ウム料理

クック諸島での特別なイベントには
欠かせないのがウムカイと呼ばれる食べ物。
ニュージーランドのハンギのように
土に掘った穴の中に焼き石と食材をいれた蒸し料理。

昨日、お母さんとお父さんが
クック諸島に来て初めてのウムカイを作ってくれました。



こちら、うちの裏にあるウムカイ専用のコンクリートの筒。
これが土に掘った穴の代わりになります。
こうすることでいちいちかがんで調理をしなくていいので
あらゆる家庭にこの筒が見られます。

その中でまずココナッツの乾いた葉っぱや
乾いた殻を燃料として燃やします。
筒にぎっしり入れられたココナッツの殻は
真っ白い煙を立てて燃えていきます。



そこに川から持ってきたという大きな石を
どんどんのせていきます。



一旦コンクリートのふたを閉めて
約１時間石を熱します。

赤く熱せられた石にバナナの木の幹を
縦に切ったものをのせていきます。



これ、触ってみてビックリ
植物とは思えない程しっかりしています。
固さも光沢も感触もプラスチックみたい。

そしてそれに直に鶏肉やタロイモをのせ
昨日は耐熱容器に入れたタロイモの葉（ルカオ）も
入れました。



それにバナナの葉（これもすごく丈夫）を被せ
再びコンクリートのふたを閉め
熱が逃げないようにタオルなどを被せ
約１時間半待ちます。



１時間半後、ふたを開けてみると
バナナの葉のほのかに甘い香りが漂います。
そして。。。



わーぉ
美味しそう
まさに自然のオーブン。
食べ物にはちゃんと火が通っているのに
バナナの幹や葉は燃えてないんですねー
すごい



鶏肉はジューシーで
芋類はほくほくで美味しいっ

これはバーベキューより
盛り上がるね