今回はイギリスのヴィンテージ。
Denbyから ARABESQUE(アラベスク)のトリオ。
デンビーは現在も陶器を製造していますが、ざっとおさらいを。
デンビー社(Denby Pottery)は、1809年イギリス・ダービーシャー州で創業。
設立当初は主にボトルを製造していましたが、戦後テーブルウェアに進出して以降イギリスで絶大な人気を博し、食器メーカーとして確固たる地位を獲得しました。
DENBY社の陶器は高熱に強く、そのままオーブンでも使用ができ、丈夫で割れにくい日常使いの食器として知られているそうです。
現在では世界中で販売されているそうで、私も国内の英国展やテーブルウェアフェスティバルでたびたび見かけたことがありますし、実際コロンとしたフォルムでつやのある釉薬のシリーズを以前持ってました
とってもあたたかみがあって使いやすい。
数多くのシリーズを製造してきましたが、このアラベスクは、1964年から1984年までおよそ20年にわたって製造された、デンビーでは最もポピュラーなシリーズだそうです。人気だったのでアイテム展開も結構あるのかな?シュガーポットがかわいかったです我が家にはないけどね…
マットブラウンの釉薬に赤と金色の装飾。
エキゾチックなハンドペイントの丸や花模様は一度見たら忘れられないインパクトのあるデザインです。これはデザイナーのGill Pemberton氏がロシア訪問時に受けた印象がベースであると言われているとか。なんか冬のクレムリンを訪れた時に入ったレストランを思い出しました。(今から30年ほど昔にロシアを訪れたことがあるんです)
当初の製品はハンドペイントで作られ、後年製造が追いつかずデカール転写になったそうです。
ちなみにデカール転写とは、「デカール(decal)とは、剥離紙の上に載ったインクに透明なコーティングを施し、対象に印刷面を貼り付けることが出来る転写技術です。」decalfactory様より引用。
ということなんで、途中から製品ってみんな絵柄がそろったものになるってことですよね。
ただ、私がイベントなどで見る限りかなり個体差があるので出回っているものの多くはハンドペイントの作品なんでしょうか。。。
もう模様がほぼほぼつぶれてというかにじんでるのもあるのよね
我が家のものは割とはっきりしている感じがする。
これはティータイプのセットですが、コーヒーのほうはとっても個性的なフォルムなんですよ。私も最初はそちらに心惹かれたんですが、実際使うとなるとちょっと飲み口が狭いのね。。。
ということでティーカップを選択しました。
使用しないのであればコーヒートリオが絶対かわいくて映えると思います。
白熱灯の下で秋冬ほっこりするのに合いそうなシリーズです。
生産国:イギリス
メーカー:Denby Pottery
シリーズ:ARABESQUE
デザイナー:Gill Pemberton
年代:1964〜84年
アイテム:ティートリオ
おわり