西守 騎世将『折れないハート』ブログ -4ページ目

華麗なる加齢のカレー

みなさんこんにちは。
休み明けのダルーい月曜日になってませんか?

僕は最近まともな休みも殆ど無いので、今日が何曜日か、わからないような毎日です。
海軍カレーのように、毎週金曜日にカレーを食べようかと真剣に思ってます…


ところで、僕は来月50歳の大台に乗ります。

そうです。孔子が言う「天命を知る」ワクワクの五十代の幕開けですラブラブ

でも、イケイケでずっと突っ走って来たこの体は、そんな「気合いとカラ元気」には騙されなくなりました。


自分でも驚いたのですが…若い頃の体の疲れって、体が重かったり、眠かったり、集中力が無くなったり…でしたが、四十代の中盤くらいから、明らかに全く違う症状が出始めました。


疲れると極端に体の免疫機能が落ちますので、体が重い、眠い、集中力無い、の他に、体の端々が痒くなったり、発疹が出たり、咳が止まらなくなったり…なんて想像しなかった症状が出てきます。

その度に病院に行くのですが「異常なし」。

四十の後半になると、疲れたら歯が知覚過敏になったり、腸が痛くなったりするんです…僕の場合、ですけど。
歯医者や内科に行っても薬を処方されるだけ…



ある時、「ひょっとして、免疫かぁ?」と考え、思い切って体を休めたら、薬を飲むより調子が良い。

でも、そうそう忙しい(フリ)をしている自分は普段は長く休みも取れない。

そこで考えたのが、カレーでした。





あの「イチロー」も実は凄い偏食で、カレーだけが唯一の「ご飯の友」だった事から、奥さんが毎朝カレーをイチローに食べさせて、メジャー・リーグで踏ん張ったそうです。

これを知って、僕もこの「究極の薬膳料理・カレー」を、「疲れたな…」と感じた時、努めて食べるようにしてます。
事実、お腹が痛くなったり、歯が痛くなったり、という加齢な症状が、華麗なほど改善しました。




皆さん、もし「疲れた…」と思ったら、騙されたと思ってココイチでも何でもいいからカレーを食べ続けて見て下さい。

で、もし、それでも疲れが取れなかったら、遠慮なく僕に連絡下さい。


「頑張れ~」って言いますから音譜


でも、僕はこの「華麗なる加齢のカレー」を食べるようになってから、キョーレオピンも、アリナミンAも、キューピーコーワ・ゴールドαも、一切要らなくなりました。


次回は、台湾ラーメンで実証実験をしてみたいと思います。
きっとスタップ細胞のヒントはここにあると思います…




西守 騎世将


危機管理の本末転倒・「管理危機」

今日は、広島の大畑さんが教育基礎学の

講義を受けに来られました。



大畑さんのお住まいは広島市の安佐北区可部町。

そうです、あの悲惨な土砂崩れの起きた地域の

方なんです。

幸い、ご本人のご自宅は山一つの差で無事でした。



今までボランティアの立ち入りも制限されていましたが、

今日からボランティアの受け入れも本格的に開始されました。

「今頃ーっ???」でしょう?

