公園では穏やかな呼吸をしていたけど
帰宅して
亡くなる2時間前位までは
呼吸が苦しそうで
ベッドに寝かしていましたが
次第に 細い糸の様な呼吸になり
あ、もう止まる。
その瞬間、彼を抱きかかえ
クッキー、クッキー。
と声をかけてすぐ
クッキーは、大きく五回 息を吸って。
そのあと、徐々に心音も消えていき
聴診器で聴いた最後の胸の音、トン…
しばらく
遠のいていく様な、小さなトンが続き
脱力になった瞬間
ああ、逝ってしまったんやね
と。
私はしばらく激しく泣きながら
クッキークッキーと呼んで
クッキーを強く抱きしめて。
でも、もう
クッキーは眠りについた
ということ
もう、静かに見送ろうと。
「おやすみよ。ねんね。
もう、ねんねよ。ありがとう。」
と、最後にクッキーに言いたかった事
言えました。
ひとしきり泣いて
クッキーとの別れを惜しみ。
大切な家族を見送る段階で
しばし思い出に浸り。
でも、泣いている暇がない
と言うのは、こういう事なのですね。
まず、硬直する前に
温かい湯で、綺麗に拭きました。
詰め物は、しませんでした。
火葬してくるお寺に電話し
翌日の予約をとりました
蒸し暑い神戸
クッキーの体が傷まないように
氷商に連絡し
ドライアイスを買いに自転車を走らせました
その道すがら
クッキーに似合う、綺麗な淡い色のお花を
買い集めました
可愛いらしい花束も届き
読んでくれるかな?クッキー
「ロウソクとお線香
お空への、道標だよ」
クッキーが穏やかな時間を過ごせるよう
あれこれと準備が整い
ひと息ついた所で
また涙が溢れてきました。
夕方帰宅した夫と
最後の瞬間の事や
クッキーの生前の話をしたりして
私達家族なりのお別れをしました
火葬場へ向かう準備をしながら
眠っている様な、冷たくなったクッキーを
何度も抱きしめました
まだ、クッキーの匂いがしました
まだ、クッキーの匂いがしました
火葬に向かう前に
クッキーと毎日お散歩に行ったハーバーを
亡骸と一緒に練り歩きました
偶然、友達ワンに会い
最後の姿を見てもらえたり
ハーバー友の家族に見送って貰えたり
クッキーは、幸せ者です。
クッキー
最後に仲の良いみんなに撫でられて
トンビかな?
大きな翼を広げて
自由に飛び回っていました
食べなくなったクッキーを
食膳の横で見守ってくれたシュナさんと
ベッドのお友・ゴルちゃんが います
クッキーが私のもとから旅立って
11日経ちました
悲しみや苦しみの感情というよりは
会いたいなぁ
寂しいなぁ
フワフワ毛に、触りたいなあ
と、恋しく思う日々を過ごしています
流れ続ける時間と
クッキーとの大切な思い出が
体の大部分を失った様な
私の心を癒していってくれると願っています