勝手に鷹の爪学会 第5回参加報告
どうもみなさんこんばんは。自称、鷹の爪団広報部員こと横浜のくっきいです。今回は9月16日に開催されました勝手に鷹の爪学会の参加報告をさせていただきますよ。
講師は中央大学名誉教授の中村達也先生。テーマは「国境を取り払い格差をなくす」は実現できるか その2です。
今回の講義では映画鷹の爪3~鷹の爪.jpは永遠に、からアメリカ合衆国大統領オババの声明の箇所から約30分動画を見てからのスタート。(久しぶりに見て笑った~)動画から読み取れることはアメリカが全ての秩序、アメリカが正義、アメリカが全ての中心ということを描いているシーンでした。
講義の内容はロバート&エドワード・スキデルスキー著の「じゅうぶん豊かで、貧しい社会」を元にまずは日本の経済状況の変遷を見ていくところから始まりました。
日本の経済の位置付けをGDPという指標で見ると、1位アメリカ19.7% 2位中国12.3% 3位日本5.7%と世界第3位の豊かな国です。が、実際私達は豊かで満足といえるか?と言われると素直にはい、と言えないのが現状かと思います。そこで別の指標で見てみることに。一人あたりGDPをみるとアメリカは第8位、中国は第92位、日本は第25位と大分下がります。ちなみに一人あたりGDPの上位国はアラブ、カタール、スイスなどです。下がったとは言っても25位ですからね~やっぱり日本は豊かなんじゃない?とも思ったりしますが別の指標でも見てみましょう。
日本のGDP成長率を見てみると高度成長期と呼ばれる1956年から1973年までは成長率10%くらいであったのが、オイルショック頃の安定成長期である1974年~1990年頃までの成長率は4.2%と下がってきます。バブル崩壊後の1991年以降は平均成長率が0.9%とほとんど横ばいを推移しております。経済状況を表す指標としてGDPが適切な指標で経済状況を常に上げていくことが豊かさにつながるという仮定が成り立つなら日本の豊かさは徐々に低下してきているということになります。でも、世界的にみると第3位という高い水準に位置しており、高い水準にいながら成長していかないのは何故かという疑問が浮かびますがこれには日本的な条件がいくつかあるようです。
①日本の借金が1000兆円を越えている
②高齢化(65歳以上人口が25%以上で年間社会保障費が3兆円ずつ増えている)
③一人あたりGDPはあくまで平均値を示しており国内の格差が拡大している。(例として預貯金がない世帯が3割りを超えている)
ここで立ち戻って考えたいのは日本が豊かになるためにGDPを増やし続けることが重要なことなのか?ということです。演者の中村先生は必ずしもそうではないとおっしゃっていました。これだけ物があふれ人口が減少し始めている日本においてGDPを増やすこと=日本国民の豊かさにはならないと考えているからです。とは言えGDPがマイナスになっても良いか?ということではなく、所得の安定性が増していけば所得の水準を高めすぎる必要はないのかもしれません。
それでは豊かさを実現するためにはどうすれば良いか?先程の本の著者スキデルスキーは7つの目標を掲げています。
健康、安定、尊厳、個人の確立、自然との調和、友情、自由時間
このことは今までのGDP中心で豊かさをはかるのではなく他の視点も加味してみていくべきなのではないかという見方です。それではGDP以外に作られてきた新しい指標をいくつか見てみることにしましょう。
HDI(Human Development Index)人間開発指数:健康平均寿命、教育(識字率)、一人あたりGDPを見た指標 → 日本は7~8位
GPI(Genuine Progress Indicator)真の進歩指標:GDPから犯罪や汚染などに関わる費用を差し引き、家事やボランティア活動などの要素を費用化したものをプラスした指標
GNH(Gross National Happiness)国民総幸福量:ブータン発の幸福度指数。
それぞれの指標ごとに項目が適切か?とか費用換算する計算は妥当なのかなどいろいろと問題点が残る指標ですが、アメリカ主導の資本主義が求めてきたGDPという指標から脱却して資本主義的な成長をすれば豊かになれるという資本主義が作り出す蜃気楼から真のオアシスを求めて歩みを進め出した冒険者がいるのだなと感じました。
以前の学会報告でもありましたが資本主義は人間の進歩のために物凄い原動力となっており今後も評価されるべき経済的な思想ではあると思いますがこれからの社会は今までのままの資本主義を継続するだけでは真の豊かさにたどりつかない可能性があるのではないかと思います。
