備忘録89 サルグミンヌ 花リム | ヒビコレ。

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我が家のヴィンテージ食器は北欧とイギリスのもので占められていますが、今回数少ないフランスのブロカント。いまのところたった一つですがチュー(いや、これ間違いです!同じサルグミンヌのお魚のお皿が1個ありました…驚き

サルグミンヌ窯の通称花リムと呼ばれるプレートです。

 

さっそくサルグミンヌについてメモしておきます。文字数の関係で結構端折ってます泣き笑い

1784年(1790年とも言われる)にフランスとドイツの国境に位置するアルザス・ロレーヌ地方のサルグミンヌでサルグミンヌ窯の歴史が始まります。

(余談ですがアルザスの白ワイン好きです…ラブ
 

普仏戦争によりサルグミンヌがフランス領からプロイセン領となると、サルグミンヌ窯は1879年にフランスのブルゴーニュ地方の小さな町ディゴワンへと窯を移します。

というのも、プロイセンからフランスへ輸出するとなると重い税金を課されてしまい商売になりません。

あれ、似たような話どこかで見たな…あんぐりアラビア窯の歴史をメモした時に見たんだった。当時ロシア下にあったフィンランドにアラビア窯が設立されたという経緯。窯元の歴史を紐解いていくと複雑なヨーロッパの歴史に触れることができますね。


サルグミンヌは当時陶器の制作を行っていたカフェオレボウルで有名なDigoin(ディゴワン)と合併、その後はディゴワン&サルグミンヌとして陶器の生産を行っていました。
その後、1978年に買収されるまで食器の生産を行い、ディゴワン&サルグミンヌとしては2007年に廃業となったそうです。
数々のシリーズを展開していましたが、我が家にあるものは花リムと呼ばれる、オフホワイトの色合いの優しい雰囲気のプレートです。

バックスタンプからディゴワン・サルグミンヌ窯、1920〜50年代の製造と思われます。

我が家のヴィンテージ食器はいわゆるモダンアンティーク、新しめのものばかりですがその中では比較的古い年代になります。
でもシンプルでタイムレスなデザインと可愛らしい雰囲気が今の時代にもなじみそう。
このフォルム、なんか親しみがあるな…と思っていましたが、現代の食器でも採用されるような人気のデザインなんですね。花リムで検索すると出てくる出てくる…爆笑

ヒビや割れもなく、70年以上の時を経てよくぞ無事で、はるか極東までやってきてくれました照れと言う思いでいっぱいになる1枚です。

このツヤツヤした優しいクリーム色が癒される…

同じ頃のシリーズで、花リムではないけどピンクのシンプルなシリーズもあるようで、先日骨董市で見かけましたが、それも可愛かったなあ。ラブ
長い時を経ていますので、きれいな状態とはいえ、貫入もありますし強度もちょっと心配でもありどうやって使おう??というのは悩みました。
そんなにスイーツ食べられないので(ダイエット…)、毎日デザート皿としてっていうわけにもいかないし。
とりあえず、先日は生春巻きを載せました。汁気なくスイーツでないものウインク写真撮り忘れた驚き
何に使うか悩むけれどそれもまた楽しい。
 
正直フランスのヴィンテージは私には少々ハードルが高くてなかなか手が出ませんが、ちょっとだけ背伸びした気分になれるブロカント、また機会があればお迎えしたいです。


生産国:フランス

メーカー名 : Digoin sarregumines

年代:1920年~50年

アイテム:深皿

おわり