今日、手術室を3時くらいに出て、自分のオフィスに戻ると、上部消化管のヒョンイルがやってきました。
『カイシャクしてくれ!! 頼む!』
カイシャク。。。なんだろう?
『カイシャクだよ、カイシャク。切腹のあとにやる、あれだよあれ。』
・・・ああ、介錯。
しかし、何でヒョンイルがそんなこと知ってるのか?
そしてなんで私が彼の介錯をしないといけないのか?
彼は最近、どうも自分の仕事振りに納得いかないようで、
『オレの手術のビデオを一緒に見て、思いっきり批判してくれ!!』
という意味で、介錯、という言葉を使ったようです。
あってんのかどうかよくわかりませんが、彼の言わんとするところはよくわかりましたので、彼のオフィスに行って、手術のビデオを見ました。
・・・忌憚なく意見をバシバシ言わせて頂きました。
介錯、という言葉を彼が使っていたので、それなりに遠慮せずに言わなきゃダメだろうと思って。
自分の納得のいかない手術を他人に見せるのが、切腹と同じくらい辛いのであれば、私の遠慮ない批判が少しでも彼の痛みを和らげられたであろうことを祈ります。。。
そういえば、昨日、ソウル国立大学に、ロボット手術のミーティングに行ったとき、国立がんセンターのリュー先生が、
『おい、ケンペイって日本語、どういう意味だ?』
と聞いてきたので、
『ケンペイですか?? ケンペイには二つの意味があって、ひとつは昔の警察みたいなもの、ひとつは建築用語で・・・・・・』
とか話してると、どうも納得いかない様子。
『いや、今日コウベケンペイって店に行くんだけどさ、日本料理屋でね・・・』
あー、源平!
『源平ですか!? それは知ってますよ、源氏と平家の戦いが、何百年か前に日本全体を舞台にして行われ、結局平家が負けちゃったんですが云々』
などと説明して、納得してもらえました。
以前も、友達のリーハンボンが、
『がんばれ父ちゃん』
という日本酒のことを、
『カンパルリオトッチャン』
と発音して、よく分からなかったりしたことがあったなあ。。。
こんなのも、外国ならではの楽しみですな。