ときに元禄十五年十二月十四日
 江戸の夜風をふるわせて
 響くは山鹿流儀の陣太鼓
 しかも一打ち二打ち三流れ
 思わずはっとたちあがり
 耳を澄ませて太鼓を数え

「おう、まさしく赤穂浪士の討ち入りじゃ
 助太刀するはこの時ぞ
 もしやその中に
 昼間別れたあのそば屋がおりはせぬか」

折しも一人の浪士が
雪をけたててサク、サク、サク、サク、サク、サク
「先生ぇ」
「おうッ、そば屋かぁ」




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