舞台公演「共に生きる」 -16ページ目

公演は終了いたしました

公演は終了いたしました

たくさんのご入場、本当にありがとございました
その後のご報告などは順次このページで紹介させていただきます
またいつかどこかでお会いできる事を楽しみにしております

2006/06/27 スタッフ・キャスト・白鳥の会 一同

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公演を終えて・・・

あの夏の朝、ヒロシマの爆心地を覆った熱は、科学者たちの調査によると、摂氏一万二千度だったといいます。太陽が二つ、爆心地の真上、約五百メートルのところに現れたといってもいいでしょう。この想像を絶する熱を浴びて、ヒトも草も木も鳥も魚も家も一瞬のうちに溶けてしまいました。爆心地からの生還者の言葉が期待できないので、あの熱の中でなにが起こったかは、何一つ分からないように見えますが、じつはそうではない。何十万もの目撃者たちがおりました。
 この方がたは、やがて被爆者と呼ばれるようになり、「あの朝、死んでいたほうが、まだよかった」とうめきながら生涯にわたって苦しまなければならなくなるのですが、しかし、多くの方がたが凛とした勇気をもって、たくさんの手記を書かれました。その手記の数は五万編にも及ぶといわれています(広島市立図書館調べ)。
 全ての手記を読んだわけではありませんでしたが、それでも手に入った手記を数百篇、拝むようにして読み、そこからいくつもの切ない言葉を拝借して、あのときの爆心地の様子を想像しました。そして、それらの切ない言葉を再構成したのが、この戯曲です。そのときのわたしは、「これら切ない言葉よ、世界中にひろがれ」と何百回となく呟きながら書いていました。
 そしていま、大勢のみなさんの才能のおかげで立派な朗読劇になりましたが、聞きながらやはり、わたしは、「切ない言葉よ、世界中にひろがれ」と呟いていました。
 <言葉よ、ひろがれ>井上ひさし

「・・・非道い(どえりゃー)ものを落としおったもんよのう。人間(にんげ)が、おんなじ人間の上に、お日さん(おひーさん)を二つも並べくさってのう」 「あよなむごい別れがまこと何万もあったちゅうことを覚えてもろうために生かされとるんじゃ」
 私は、おとったんのこの二つのセリフが大好きです。
前者は、原爆の恐ろしさ、戦争の愚かさ、人間の罪がズシンと胸に響きます。
後者は、私たちには、それぞれ生かされている意味があるのだ、と勇気づけられます。
公演の準備に明け暮れる一年間は、これが使命(ミッション)だと信じ没頭していますが、公演を終えるたびに「生かされている意味」を問いつづけている私です。
終演直後、スタッフ、キャスト、お客様の思いが一つに溶け合う瞬間、目には見えない何か大切なものが生まれているような気がします。
 今回は80席の小さな会場でしたが、入場料、ご寄附合わせて十万円をお預かりし、高麗博物館、AAR JAPAN「難民を助ける会」へ五万円づつ送らせていただきました。皆様の温かいお気持ちを、NPO法人2団体の活動支援に用いさせていただきます。
 様々な形で支えて頂きました方々お一人お一人を思いながら「ありがとう」の気持ちでいっぱいです。そして、井上ひさし氏が、被爆者の方たちのたくさんの「手記」を「聖書」と呼んでいるように、私は、この戯曲全体が「祈り」のように感じました。
 
白鳥の会代表 目黒恵子

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稽古開始写真
「父と暮せば」の稽古にサニーちゃんが応援に駆けつけてくれました。
残念ながら役者の顔が見えない、、、

舞台公演「共に生きる」


公演当日
リハーサルが終わり公演直前
緊張している、、、

舞台公演「共に生きる」

共に生きる姉妹編公演・父と暮らせば

舞台公演「共に生きる」



★共に生きる姉妹編公演
日時 2006年6月24日(土)13時30分開場 14時開演
会場 西東京市民会館5F

主催:白鳥の会
後援 西東京市教育委員会

本公演の入場料全てを AAR JAPAN「難民を助ける会」、高麗博物館 に寄付させて頂きます。
趣旨をご理解頂き、当日の花束、贈り物などは控えて頂きますよう宜しくお願い申し上げます。


