中国で書道、絵画、音楽、囲碁(または象棋=中国の将棋)は文人が嗜むべき4芸とされていましたが、文人だけにとどまらず、中国の武侠ドラマや映画では、大きな筆で戦う道士とか、琴を弾いたら敵が頭を抱えて動けなくなる不思議な音楽家とか、囲碁で内功を削り合う対局とか、結構すごい人がいっぱい登場します。
武侠ドラマのなかでは場合によっては、囲碁の一手で空間が揺れて衝撃波が敵を襲ったりしますが、ドラゴンボールのかめはめ波と同類ですから真剣に考えてはいけません。ただ、魂を込めた一手というものは相手の心を両断するような力を持っているのではないかというロマンを感じたりすることはあります。
小さいころ、実家には脚付きの碁盤があったし、母方の里に帰っても脚付きの碁盤があり、テレビゲームもないころ五目並べくらいなら子供でも楽しめるゲームでしたが、囲碁となると親戚のおじさん達に習うものの挫折していました。いつかちゃんと覚えたいなぁと思いながら入門書一冊読むのもなかなかハードルが高いところ、最近はスマフォやタブレットで棋譜を並べたり、練習問題や詰碁をスキマ時間にできるアプリがいっぱいあります。温故知新、いい時代になりました。
囲碁のトップレベルの世界では日本が中国や韓国に負けていますが、日常みかける範囲においては、人口が減っているという日本よりも中国はさらにあわれな状態に見えます。競技人口が日本の10倍いると言われても、街中に碁会所もなく、トランプや麻雀のように公園や路地裏で打っている人もないなかで実感がありません。
太極拳も囲碁も中国発祥の文化ですが、中国の若者はどれほど自国の文化を愛しているのか、文化を愛さずに国を愛することができるのか、寂しい気がする今日このごろ、私はたぶんそういう意味で、日本よりも中国の文化を愛している要素が高く、もしかしたら下手な噴青よりもずっと中国を愛していると言ってもいいんじゃないかと思ったりします。
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