こんばんは
遅くなりましたが 義眼手術周辺のお話をさせてください
(長文になります)
前回の左眼・前房シャント設置術で、視力がなんとか残されたクッキー
術後は良好で、慎重を重ねて術後3週間の安静を守って自宅で療養していました
術後2週間と4日目、あと少しで安静解除の花マルをもらうタイミングで
患側の眼が充血・白濁しだし、行動から 「見えてない」状態を確認した
次の日の朝いちばんで、主治医のもとへ
左眼の急速な炎症を認め、急遽入院
一晩 処置・経過観察となった
翌日夕方、再度主治医のもとへ
「昨日より、非常に悪い状態。 この数時間で急激に炎症が増強していることから
細菌感染によるものだと考えられる」
そう言われました
前房に設置したシャントも、炎症により閉塞傾向
おそらく 時間単位で眼圧は上昇してくるであろう
シャントの閉塞を融解するお薬が有効だが、炎症を抑えてからでなければ投与できない
痛みに対してのことをいうならば
早い段階で眼球を摘出した方がいい
でも、どうしてこんな・・・
ぐるぐる頭の中が 回転していました
「今の状態。 クッキーに会ってみて、どうするか決めますか」
先生がそう言って 入院中のクッキーを診察室に連れてきてくれました
クッキーの左眼を見た瞬間
「あ もう厳しい」
そう感じました
そのクッキーの姿は、きっと一生忘れないと思います
「明日のオペまで、一度帰宅させますか?」
そう先生に聞かれて、本当は連れて帰ってあげたかったけど
数時間 自宅に帰ることで、興奮して眼圧も上昇する
明日オペを控えているならなおさら、あっちこっちと移動して、体力を消耗させたくない
「いや、連れて帰りません」
胸が張り裂けそうな気持ちで、先生に託しました
そういうと先生が 10分ほど家族の時間をくださり
私と夫くんは 「クッキーのお目目、頑張ってくれてありがとう」
そういって クッキーと抱き合いました
翌日、8月13日 左目眼球摘出・義眼挿入術が施行されました
眼内に細菌が存在してる可能性も考慮されて
徹底的に洗浄をしてくれたようです
その際に 細菌培養の検査も出してもらいました
退院のこの日、迎えに来た私の声を確認して
クッキーは悲痛な声で ないた
泣いてた
はじめて聞く 悲しい声でした
術後4日後、細菌培養検査結果も出て
結果は 左眼内側・外側とも 陽性
年齢的にも 術後で免疫力の低下した状態で
健康時には抵抗できていた菌にさえ 侵されてしまったのだろうと
投薬にて経過をみるが、このまま菌が存在し続けたら
義眼が周辺組織にくっつかずに、脱落してしまう
その場合 挿入した義眼を取り除いて、洗浄した後 空洞のまま閉眼(縫合)しなければならない
起こってしまったことは もう後戻りできないけど
私は悔しくて 悲しくて
「ごめんね クッキー」
ごめん なんて言葉、頑張ったクッキーには言いたくない
だけどそれ以外 言葉が見当たらなくて、心でクッキーにそう伝えました
退院後は 細菌の影響もあり経過が悪く
毎日いろんな変化があって、急遽通院ばかりでした
手術直後から、「写真は撮っておこう!」と思っていた私ですが
やはりその痛々しい姿に シャッターを切ることができなくて
ようやく撮れたのは、腫脹がひいてきた数日後
術後3日目の写真 眼周囲の腫脹は軽減していますが
この日は 左眼から出血(流血)。 このタイミングで出血はおかしいと、 急遽病院へ
※ 幸い、縫合不全などによるものではありませんでした。
溜まっていた血が、流れ出てきたのであろうと
病院へ行くたび「今日はもう・・無理かもしれない」
そう思って、クッキーを抱きしめる日々でした
現在術後一週間を過ぎました
時折このように 漿液に血液の混じったものや、膿様のものがみられますが
直近の採血データからは、まだ正常値ではないですが 好転の兆しもあり
心配していた 全身への影響は、まず大丈夫そう
内服薬・点眼で 経過観察中です
悪い菌、出てけ!
術後・抗菌剤内服 から 一週間と一日
一日6回の点眼と
抗菌薬(バイトリル錠) ・抗生物質 を 2週間内服して、改善みられなければ 義眼を摘出するという判断が下されそうです
お薬が切れる 今週金曜日、受診予定
どうか クッキーの左眼、取り出さずに済みますように
こんな状態ですが
術後4日目くらいから、クッキーの体調や精神面を考慮しながら
少しずつ日常生活の訓練を開始しています
退院後数日は 尻尾を丸めて落ち込んでいたクッキー
キッチンから流れるいいにおいと、私の鼻歌に誘われて
一歩一歩、活動を増やしています
クッキーが恐怖に立ち向かい、頑張る姿を見て
もう私は こっそり泣いたりしません
犬は強い
痛みや悲しみを背負っていても
前だけを見て、進み続けます
応援してくださるみなさん、いつも有難うございます!
また、報告させてください