入場料1000円、5月1日からチケット販売いたします。
(詳細は後日お知らせいたします)
★今回の公演は当日券の用意がございませんのでご注意をお願いします。


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ごあいさつ

一昨年7月に、こもれびホールで観た芝居に心を打たれ、白鳥の会でも姉妹公演として上演することになりました。
主演の役者が、喉の手術をしたため稽古が進まずにいましたが、桜が開花する頃から軌道に乗りそうです。
当初、告知しました日時,会場が変更になりました。
また、今回初めてご協力してくださるスタッフも加わり、いつものことですが快く協力してくださる皆様に感謝しています。
では、無事に当日を迎えられるようお祈りください。

白鳥の会代表 目黒恵子

公演は終了いたしました

たくさんのご入場、本当にありがとございました
その後のご報告などは順次このページで紹介させていただきます

私たちはこの日のことを胸に刻んで、また日常に戻ってゆきます
しかしこの公演で、私たちの想いが前よりも少し大きくなったことは確かです
そして、この少し大きくなった想いを、希望に誇りにしてゆけることに感謝します

またいつかどこかでお会いできる事を楽しみにしております

2005/07/17 スタッフ・キャスト・白鳥の会 一同

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公演を終えて

 『何も出来ない私ですが、こんな私にも出来る事があると思います。時給30円の内職のアルバイトで少しずつ貯めた貯金ですが、世界の中では私よりももっと不幸な生活をしている人たちがいっぱいいることがわかりました』のコメントが入った払込用紙のコピーがAARJAPAN6月号の会報に掲載されていました。

" はじめの一歩"、それは"知ること"。
絵本「地雷ではなく花をください」は、地雷の事,地雷を踏んでケガをしたり、手,足,目,を失ったり、死んでしまった人の事,これらの被害に会った人々のために働くAARJAPANの事,絵本を読んで「私にも出来ることがある」と、様々な形で協力する読者の事etc、たくさんの事実を"知らせる"目的の為に出版されています。そして、出版前 多くの人の「売れない」の声を見事に裏切り55万部という驚異的な売上を果たしました。(今も尚、この広がりは続いています)
今回の公演では、当日の演目、原作の絵本販売、そして素敵なプラスアルファ・・原作者でありAAR JAPANの理事長、柳瀬房子氏が会場にいらして下さり、直筆のサイン会・・と"知らせる"役割を担わせていただいた白鳥の会でした。
劇中、最後の方でサニーちゃんが手紙を読むシーンで流したBGMは、絵本を読んだ日本の4年生の女の子が作った詞に音楽の先生が曲をつけて音楽の時間にクラス(聖母学院小学校・5年菊組・男子15名、女子26名・1993年3月3日聖母学院小学校音楽室にて収録)で合唱を録音したテープでした。絵本2で紹介されています。

今年2月27日にキャスト,スタッフの顔合わせをスタートに役者グループは3月から毎週日曜日、バレエグループは昨年11月から週一回、役者とバレエが一緒に稽古したのは7回程度、途中 大丈夫かしら?と不安になった事も度々でした。
スタッフグループは、デザイン,舞台創り,音楽,音編集,映写それぞれ専門の力を発揮し、私の未熟な企画力、演出を補い助けてくれました。何より今回三回目で、お客様も一回目からいらして下さった方,前回からの方,初めての方皆様が趣旨をご理解下さり集まっていただいたような気が致します。

柳瀬氏のサインを求めて長い列をつくり購入して下さった絵本を早速ロビーで見ていた子どもたち、変身した役者、バレリーナと会話されるお客様の笑顔、展示のパネルや地雷を熱心に見て下さっていたお客様で溢れかえる光景に13ヶ月間の苦しみ(?)も一瞬にして吹き飛んだ主催者でありました。

最後になりましたが、入場料,ご寄付420,200円及び絵本売上150,400円 合計570,600円をAAR JAPANに送らせていただきました。絵本は94冊をご購入頂きほぼ完売でした。皆様の多大なご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。

白鳥の会代表 目黒恵子

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舞台公演「共に生きる」

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