そうです、今頃です。

まあ、二次災害懸念だとか「諸理由・諸都合」によって大きな

制限をされていて、有志で現地に行ったボランティアの

人達の申し出も断られていたんです。

あまりにドッと多くの人達が押し掛けると、管理出来ない

のもあるのでしょう。

また、中には捜索作業の妨げをしたり、純粋にボランティア

をしない人もいるでしょう…

そんな懸念もあってか、今に成ったんでしょうね。

まあ、それは仕方ないとしても今日、大畑さんから

聞いた話です。

「現場では市が避難地区の線引きをし、その線引きが

きちんと網羅されていないから、同じ被害に遭った家でも

線引き外の家は援助の手が届かない」だそうです。

なので、今朝も「ウチは区域外だから誰も来てくれない」

とお年寄りが一人で小さな園芸スコップで泥をすくっていた」…

とのこと。

真相はどうあれ、援助は平等でないといけません。

管理出来ないのを懸念するのはわかりますが、有事の際に

管理をきちんとしようとするのがそもそもの間違い。

ゴタゴタの中で平時のような管理が出来るワケないんですよ。

こんなの、先の大震災で学んだはずです。

こういうのを危機管理の本末転倒、「管理危機」と言います。

犬が尻尾を振るのではなく、尻尾が犬を振る…

僕たち災害支援機構は自己完結・自己責任の団体です。

だから、自治体とは組みません。

昨年も某県の知事とウチの団体が災害時の支援提携の話を

しましたが、県の現場のセクションが平時の理屈で考える

人達で災害をわかっていないので、そのままシカトしてます。

そんなところと組んでたら、こんな「管理危機」のおかげで

肝心な時に何も出来ないのを知ってるから…

東日本大震災の支援活動で嫌という程思い知らされましたからね。

勝手に行って、勝手にやって、勝手に帰ります。

もちろん迷惑をかけずに。

「困りますぅー!」って管理したい側は言うでしょう。

でも、ホントに困ってるのは管理側ではなく、被災者の方達。

災害支援に余計な都合は要らんのです。

西守 騎世将


ノーターに乗った〜

今日は日本に一機しかない珍しいヘリをご紹介します。

MD600N (ノーター)ヘリコプター


なぜ珍しいのかというと、普通のヘリにはある

テールローター(後ろの小さなプロペラ)…



このヘリには無いんです。


テールローターの役割は頭に付いてるメインローター
(大きなプロペラ)が回ることによって発生する反作用で、
機体がクルクル回ってしまうのを制御するため。


ではこの機体はどうやって制御してるのかというと、
テールブーム(尻尾)の付け根に小さなファンがあって
これが超高速回転してテールブームの後方へと風を送っています。
わかりやすく言うと、トイレットペーパーの芯に口を付けて
思い切り空気を吹き出すようなものです。

これが超高速回転するファン



吹き出された風は、テールブーム右側の二カ所のスリットと
最後尾の吹き出し穴から外に出ます。





つまり、こいうこと。



そして画期的なのは、ホバリング時では、メインローターから
吹き下ろされた強烈な風がテールブームに当たる力を利用して
横向きの揚力を発生させ、機体が反作用で右に向かないように
していること。
メインローターからの垂直に降りる風はテールブームの右と左に別れます。
この時、左の風は真っすぐに下に降りますが、右側を通る風は
少し遠回りに、テールブームの丸みに沿って下に降りるので、
少し速度が早くなります。この時、圧力が下がります。
この圧力差によって生まれる力を「ベルヌーイの定理」と言いますが、
飛行機の翼の断面は、少し膨らんでいます。これは前から受ける風を
翼の上と下とで圧力差を作るため。
圧力の低い方に物体は引っ張られます。これが揚力として
飛行機を浮かせているのですが、この理論を横方向に
利用してます。





メインローターは六枚。「ブーン」って独特な音がします。





エンジンはタービン(ジェット)エンジン。
アリソン250-C47Mというエンジンで、最大808馬力。
でも808馬力を出し続けられないので、実際の使用は少し抑えて
離陸時最大600馬力(5分間)、それ以後は530馬力出せます。



続いて、機内をご案内しましょう。
前席2名、中列席3名、後席2名の計、7人乗り。
最大全備重量は4100ポンド(1.86トン)。



エンジンコントロールは、FADEC(Full Authority Digital Engine Control)
システムで、コンピューターが全て管理してくれます。
エンジン始動もボタンをポン、と押すだけ。
但し、飛行中にこのシステムが壊れたら厄介です。


これがサイクリックと呼ばれる操縦桿。
行きたい方向に倒します。
真ん中に付いてるハットスイッチは、電動モータートリムで
これを細かく操作して、パイロットの腕が一番楽になるところで
支え、補助してくれます。
きっちり合わせると、普通に手を離しても真っすぐ飛んでくれます。
左のレバースイッチは、無線周波数の切り替えスイッチ。



左手で高度と出力を上げ下げするレバー…コレクティブレバーと言いますが
着陸灯や、FADECのオートとマニュアル切り替えスイッチが付いてます。
また、赤いトグルカバーの付いてるスイッチは、胴体下部に付いている
サーチライトのスイッチ。その左に付いてるハットスイッチで全方向にライトを
当てる事が出来ます。
レーザービームの照射を受けたら、この強烈なサーチライトで犯人を照らしてやります。



この卵型のボディー形状は、外からの衝撃に非常に強いとされています。
だから卵もあんな形してるんですね。



そして昨日、この機体の機長審査に合格しました。
国交省から運航審査官を招いての審査でしたが、審査を通じて、いろんなことを
学ばせてもらいました。


これからも安全運航で、楽しいフライトをお約束します。

西守 騎世将

善戦する前線…


皆さん、お盆はいかがお過ごしでしょうか?

