2014年6月 再狭窄 | 急性心筋梗塞からの生還2012

急性心筋梗塞からの生還2012

総合格闘技ヲタとして生きてきた中年に襲い掛かった急性心筋梗塞と、その闘病記です


久々の更新だが日記として記憶の限り書いておこうと思う。

2014年の5月頃からだったが、とにかく具合が悪かった。

あまりに酷い時は3ヵ月後の受診予約の日以外でも病院へ行き相談をした。

環状動脈の再梗塞が起きているのであろうか。

私には嫌な事や恐ろしい思いしか浮かばなかったが

日常の行動が普通に送れなくなった切っ掛けは5月の定期検査で

「RI」と呼ばれる造影検査からであった。

その検査は過去の記事でも書いたがH・E4というCTの様な機械で行う。

先ずは造影剤を注射され、一定の時間が経過したら20分程撮影する。

その後、別の注射をする。

注射の成分は心臓の動悸を激しくする為のものである。

その後薬が効いている間に心電図を着けた状態で血圧なども計る。

そして、薬が切れるのを待ち再度造影検査をするのだが

朝9時に行って検査が終わると昼をまわる。

結果は後日、担当医師から聞く事になるのだ。

考えもしなかったが検査翌日からは歩くのも辛い。

息苦しいし布団から起き上がる事すら普通には出来ない。

よくよく思い起こせば2013年の半ば、約1年前に同じ検査をして

翌日から具合が悪くなったことを思い出した。薬に対してアレルギーがあるのであろうか。

ただ、そんな事より日を追う毎に具合が悪くなった。

段々と不整脈が出る事が多くなり寝ていても起きていても

呼吸が苦しくて仕方なかった。

その症状は酷さを増し、トイレへ行って小用を足すのも激しく動悸を感じて

呼吸が乱れた。

段々と歩く事も出来なくなってきたので

病院の予約を待たずに診察を受けようと思い

何とか車を運転して病院へ行った。

予約の無い日は待ち時間が普段以上に長く最悪である。

午前中に病院へ行き受診出来たのは夕方、いや既に19時近かった。

診察を受ける前に血液検査と心電図を取る様に指示を受けたので

それらを回り、後は受診の順番をひたすら待ち続けた。

ようやく診察室に入って医師に状態を伝えると

「心電図も血液検査も、そして前回検査したRIもこれと言って異常無いです」

そんな診断であった。

しかし具合は悪くなる一方である。

医師にどうすれば良いか聞くと「カテーテルで検査入院しましょう」

そんな返答であった。

実際はそのカテーテル検査が嫌でRI検査を受けたのである。

何だか凄く嫌な気持ちになった。

RI検査は健康保険を使い3割負担であっても1回の検査で4万円近い。

半日で終わる上記検査と比較してカテーテルの検査入院では2泊3日で4万円近い。

それだけRI検査は高額なのだ。

どちらにしろ具合が悪く、ろくに働けない状態の者には痛い出費である。

しかしRI造影検査でも分からない部分を検査するには

カテーテルで調べる以外無いと医師に言われた以上仕方ない。

諦める以外無いのだ。

とりあえずカテーテル検査を受けて再度「異常なし」と言われる事を期待して

その後、再び何故具合が悪いのか悩んでも良いだろうと思うようにした。



検査入院の予定が決定してからも具合の悪さを我慢しながらその日を待った。



そして検査入院の日が来てカテーテル検査前日に入院して検査当日を迎えた。

何度行っても嫌な場所である。

案内してくれる担当看護師さんにも同じ事を伝えた。

看護師さんはそれを聞いて苦笑いしている。


とりあえず諦めてカテーテル検査室へ入り検査を待つ。

検査が始まって手首に麻酔が打たれる。

麻酔が追加され数回打たれる。

そして検査が始まって15分ほど経過したであろうか、

医師と助手でモニターの所見を見ながらだろうか何やら話し込んでいる。

嫌な瞬間だ。

次にカテーテルが抜かれる感覚があった後

それから直ぐに担当医師が耳元まで来て「検査は無事終了しましたからね」

そう告げられる。

嬉しい瞬間だ。

そして、カテーテル検査室から患者へ検査所見を伝えられる部屋へ案内される。

待つことしばらく担当医師がいそいそと入室して説明が始まる。

「結果から言って悪くなってます。再度カテーテル治療が必要です」

嫌な宣告であった。

私は「先生、先日は全ての検査を含めて異常無しって教えていただけましたよね」

そういうと私に医師は

「予想以上に心配していた狭窄部位が進行していて急いで処置しないと駄目です」

そう追い討ちを掛けてきた。

正直がっかりである。

RI検査も自分には非常に辛い検査である。

そこで異常無しという事であったのに急いで治療の必要があるという意見に変わっている。

そんなに悪いのであれば何故あんな高価な検査で分からなかったのだろうかという疑問が浮かぶ。

色々思うことはあるが、今後再手術を受けて今の苦しさから抜けられ

身体は悪くなったなりにという注釈付きであるが普通の生活に戻れるのなら

我慢するしか無いのであろう。

諦めて再治療の入院予定を組んでもらう事にした。

その後担当医師の予定を見ながら半月後が空いているという。

結果6月末に行う事になった。

医師の説明によると前回ステントを2箇所留置したわけだが

そのうち1箇所、心筋梗塞を起こした原因の箇所に留置したステントの前後が

狭窄していて、そこに1箇所づつ、それともう1箇所心配な所へ3箇所

新たにステントを留置するそうだ。

不整脈の原因も、その狭窄部位があるための症状なのだろうか。

怖くて不安であるが、そんな気持ちより

上記したが「今の苦しさから抜け出したい」そんな気持ちであった。

そして翌日歩くのも辛いままだがお世話になった担当看護師さん達にお礼を言い

一時退院した。