ツナグ [ 辻村深月 ]
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[ あらすじ ]

使者(ツナグ)とは、死んだ人間と生きた人間を会わせることができる窓口なのだという。


使者と呼ばれる人間が窓口になって、依頼人の依頼を受けて、会いたい死者に交渉するのだ。会うつもりがあるかどうか、気持ちを確認して、承諾が得られれば、その人に会うことができる。

しかし会えるのは一度だけ。誰かにそれで会えたら、生きてるうちには、もう二度と使者に別の依頼はできない。


使者(ツナグ)こと渋谷歩美は高校生の男の子。祖母から代々受け継がれたその役目を引き継ぎ、様々な体験をして行く。



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最近ちょっと忙しくて読書から遠のいていたが、友達が貸してくれた本を読んでみた。


依頼者ごと短編になっていたので、あっと言う間に読めたのだが・・・

とにかく泣けた。

泣いたぁー。

(T_T)


人間というものの寂しさであったり、身勝手さであったり、素直になれないもどかしさであったり・・・


いろんな生きにくさを短い文中で、絶妙に、そして憎い位に心の機微を切なく描きだされていると感心させられた。

人間とは愚かな生き物である。しかし愛すべき生き物でもある。


誰でも失敗はするし、コンプレックスだったり、嫉妬心だって持っている。完全完璧でないのが人間なんだなぁ。(ネタばれするので具体的に引用できないのが苦しいです。)



ところで、この辻村深月さん。24歳でデビューされたというのですから驚きです。


この作品で吉川英治文学新人賞を受賞されたようですが、その席で言われた言葉がまた心憎いのです。


「自分のために書いてもらったと幸福に勘違いしながら続けてきた読書体験が、自分の血肉となっている」

と。

本当に魅力のあるお話だと読者は、本の世界に完全に引き込まれてしまって、読んでいる間 我を忘れます。

デビュー作も気になりますね。徐々に読んでいきたいと思います。


あとがきの解説に「自分ならば、誰と会うことを願うか」との問いがあったのですが、まさに、読んでいて思っていたことのひとつです。

そして、その答えはその時々に変わっていくことでしょう。

誰もが。

多分・・・。