今日の夜、オフィスで仕事中、ジョージが何ともいえない表情をしながら部屋に入ってきました。
『どうしたん、土曜の夜に?』
彼はヨーロッパ人なので、私や他の韓国人のように、土日もオフィスに来て何か仕事する、ということはあまりありません。
ソウル市内をほっつき歩いて、いろんなところに行って楽しんでます。
ヨーロッパ人は人生の楽しみ方を知っているようです。
それはともかく、どうしたん?と聞くと、
『アテネに帰ってくるわ、ちょっとだけ、今日の夜中12時にインチョン発なんだ』
・・・彼は、ここ最近ずっと悩んでいました。
彼は3月1日でヨンセイのフェローシップが終了するのですが、その後のポジションをどうするか。
あるアカデミックな就職先からオファーを受けたらしいのですが、他にも候補者がいて、ソウルにいるジョージよりも、インタビューなどにすぐ対応できる地元の外科医の方が有利だとのこと。
『アテネでインタビューって簡単に言うけど、16時間かかるんだぜ? 片道。』
『1300ユーロだぜ? それだけ出して、もしやっぱりダメとか言われたら、オレどうしたらいいんだ?』
などなど、いろいろと悩んで、落ち着きなくオフィスを歩き回ったり、私やハキムに話しかけたり。
簡単には行ってこいともいえず、返答に苦慮してましたが、後悔せんように決断してねーみたいなことを何回も何回も彼に伝えてきました。
ちょっとニコニコしながら、
『まあ、どうなるかは分からないけどさ、リスクとらなきゃ何も起こらないからさ。行ってくることに決めたわー』
と。
おそらくそれだけを言いに、オフィスに来たようです。
私とジョージは固く握手を交わして、
『成功と無事を祈ってるからな、うまくいくといいな!』
『頑張ってくるわー』
最近、異常に仲が良くなってきている我々です。
彼の近すぎる距離感でさえ、大して気にならなくなってきました笑
ポジションを得られる可能性がどれくらいあるのか分かりませんし、リスクといえばリスクなのですが、それでも(ほとんどトンボ帰りで)アテネに発つジョージに、少し私まで勇気付けられた、本日の夜でした。