最後に問題となるのが格差の問題です。今まで述べてきた指標はあくまでも平均をとったものであるため、一人一人の豊かさを求めていくためには格差をなくす必要があると思います。そこで格差をなくすために具体的にどんなことをすれば良いか中村先生に聞いてみました。
まず、先進国と途上国の格差をなくしていくためには先進国はGDPを増やすから分配調整する方向へ、途上国はGDPを増やしていく。
また、日本で格差を産み出さないための政策としてあげられたのが、
・同一労働同一賃金(勤務形態に関わらず)
・所得税率累進課税が下がってきているのを引き下げる。
・社会保障給付を行う(年金、生活保護)
・教育費の補助
・住宅費の補助
等をあげられていました。
平たく言うとお金を稼いでいる富裕層の人にもう少し分配してもらって貧困に苦しんでいる人を助けるということでしょうかね。
あと日本は税金などは低負担で福祉は中程度であるともおっしゃっていました。社会保障やそれぞれの補助を受けるための財源を我々国民が税金として負担をしていかないとただ、困っているからお金をくれという訳にはいかないようです。(日本の借金は増えるばかり)
正直、これらの問題をクリアする(皆が納得して実行する)のは容易ではないと思うんです。資本主義の魅力は頑張った人が報われる(儲かる)というところにある訳でその努力の成果を他の人のために使うというのは資本主義思想だけだと実現するのが難しいですよね。
そして、大体自分の利益を守りたい人達が政治の実権を握っているところで万人を豊かにしようという政策を通すのは難しい地域もあるかと思います。
結果、目先の経済的豊かさを優先して国債の発行はやめず将来世代の借金は膨らんでいく一方で何もしないという日本の現状ができてしまうのではないでしょうか?まずはできるところから始める感じなのかな?同一労働同一賃金とか。富の再分配をする時はその負担を強いられる人達から協力が得られるような方策を考えないとTAX HAVENと呼ばれる国や地域へ富の流出が起こりいつになっても格差はなくならないどころか広がる一方になる世界が待ち受けているのではないかと思います。
いや~難しいですよね。いかがでしたでしょうか?かなり考えさせられる内容となりましたがこれからの日本そして、世界が少しでも格差をなくし人間一人一人、生命一個体一個体が幸せで豊かと感じられるような地球にできるようにしていきたいものです。
ということで今回の勝ってに鷹の爪学会参加報告はこの辺で。最後の〆はいつものやつをご一緒にお願い致します。
た~か~の~つ~め~ (f e j e)f
鷹の爪phoneからの投稿
講師は中央大学名誉教授の中村達也先生。テーマは「国境を取り払い格差をなくす」は実現できるか その2です。
今回の講義では映画鷹の爪3~鷹の爪.jpは永遠に、からアメリカ合衆国大統領オババの声明の箇所から約30分動画を見てからのスタート。(久しぶりに見て笑った~)動画から読み取れることはアメリカが全ての秩序、アメリカが正義、アメリカが全ての中心ということを描いているシーンでした。
講義の内容はロバート&エドワード・スキデルスキー著の「じゅうぶん豊かで、貧しい社会」を元にまずは日本の経済状況の変遷を見ていくところから始まりました。
日本の経済の位置付けをGDPという指標で見ると、1位アメリカ19.7% 2位中国12.3% 3位日本5.7%と世界第3位の豊かな国です。が、実際私達は豊かで満足といえるか?と言われると素直にはい、と言えないのが現状かと思います。そこで別の指標で見てみることに。一人あたりGDPをみるとアメリカは第8位、中国は第92位、日本は第25位と大分下がります。ちなみに一人あたりGDPの上位国はアラブ、カタール、スイスなどです。下がったとは言っても25位ですからね~やっぱり日本は豊かなんじゃない?とも思ったりしますが別の指標でも見てみましょう。
日本のGDP成長率を見てみると高度成長期と呼ばれる1956年から1973年までは成長率10%くらいであったのが、オイルショック頃の安定成長期である1974年~1990年頃までの成長率は4.2%と下がってきます。バブル崩壊後の1991年以降は平均成長率が0.9%とほとんど横ばいを推移しております。経済状況を表す指標としてGDPが適切な指標で経済状況を常に上げていくことが豊かさにつながるという仮定が成り立つなら日本の豊かさは徐々に低下してきているということになります。でも、世界的にみると第3位という高い水準に位置しており、高い水準にいながら成長していかないのは何故かという疑問が浮かびますがこれには日本的な条件がいくつかあるようです。
①日本の借金が1000兆円を越えている
②高齢化(65歳以上人口が25%以上で年間社会保障費が3兆円ずつ増えている)
③一人あたりGDPはあくまで平均値を示しており国内の格差が拡大している。(例として預貯金がない世帯が3割りを超えている)
