私は昔からボカロ曲を聴いている。
気づけばもう、ボカロとはかなり長い付き合いだ。

ボカロ曲を聴き始めた頃、ニコニコ動画で次々に新しい曲が投稿されて、
「こんな音楽があるんだ」と驚いたのを、今でもなんとなく覚えている。
歌詞が少し聞き取りづらかったり、人間には到底歌えない速さだったり、
でもそれが逆に新しくて、面白かった。

ボカロ曲は、その時々の気持ちに不思議と寄り添ってくれる。
元気な時は明るい曲を、
落ち込んでいる時は、理由はよく分からないけど妙に刺さる曲を選んでいた。
人生の節目節目に、いつもどこかでボカロが流れていた気がする。

最近また、重音テトちゃんの曲や、初音ミクとのデュエット曲がよく流行っている。
「人マニア」や「混沌ブギ」、「メズマライザー」なんかを聴いていると、
時代は変わっているのに、ボカロの“らしさ”はちゃんと残っているなと思う。

音は進化して、歌声もどんどんリアルになっている。
それでも、どこか人間とは違う、不思議な距離感は変わらない。
だからこそ、今でもボカロ曲を聴くと少し安心するのかもしれない。

流行ったり、落ち着いたりを繰り返しながら、
ボカロはずっとそばにあった。
これからも、特別に語らなくても、
気づいたらまた聴いている――
そんな存在であり続ける気がしている。