停留所でバスに乗り


天使は窓際の席に座った。


次の停留所で人が乗ってきた。


わたしのとなりの席は空いている。


でも腰の曲がったおばあさんが


わたしの前に立っている。


他には席は空いてないが


わたしの隣は1人分の席が空いている。


なんでとなりにすわらへんねん!


やせ我慢せんと隣にすわってくれ!


心の中でわたしはそう叫んでいた。


リトルエンジェル(わたしなのだけれど)は


周りから聖職位として失格という目で


見られてる気がする。


いやわたしがそう見られていると


自意識が過剰しているか。


被害妄想なのかもしれない。


でも隣が空いてるのにわたしが


席を立つのもおかしいやろ。


一応は幼児扱いのわたしは


座っていてもいい立場ともいえる。


どうしよう。だめだ。


なにもかもタイミングを逃した気がした。


わたしは、おばあさんどうぞ^^と言って


立ち上がり


2つ前の停留所だけど降りた。


これしか天使として選択肢がなかったんだ。


わたしだけのことならいいのだが


天使みんながそう思われたら悲しい。


天使が人々に


無償の愛を受け


裸でも補導されない長年の信用も


ほんの少しのほころびから崩壊しかねないのだ。