逆転優勝!紀平梨花さんの美しいスケーティング | cookieの雑記帳

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アメリカで開催中のフィギュアスケート四大陸選手権。女子シングルは紀平梨花さんがショートプログラム5位から圧巻のフリーの演技で逆転優勝を飾りました。

動画は
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シニアデビューの今季、これで国際大会は無傷の5連勝、国内大会を含めても全日本の2位以外全て優勝という素晴らしい戦績。月末のオランダでのチャレンジカップを経て、残すは3月の世界選手権。これまで女子ではGPファイナル、四大陸、世界選手権の3冠に輝いた選手はおらず(男子ではカナダのパトリック・チャンが2011-12シーズンに成し遂げています)、紀平さんに期待がかかります。

難易度の高いジャンプ、トリプルアクセルが紀平さんのトレードマークになっていますが、彼女のスケートの素晴らしさはそこだけではなく、ジャンプはあくまでもプログラムの1要素に過ぎず、トータルで見た演技のレベルの高さは群を抜いています。
なによりも点数だけでは測りきれない気品のある美しいスケーティングは、難しいジャンプで点数を稼ごうとする現在のフィギュアスケート界において、美しさを競うという本来の姿勢を見事に体現しているという点で、世界中の多くのフィギュアスケートファンのココロを鷲掴みにしました。

彼女の持って生まれた素質ももちろんあるのでしょうが、細かい点まで納得ができるまでとことん調整する姿勢がちゃんと結果に結びついているのだと思います。
普通ならここまで素晴らしい成績を残している今季、わざわざシーズン後半になって細かな要素に手を入れることもないのに、1月の合宿で振り付けをブラッシュアップしてくるあたりが一味違うところでしょうか?


しかし、そういったことが、ステップやスピン、ジャンプの精度を上げ、表現力に磨きをかけ、今回フリーでトリプルアクセルを1回しか跳ばなかったにもかかわらず、2回成功させたNHK杯での得点とほとんど変わらないくらいの高得点につながったのだと思います。
大会直前の練習で左薬指を亜脱臼するというアクシデントがあったにもかかわらず、出場したからにはつべこべ言わずに結果を出しに行く姿勢。ショートプログラムで失敗したしたトリプルアクセルをちゃんと原因を分析して、翌日のフリーでは鮮やかに決めてくるところは流石としか言いようがありません。

さらに磨きをかけた滑りを3月の世界選手権で見せてくれるのを期待したいと思います。

写真はネット上からお借りしています。多謝🙇🏻‍♂️