ここで立ち戻って考えたいのは日本が豊かになるためにGDPを増やし続けることが重要なことなのか?ということです。演者の中村先生は必ずしもそうではないとおっしゃっていました。これだけ物があふれ人口が減少し始めている日本においてGDPを増やすこと=日本国民の豊かさにはならないと考えているからです。とは言えGDPがマイナスになっても良いか?ということではなく、所得の安定性が増していけば所得の水準を高めすぎる必要はないのかもしれません。
それでは豊かさを実現するためにはどうすれば良いか?先程の本の著者スキデルスキーは7つの目標を掲げています。
健康、安定、尊厳、個人の確立、自然との調和、友情、自由時間
このことは今までのGDP中心で豊かさをはかるのではなく他の視点も加味してみていくべきなのではないかという見方です。それではGDP以外に作られてきた新しい指標をいくつか見てみることにしましょう。
HDI(Human Development Index)人間開発指数:健康平均寿命、教育(識字率)、一人あたりGDPを見た指標 → 日本は7~8位
GPI(Genuine Progress Indicator)真の進歩指標:GDPから犯罪や汚染などに関わる費用を差し引き、家事やボランティア活動などの要素を費用化したものをプラスした指標
GNH(Gross National Happiness)国民総幸福量:ブータン発の幸福度指数。
それぞれの指標ごとに項目が適切か?とか費用換算する計算は妥当なのかなどいろいろと問題点が残る指標ですが、アメリカ主導の資本主義が求めてきたGDPという指標から脱却して資本主義的な成長をすれば豊かになれるという資本主義が作り出す蜃気楼から真のオアシスを求めて歩みを進め出した冒険者がいるのだなと感じました。
以前の学会報告でもありましたが資本主義は人間の進歩のために物凄い原動力となっており今後も評価されるべき経済的な思想ではあると思いますがこれからの社会は今までのままの資本主義を継続するだけでは真の豊かさにたどりつかない可能性があるのではないかと思います。
最後に問題となるのが格差の問題です。今まで述べてきた指標はあくまでも平均をとったものであるため、一人一人の豊かさを求めていくためには格差をなくす必要があると思います。そこで格差をなくすために具体的にどんなことをすれば良いか中村先生に聞いてみました。
まず、先進国と途上国の格差をなくしていくためには先進国はGDPを増やすから分配調整する方向へ、途上国はGDPを増やしていく。
また、日本で格差を産み出さないための政策としてあげられたのが、
・同一労働同一賃金(勤務形態に関わらず)
・所得税率累進課税が下がってきているのを引き下げる。
・社会保障給付を行う(年金、生活保護)
・教育費の補助
・住宅費の補助
等をあげられていました。
平たく言うとお金を稼いでいる富裕層の人にもう少し分配してもらって貧困に苦しんでいる人を助けるということでしょうかね。
あと日本は税金などは低負担で福祉は中程度であるともおっしゃっていました。社会保障やそれぞれの補助を受けるための財源を我々国民が税金として負担をしていかないとただ、困っているからお金をくれという訳にはいかないようです。(日本の借金は増えるばかり)
正直、これらの問題をクリアする(皆が納得して実行する)のは容易ではないと思うんです。資本主義の魅力は頑張った人が報われる(儲かる)というところにある訳でその努力の成果を他の人のために使うというのは資本主義思想だけだと実現するのが難しいですよね。
そして、大体自分の利益を守りたい人達が政治の実権を握っているところで万人を豊かにしようという政策を通すのは難しい地域もあるかと思います。
結果、目先の経済的豊かさを優先して国債の発行はやめず将来世代の借金は膨らんでいく一方で何もしないという日本の現状ができてしまうのではないでしょうか?まずはできるところから始める感じなのかな?同一労働同一賃金とか。富の再分配をする時はその負担を強いられる人達から協力が得られるような方策を考えないとTAX HAVENと呼ばれる国や地域へ富の流出が起こりいつになっても格差はなくならないどころか広がる一方になる世界が待ち受けているのではないかと思います。
いや~難しいですよね。いかがでしたでしょうか?かなり考えさせられる内容となりましたがこれからの日本そして、世界が少しでも格差をなくし人間一人一人、生命一個体一個体が幸せで豊かと感じられるような地球にできるようにしていきたいものです。
ということで今回の勝ってに鷹の爪学会参加報告はこの辺で。最後の〆はいつものやつをご一緒にお願い致します。
た~か~の~つ~め~ (f e j e)f
鷹の爪phoneからの投稿