カール・グスタフ・ユングは「敏感すぎることは、しばしば人格を豊かにしてくれます。(中略)困難で不慣れな事態に陥ったときには、突然の作用により、穏やかな思慮深さが乱され、その長所がしばしば大きな欠点になります。敏感すぎる人の人格には病的要素が見られると捉えるのは、大きな誤りです。もしその解釈が正しければ、人類のおよそ4分の1が病に冒されていることになります」
【量より質を求める】
日常の些細な出来事の中からも様々な気付きを得て独自の豊かな精神世界の中であれこれ想う。
自らの思考や想像を糧とし育っていく…そして考えることや吸収した情報の消化に大きなエネルギーを費やすので、ひとり思考を泳がせ考える時間が必要でもある思考の人たち。
気質に気付かず、スケジュール帳を予定で一杯にしてしまうと自分の考えすら見えなくなってしまうかもしれません。
旅にしても何か学ぶにしても敢えて空白の時間を大切にして欲しいなと感じます。
私も結婚していた頃の旅行は俺様思考の元旦那の好きな所へ強行スケジュールだったので楽しめない事も多く旅行は苦痛でもありました。
今は娘とふらっと身近な海辺や渓谷に足を伸ばし、物作りなど体験をひとつ入れるくらいであとはのんびり景色など楽しむようになりました。
水辺でひたすら流れを眺めたり…鳥のさえずりに耳を澄ましたり。
そんな時間がとても大切で、ただただ自然に身を任せる時間が私の中のゴチャゴチャしたものをスッキリ整理させてくれます。
人は皆、誰もが自分の中にうちに向かう自分と同じ外に向かう自分を持っています。
行動起こす必要がある時にはドーパミンによって交感神経が活性化し脳が新しい刺激を取り入れる為に外向型優位となります。
また、学習したり集中し、うちに落とし込む必要がある時にはアセチルコリンによって副交感神経が活性化し内向型優位となります。
どちらも生き物として必要な作用。
人によりどちらかが優位であったり、また慣れた場か不慣れな場かによっても揺れ動くのが当然で、完全なる外向型とか完全なる内向型なんてものは勿論ありません。
自分がどんな時に内向が優位になるのか、どんな時に外向が優位になるのかパターンを見つけておくのも良いかと思います。
**マーティ・O・レイニー著書〔内向型を強みにする〕参照**
また、内気とか社交的などは全く別の問題で、こちらは環境や学びの中で後天的に備わっていくものでしょう。
ただ敏感であれば、より多くの情報を刺激として取り込んでしまうので、本当に量より質の体験を重ねていきたいなとの思いが年々強くなっています。
敏感だからこそ同じ風景の中にも感じ取るものは多く豊かな人生経験として心の中に蓄積されても行くのでしょう。
勿論、若い頃は何でも体験してその中で篩に落としより良いものを見つけていく事は大切です。
私もいろいろ無鉄砲な事もしてきたように思います(根が生真面目なので、然程突拍子も無いことはしてませんが)
様々な体験を内に落とし込むのにも時間がかかる私たちHSPは大器晩成型の方がとても多く感じてます。
マイノリティがゆえ、自分とは全く異なるタイプが評価されがちな文化で生きてきた、ひといちばい敏感な気質を持つHSPや内向型優位な人は自尊心が低くなりがちです。
積極的で自信に満ち溢れる人、ワイワイと取り巻きが多く輝いて見える人達…
比べて地味で目立たぬ自分はいったい何なんだろう…等複雑な葛藤を抱いていたことは覚えています。
そんな自尊心の低さを補うために自分に対しても高いルールを課する傾向が私を含め今まで出会った方々には多いように感じます。
(親切であろう。誠実であらねば。他の人に心配りをしよう。頑張らなくちゃ認めてもらえない等、無意識にも意識的にも)
長時間社交の場にいることは好きとか嫌いを超えて(緊張感を伴う為)大きな負担になり、凄く楽しめたとしても後でクタクタに疲弊してしまうことも多いでしよう。
私自身、人がいる限り何処か意識してしまうので、ひとりでボーッと出来る時間が少しでもあると有り難いなと思います。
そんな大勢だと落ち着かなかったりする私であっても、柔らかな雰囲気をもつHSPの皆さんとの時間は私の肩の力を抜いてくれる貴重な時間です。
HSPの皆さんに向けた活動を始めてからの私は日に日に肩の力が抜けて随分丸くなってきたなと(体型もですが…)感じます。
久しぶりの方にお目にかかり、笑顔を見るとホッコリと心が温まりますね。