ちまたで良く悪者扱いされているイノシシ。
以前のブログに書いたような理由で人里、畑に出て来ています。
さて、今回はその以外な生態について。
イノシシやシカってジャンプが得意なイメージってありませんか??
実際、イノシシは1メートル以上の柵も悠々と乗り越えます。
しかし、ここに世間で誤解されていることがあります。
"出来る"と"得意"は違うのです。
野生動物にとって怪我をすること、特に足に負った怪我は致命傷になります。
ジャンプをしたら着地をしなくてはなりません。
そのため、イノシシやシカは着地点が安全である場合、もしくは身に危険が迫っている場合にのみ飛ぶことを選択します。
イノシシは障害物が行き先をふさいでいた場合、30センチの障害であってもなかなか飛びません。
まずなにを行うかといえば、その障害物の下に隙間がないか確認をします。
イノシシは、どんなに狭い場所であっても、くぐって通り抜けたいのです。
隙間が存在すれば、その隙間を広げようと努力します。
くぐれないとなり、安全かどうかの確認もできないとなれば、
イノシシは別ルートの通り道を探しに出かけるのです。
イノシシにより田畑の被害を受けたことのある畑で、人の身長ほどもある塀を作っても意味がありません。
なぜなら、複数回田畑に現れたイノシシは、塀の先の着地点はふかふかに耕された安全な着地点であることも、豊富に餌があることもしっているからです。
また、塀の下に十センチ程度の隙間があっても、いけません。
穴を掘って侵入してしまいます。
それではどうしたらいいのか。
イノシシに、着地点には危険であるということを認識させるような状況を作る。
一度被害を受けた時点ですぐに対策を講じる。
イノシシの生態にあった対策を講じていくことが大事なのです。
私も大学の先生方のように深い知識はありませんので、これ以上のことはなかなか書けません。
しかし、少しでもイノシシについて理解をしてもらえたら嬉しく思います。