要る?
まぁどっちでも良いがひと手間加えることで
美味しさを説明する際の根拠となり得る。
ふたつをドッキングさせ
魚介だしに片栗粉を解き、
トーバンジャンを入れ
混ぜる。
とろみがついたので何となくマーボー豆腐感はある。
完成!!
味見をすると
何かが違う。何かが。
「何か」とは我々人類にとって
見知らぬ領域。
旨いマーボー豆腐ができるかどうかは
すべてを超越した存在
でならなければならない。
生半可な知識と技術では
とうてい到達できない領域。
ひとくち食べた瞬間に
世界は動きだす。
それによって我々は
「何者か」
になることが出来るのだ。
そんな何者でもない
マーボー豆腐を
今宵は
一家四人で静かに喰らう。
シーーーン
不思議なもので
あまりにも美味しいときと
あまりにも不味いときには
時空が止ったかのような錯覚に陥る。
スプーンを運ぶ手が
スローモーションに見えた。
あるいはそこに見えぬはずの
黄金の国ジパングの存在を
たしかに感じていたのかもしれない。
略
長い男(長男)は醤油をかけて召し上がられた。
次の男(次男)が足りないということで、追加で鶏を焼いた。
こちらはバクバク召し上がられた。