地方によっては、天気がパッとせず、予定が狂ったり、

お店とかをしている方も、客足が減ったりで、

ちょっと残念なお盆シーズンですね。

僕も、ナイトフライトの遊覧が天候不順で

多くの便が欠航になっています。


さてさて、このところ、天気が変ですよね。

このぐずついたお盆の天気の原因はこいつ…

気象庁サイトより

日本列島に沿って長ーく伸びた前線。

こいつは、六月~七月に掛けて日本に悪さをしつつも

恵みの雨を降らせた梅雨前線です。

太平洋高気圧に押されて北へ追いやられ、

この現象が別名「梅雨明け」なのですが、

八月終わりから九月上旬になると、太平洋高気圧が

弱まってまた南に降りてきます。

これを「秋雨前線」と言います。

この秋雨前線、例年より降りてくるのが早い。

なーんか、日本…いや地球全体の気象状態がおかしく

なっています。

「従来では…」とか「例年なら…」なんて過去の

情報は役に立たなくなっていくのでしょうか…

先日ラジオで聞きましたが、海が温か過ぎて、

サンマが穫れないそうです。

漁獲高は例年の一割あせる

このサンマを市場に出すと、スーパーでは多分

一匹3,000円くらいになるんだとか!!

庶民の味方のサンマが叫び(ちょっと生意気にも思えます…)

そのかわり、関東の海ではマグロが釣れるそうで、

なんだか自然の生態系すらも変わって来ているようです。


そして、人の世界も変わって来ています。

この前から議員の不祥事ばかりが報道されています。

号泣する奴とか、危険ハーブ吸引してた奴だとか、

携帯アプリのラインで中学生を脅して批判され、

丸坊主の「反省」パフォーマンスはいいけど、

会見で全然反省の様子も見せない奴だとか…

一部の人間のしている事ですが、一事が万事に思われる

のが世の常ですから、エラい迷惑を被ってる人もいると

思います。


今日は終戦記念日ですが、それこそ、前線で戦って

日本を守ってくれた人達のおかげで、そして戦火を

必死に逃れてなんとか生き延びてくれたご先祖様の

おかげで今の自分があることを忘れてはいけませんね。

今、自分がそこに居られる事が当たり前になってるから

件の議員みたいに余計な事をしだすんです。

ウソの領収証で税金を搾取するような輩は

もはや議員ではなく、偽印野郎です。


変わりつつある気象状態と世の中ですが、日本人としての

誇り、プライドだけは変わっちゃいけませんね。


西守 騎世将

キミぃ、死にたいのか?

僕の大先輩で、「ヘリコプターの未来」著者


河野 実先生の訃報が昨日、届きました。


僕も河野先生と同じ出版社で本を出しており


出版社の社長からの連絡でした。


元・陸上自衛隊のヘリパイロットで、退役後は


新型偵察ヘリコプターOH-1の開発に大きく


貢献された方です。


そして、僕が代表を務める災害支援機構の


応援団の一人でもありました。




この本が遺作になってしまいました…



実は亡くなられたのは先月の話で、葬儀も


ご家族だけで済まされたそうです。


出版社の社長もご遺族からの連絡で


昨日知ったそうで、一番に僕に知らせてくれました。


原因は…トラックに追突され、即死だったそうです。



事故は誰もが起こしたくて起こしているわけでは


ないと思いますが、「キミぃ、死にたいのか?」


という運転をする人もいます。


今朝も通勤時、土砂降りの中、高速を走って


いましたが、無理やり割り込まれて急ブレーキを


かける羽目になったり、乗用車に後ろにベッタリ


くっつかれて「今ブレーキ踏んだら確実に大事故だな…」


ってこともありました。


知人の訃報を昨日聞いたばかりなので、こういう人には


とことん追いかけて行って


とことん猛烈な教育的指導をしたいです。


この地方はホントに車の運転マナーが悪い。


そこそこの知識と技術があれば運転免許は


貰えますが、最も大切なことの教育が欠けて


いるように思います。



車の運転ばかりではありません。


台風来てるのに、サーフィンに出ていく人、


水たまりに車で突っ込んで動けなくなる人、


天気が悪いのをわかっていて飛ぶ人…


結局、多くの人達の手を煩わせることになる。



自信過剰、知識・技量不足、


同輩圧力(あいつに負けたくない)、


意思の執着(決めたことを変えたくない)


状況認識不足、他人事、諦め…


航空の世界では、人はどうやって事故に


向かっていくのか、を徹底的に教わります。


確かに経験は人にとっての成長の糧では


ありますが、経験でしか学べない人は


遅かれ早かれ、致命的な「最後の経験」が訪れます。


賢者は歴史から学ぶ…ドイツの宰相・ビスマルクは


そう言ってますが、歴史、つまり過去現在の他人の


経験からも自分が失敗しないために学ぶことは


できるんです。



ちなみにビスマルクは、自己の経験でしか学べない


人のことを「愚者」と表しています。


人の優劣を決めるほど僕は偉くはないですが、


愚者のせいで人生を棒に振ることだけはゴメンです。



「これからの若者を、後進を育て、引っ張っていけ…」


河野先生は常々僕にそう言っていました。


今では遺言になりましたが、先生の指示の通り、


これからも精進を重ねます。



謹んで河野先生のご冥福をお祈りいたします。



西守 騎世将